【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 全国不動産情報センター(NAPIC)によると2020年上半期の不動産の取引件数は11万5,476戸、取引額は469.4憶でそれぞれ27.9%、31.5%減少した。3月18日に施行された行動制限令(MCO)が影響した。
売れ残り住宅は、前年同期比3.3%増の3万1,661戸で、額にして200.3憶リンギ相当だった。
新設住宅着工戸数は43.6%減の1万3,294戸。売却率は3.3%で、前年同期(30.9%)から大幅にダウンした。価格別で見ると30万ー50万リンギの新築住宅が4,476戸(売却率は4.9%)で最も多く、これに20万ー30万リンギ(4,022戸、4.3%)と20万リンギ以下(2,635戸、0.6%)が続いた。物件タイプ別ではテラスハウスが7,389戸、コンドミニアム・マンションが3,951戸でそれぞれ全体の55.6%と29.7%を占めた。
商業用不動産に該当するサービスアパートの販売戸数は1,433戸、額にして9.7億リンギに上り、商業用不動産全体の17.7%と11.5%をそれぞれ占めた。サービスアパートの売れ残り住宅戸数は26.5%増加し2万1,683戸で、額にして186.4憶リンギ(23.9%増)だった。
建設中および未着工の販売前の物件は、3万5,720戸と1万874戸でそれぞれ5.6%と42%増加した。
マレーシア住宅価格指数(MHPI)は198.3ポイントで前年から0.4%増加。記録を開始した2010年移行最も年間成長率が低かった。四半期ベースでは前期から0.7%低下した。