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セランゴールで感染拡大、行動制限令発令すべき=専門家

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が、特にセランゴール州で感染が拡大していることを受け、医療専門家らは、感染が続いているエリアを選んで強化行動制限令(EMCO)を施行する必要があると考えている。1日の感染者数は260人(うち1人は帰国者)だった。
テイラーズ大学の医学部長であるルスリ・ノルディン教授は、セランゴール州の実効再生産数(RT)が9月30日に1.95(1人の感染者から1.95人に感染する可能性を示す)だったとして、同州でEMCOを発令し、1.0未満に引き下げるため厳格な管理を導入すべきと主張。現時点では全国的な行動制限令(MCO)は必要ないとした。検査については、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査や迅速抗原(RTK-Ag)検査の感度が90%であるとし、陰性と診断されたにもかかわらず、陽性だった患者がいると指摘した。
マラヤ大学疫学部のアワン・ブルジバ・アハムド教授は、サバ州からの入州者によりセランゴール州で感染が拡大していると指摘。迅速に対処しなければ更にRTが上昇するとし、セランゴール州のRTが向こう数日間で1.0を下回ることは難しいとの考えを示した。
保健省によると、9月30日時点のRTはセランゴール州が最も高く1.95に上った。サバ州は1.26で、ケダ州は0.65だった。10月1日の新規国内感染者数については、259人のうち31人がサバ州への旅行歴があった。この日最も感染者数が多かったのはサバ州で118人。これに▽ケダ州(98人)▽クアラルンプール(KL、13人)▽セランゴール州(13人)▽ジョホール州(5人)▽プトラジャヤ(5人)▽トレンガヌ州(2人)▽ペナン州(1人)▽マラッカ州(1人)▽ペルリス州(2人)▽パハン州(1人)ーーが続いた。
サラワク州では、サバ州とラブアンからの入州者に対し14日間の自宅隔離を命じているが、サバ州からの入州者に対し保健省(MOH)は、検査結果が陰性だった場合の自宅隔離は必要はないとしている。
政府は1日、サバ州において同州内の地区間移動を3日午前零時から16日まで14日間禁止にすると発表した。
(ザ・サン、10月2日)

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