【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は29日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から3人増えて8,637人になったと発表した。
新規感染者は全員マレーシア人で、1人はニュージーランドとフィジーへの旅行歴がある帰国者。2人はセランゴールとサバ州でそれぞれ感染した。また新たに16人が退院し回復者数は8,334人に増加した。死者数は16日連続でゼロだった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は26日、治癒中の感染者が191人に減少し、行動制限令(MCO)が施行された3月18日以降初めて200人を下回ったと発表した。また国内の回復率が96.4%と、東南アジア諸国連合(ASEAN)間において高水準となり、死亡率も1.41%と、世界規模で最小値を記録したと述べた。企業およびコミュニティにおける標準運用手順(SOP)の順守がこれらの成果に貢献したと言明。復興のためのMCO(RMCO)を成功させるため、引き続き規定のSOPおよびアドバイスに従うよう改めて国民に呼びかけた。
■セランゴール州アンパンでマラリア患者、地元住民も感染■
セランゴール州アンパンで地元住民を含む14人がマラリアに感染していたことが分かった。ノール事務次官によると、インドネシアのアチェ州で感染したインドネシア人の建設労働者から感染が拡大した。
感染者はインドネシア人が9人、バングラデシュ人が3人、マレーシア人とネパール人がそれぞれ1人の14人に上った。12日に初めて感染を確認し、現在は制御下にあるという。予防措置の一環としてフル・ランガット地区の保健局は、193件の家に残留噴霧を行い、340人の労働者に薬用蚊帳を配布した。