【クアラルンプール】 テクノロジー・パーク・マレーシア・コープ(TPM)が、クアラルンプール(KL)のブキ・ジャリルで開発を進めているドローンの試験施設「ドローン・リビング・ラボ」は第4四半期に完成する見通しだ。
チーフ・イノベーション・オフィサーのアズライ・シュイブ氏によると、ドローンの試験施設は、TPMが113ヘクタールの用地で3期に分けて開発中の工業団地「テクノロジーパーク・マレーシア」内で建設されている。国内で初の人工知能(AI)に特化した工業団地となる。うち2ヘクタールをドローン施設用に充てており、200メートルの滑走路なども建設される。
ドローンの試験施設では、ムヒディン・ヤシン首相が8月19日に発表した「国家技術・イノベーション・サンドボックス(NTIS)」の下でスクリーニングを実施する。これまで農業、ヘルスケア、物流ソリューションに携わる10社のドローン企業がスクリーニング審査の第1段階を通過した。選考は省の委員会によって行われ、承認された後はおよそ6カ月ほどでサンドボックス・プログラムを実施できる見通しだ。
TPMは今年、ドローンを使った測量・点検などのサービス、機体開発などを手掛けるテラドローン(本社・東京都渋谷区)との間で覚書を締結した。テラドローンは、マレーシア法人、テラドローン・テクノロジー・マレーシア(TDMY)をテクノロジーパーク内に立ち上げている。
(マレーシアン・リザーブ、9月10日、テラドローン発表資料)