【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は25日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から4人増えて8,600人になったと発表した。

新規感染者のうち1人は国内で感染したマレーシア人。3人は海外で感染した帰国者だった。また新たに40人が退院し回復者数は8,271人に増加した。死者数は12日連続でゼロだった。

新型コロナ・フリー宣言について保健省のノール・ヒシャム事務次官は24日、7月中旬までに「新規感染者ゼロ」を実現できるとの見解を示した。ハリラヤ(断食月明け大祭)後および復興のための行動制限令(RMCO)発令後の14日間において感染者数が急増しなかったことから、条件付き行動制限令(CMCO)およびRMCOが成功したと述べた。感染者やクラスタが新たにホテルやレストランなどの施設および地域で発生した場合は、強化行動制限令(EMCO)ではない適切な措置(閉鎖)を講じると説明した。

また同日にノール事務次官は、ステージ4(呼吸困難を来している状態)および5(自力呼吸ができない状態)の感染者を対象に、回復から3カ月または6カ月後に後遺症を発症していないかの調査を実施すると明らかにした。

現時点では新型コロナの後遺症として血栓症を引き起こす前例があったと言明。血栓が脳に発生した場合は脳卒中、心臓に発生した場合は心臓発作を起こす危険性があると指摘した。