2020年の総人口、0.4%増の3265万人に=統計局

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局は15日、2020年の総人口が3,265万人7,300人となり、前年比0.4%増加したと推定されると発表した。昨年の増加率も0.4%だった。
総人口のうち、マレーシア人が2,969万6,900人で、残りは外国人296万400人となる。 マレーシア人の増加率は1.1%となる見通し。外国人については、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための行動制限令が敷かれたことで、渡航制限などにより帰国者が増加したことからマイナス5.9%となる予想だ。
性別では、男性が1,680万人、女性が1,590万人となり、男女比は106対100となる。
年代別では、0ー14歳が23.3%、15ー64歳が69.7%、65歳以上が7.0%となり、中央値は29.2歳で昨年の28.9歳から上昇が見込まれている。
民族別では、ブミプトラ(マレーシア人と先住民の総称)がもっとも多く69.6%、中国系が22.6%、インド系が6.8%、その他が1.0%となる見込みだ。昨年はブミプトラが69.3%、中国系が22.8%、インド系が6.9%、その他が1.0%だった。

イオンビッグスバンジャヤ店で一時差し押さえ騒ぎ、直後に営業再開

【スバンジャヤ】 ケダ州アロースター店閉店を巡るイオンビック(M)とメガコンチネンタル社の訴訟に関連して14日、イオンビック(M)スバンジャヤ店がいったん差し押さえられる騒ぎがあった。同店はいったん閉鎖されたものの数時間後には営業を再開した。
メガコンチネンタルはアロースター店の店舗オーナーで、イオンビッグがリース契約が完了する前に店舗を撤退したとして違約金を求める訴訟を起こしていた。いったんはイオンビッグに1億4,000万リンギの支払いを求める判決が出たが、イオンビッグによると、アロースター高等裁判所がイオンビッグ側の執行停止の訴えを認め、8月6日に改めてヒアリングが行なわれる事になっていたという。
イオンビッグは23日、セランゴール州ペタリンジャヤのジャヤワンに22店舗目をオープンすると発表した。賃貸可能エリアは4万1,527平方フィートで、150人分の雇用創出を見込んでいる。
(ザ・スター、中国報、7月16日、エッジ、7月15日)

編集後記 07.17

実家のある福岡県大牟田市が水害に遭った。実家は山沿いにあるため被害は免れたが、観測史上最多の雨量を記録し、平野部はかなりの範囲が水に浸かった。大牟田市は昔の炭坑町というイメージが強すぎてあまり知られていないものの、マーサーの「世界生活の質ランキング2007」で世界25位にランクインしたことがあるほどの住み良い都市だ。都市の規模が10万人とそこそこで、気候が温暖で災害が少ない。

小生が住んでいた22年の間でも地震や水害など大きな災害が起きた記憶はない。しかし今回の水害ではこれまでに2人が死亡。被害の全貌はまだ明らかになっていない。地元の同級生の中にも被災者が多数出ており、次々と被災報告が届く。故郷が破壊される様子をみるのがこんなに悲しいことなのかと初めて実感した次第だ。

そんな中にあって、フェイスブック上で助け合いの輪が市民の間、また遠方に住む大牟田出身者の間で広がっているのが希望の光だ。道路交通情報を提供し合っているグループがあるかと思えば、配給物資供給や人的支援の情報を紹介するグループが活動している。個人レベルで行なっておられる支援に関する情報は、ソーシャルネットで瞬く間にシェアされる。ご多分に漏れず大牟田市も財政難で人手も足りずまったく災害対策が追いつかない現状だが、今後の災害支援の在り方はこうした民間の緩やかな連携が主流になっていくのだろうと感じた。(ゆ)

新型コロナ感染者が新たに3人、うち1人は帰国者

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は16日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から3人増えて8,737人になったと発表した。

   新規感染者のうち1人は海外で感染した帰国者。2人は国内で感染した外国人で、1人がクアラルンプール(KL)ブキ・ジャリルの移民収容施設で、もう1人はサラワク州で見つかった。また新たに12人が退院し回復者数は8,538人に増加した。死者数は6日連続でゼロだった。

  15日12時時点の保健省の発表によると、過去2週間(7月2ー15日)における国内感染者数は36人となった。州別ではセランゴール州が13人で最も多く、これにKLとサバ、サラワク州がそれぞれ7人、ネグリ・センビランとマラッカ州が各1人と続いた。セランゴール州は、セパンだけで感染者数が11人に上った。

■サラワク州ミリで13人の新型コロナ感染疑い=市長■

  サラワク州ミリのアダム・イー市長によると、市内で13人の検査中の患者(PUI)が確認された。PUIらは高熱、息切れ、疲労感など新型コロナに似た症状を訴えており、ミリ病院に隔離されている。

  イー市長は関係当局に迅速な対応を求めており、飲食店に対してはフェイスマスク着用の義務付けと衛生対策を徹底するよう呼び掛けた。

  ミリのこれまでの累計感染者数は24人。うち2人が亡くなった。

馬・星両国間の往来再開、段階的に実施

【クアラルンプール】 マレーシア・シンガポール両国政府が新型コロナウイルス「Covid-19」のために途絶えている通勤及び業務渡航について8月10日の再開を目指すことで合意した件で、ヒシャムディン・フセイン外相は、人数を限定して段階的に実施すると述べた。
両国は通勤者を対象とした「定期通勤申し合わせ」(PCA)及び業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の実施で合意した。
ヒシャムディン外相によると、PCAについては当面1日2,000人を上限とする。出入国ルートは連絡道(コーズウェイ)と第2リンクの2カ所。RGLについては、両国からそれぞれ400人のみとする。人数制限については、感染状況、実施状況やニーズをみながら適宜見直す。標準的運用手順(SOP)については、開始日の10日前に発表する。
今回往来が許可されないカテゴリーとしては、毎日両国間を行き来する通勤者が20万—25万人おり、両国間で検討に入っており、PCA及びRGLの実施状況次第となっている。
(星州日報、ザ・スター、7月16日)