【クアラルンプール】 ガーディアン・ヘルス・アンド・ビューティー(ガーディアン・マレーシア)は、薬局チェーン「ガーディアン」の設立53周年を記念して、新しいコンセプトストアを立ち上げたと発表。クアラルンプール(KL)のショッピングモール「スリアKLCC」にある店舗を新コンセプトストアに改装した。
新コンセプトストアについてガーディアン・マレーシアのソレン・ローリデセン最高経営責任者(CEO)は、顧客の期待を超えて進化し続けるという同社の目標を反映したものだとし、顧客からのフィードバックに基づいてイメージチェンジを行ったと言明。市内のドラッグストアにおいてナンバーワン店舗としての地位を強化するとした。
またガーディアン・マレーシアは、10月16日ー11月15日間においてショートムービープラットフォームアプリ「ティックトック」上で誰もが参加できる「アニバーサリー・セレブレーション・チャレンジ」や、53リンギ以上の買い物をした顧客に153リンギ相当のアニバーサリーギフトボックスをプレゼントする企画(一部の店舗のみ)を開催すると明らかにした。
(ベルナマ通信、10月7日)
経営危機のマレーシア航空、「公的支援はしない」財務相
【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」で過去最悪の経営危機に陥っているマレーシア航空(MAB)について、テンク・ザフルル財務相は公的資金を注入する考えはないと言明。あくまで親会社である政府系投資会社カザナ・ナショナルに任せる意向を示した。
ビジネスラジオ局BFMのインタビューに対しザフルル財務相は、MABの親会社であるMABグループ(MAG)の経営問題について「カザナが解決しなければならない問題であると一貫して言ってきた」と言明。財務省による債務保証などの他のオプションについても、省として保証を行なう考えのないことを明らかにした。
カザナは行動制限令(MCO)が発令された直後の4月にMABを支援し続けるとした上で、具体的な額は明らかにしなかったものの多額の資金を必要としていると述べていた。ただ先のロイター通信によると、債権者との交渉が不調に終わった場合にカナザはMAGへの資金提供を停止する方針であり、そうなればMAGが清算プロセスに入ることになるという。
MAGのブー・フイイー最高財務責任者(CFO)は、破産リスクは他の航空会社と変わらないと懸念を表明。従業員1万3,000人に月間5日間の無給休暇を最低3カ月、もしくは4月から1—3カ月の無給休暇のオプションを提示。経営陣も報酬をカットした。
(マレー・メイル、10月8日)
外国人と国民の出入国申請、8日から入管のホームページで
【プトラジャヤ】 出入国管理局はマレーシア人、外国人の出入国の許可申請方法を8日から変更すると発表した。これまでは電子メールで受け付けていたが、申請が殺到し、なかなか処理されないことに対する苦情が寄せられたためだ。カイルル・ダウド事務局長が7日発表した。
回復のための行動制限令(RMCO)期間中の12月31日まで、入管ホームページの「マイトラベルパス」で申請を受け付ける。処理に要する日数は約5営業日。
申請できる人は、相互グリーンレーンの対象者、マレーシアがシンガポールと交わした定期的通勤取り決めの対象者、マレーシア人・永住者・長期在留査証所持者の配偶者か扶養家族、外国人家政婦、出張など短期就労目的の者、再入国を希望する長期在留者、マレーシア・マイ・セカンド・ホームの資格を持つ者。
事前申請なしの出入国が認められているマレーシア人、外国人は「マイトラベルパス」での申請は不要。
(ベルナマ通信、10月7日)
新型コロナ感染者は新たに375人、271人がサバ州で感染
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は8日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から375人(うち4人が海外で感染した帰国者)増えて、1万4,368人になったと発表した。
州別の感染者数は▽サバ州(271人)▽セランゴール州(36人)▽ケダ州(16人)▽クアラルンプール(KL、12人)▽ラブアン(10人)▽サラワク州(8人)▽ジョホール州(5人)▽トレンガヌ州(5人)▽ペラ州(5人)▽プトラジャヤ(2人)▽ネグリ・センビラン州(2人)▽ペナン州(1人)▽マラッカ州(1人)▽パハン州(1人)ーーとなった。新たに18人が退院し治癒者数は1万519人に増加した。死者数は5人増えて146人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は7日、2つの新たなクラスターが発生したと明らかにした。一つ目はサバ州からの入州者によって発生した「バハ・プチョン・クラスター」で、感染者数は同日時点で3人。セランゴール州ぺタリンとペラ州ラルート、マタン、セラマ地区およびキンタでそれぞれ確認された。もう一つのクラスターはペナン州の囚人が関係する「ペンジャラ・レマン・クラスター」。第一感染者は5日早朝に監房内で意識不明の状態で発見された85歳のマレーシア人男性で、その後病院で死亡が確認され、新型コロナにも感染していたことが判明した。7日までに同男性囚人との接触者6人の感染が確認された。
クラン川北岸は適用せず、9日からのCMCO施行で
【シャアラム=マレーシアBIZナビ】 9日付けで条件付き行動制限令(CMCO)が施行されると発表されていたセランゴール州クラン地区について、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は8日、クラン川北岸にあるカパール準地区は適用範囲に含めないと発表した。
連邦政府傘下の国家安全委員会(NSC)会議がオンラインで行なわれ、セランゴール州保健局長が同州内の新型コロナウイルス「Covid-19」感染状況と対策について説明。サブリ大臣によると、この中でアミルディン・シャリ州首相と保健省よりカパール準地区を含めないよう提案があった。南岸の適用範囲の詳細については後にセランゴール州が発表する予定だが、状況しだいで変更される可能性があるという。
クランの対象地区は、サバ州サンダカン、パパル、トゥアランと共に14日間にわたってCMCOに指定され、必需品の配送を除いて他の地区との往来が禁止される。
アズミン・アリ上級相(兼通産相)は、標準的運用手順(SOP)を遵守することを条件にCMCO指定地区内でのすべての経済活動はこれまで通り認めると発表した。NSC会議で経済的影響を考慮して活動を容認することを決定したという。
セランゴール州のアミルディン・シャリ首相は、関係するすべての連邦政府省庁に全面的に協力すると言明。情報の一本化のためにNSCが近く発表する実施詳細に準じると述べた。同州政府は、対象を絞った新型コロナのスクリーニングを実施する。
■セランゴール州内のモール2カ所で感染確認■
セランゴール州では8日、多くの日本人が利用するペタリンジャヤの「ワン・ウタマ」ショッピングセンター新館に入居する百貨店、パークソン・マレーシアで地階の化粧品売場のスタッフが感染していることが判明。「ワン・ウタマ」では先ごろパソコンショップ「マックシティ」から感染者を出している。
同日は「セティア・シティモール」でも「フィットネス・ファースト」の会員から感染者が出たことが分かった。