【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 河野太郎防衛相とイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、20日に電話会談を行い、中国が実行支配地域の拡大を続けている南シナ海の問題、新型コロナウイルス「Covid-19」対策における防衛当局の役割などで意見を交換した。
サブリ氏は、対話と協議を通じて平和的かつ合理的な方法で南シナ海地域を管理すべきとの立場を維持するとのマレーシアの基本方針を河野氏に説明。南シナ海の平和、安全、安定を確保するためにすべての当事者が協力することの重要性を強調した。
河野氏は、東・南シナ海における最近の事例を念頭に、力を背景とした一方的な現状変更の試み、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対すること、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であるとの日本の立場を説明。両国が隙のない防衛態勢を維持していくこと、日マ防衛協力・交流を継続・強化していくことの重要性を指摘した。