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国会開幕も午後1時で休会、上院議員関係者の感染受け

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」の再拡大の中で注目されている国会が2日に再開されたが、初日は上院議会議員のスタッフから感染者が出たことから急遽初日の審議は午後1時で打ち切られた。下院議会は3日午前10時から再開される予定だが、野党からは会期延長を求める声が上がっている。
休会の動議を急遽提出したタキユディン・ハッサン首相府相は、保健省の助言を受けて決定したと述べた。陽性反応が出たのはラス・アディバ・ラズリ上院議員のスタッフの1人である
実妹で、ラス・アディバ氏は感染の疑いがある家族10人が検査結果を待っている状態だと明らかにした。
本国会では、今後の新型コロナ対策を行なう上で重要な2021年度予算案発表を6日に控えており、先ごろ自身の非常事態宣言案がアブドラ国王に却下されたムヒディン ヤシン首相に対する不信任案が審議されるかどうかも注目されている。ムヒディン首相によると、本国会に先駆けて議員から出された25の動議が内閣不信任案だった。ただマレーシアの国会規則では国政に関する審議が優先されることになっており、審議に入れるかどうかは不透明だ。
ムヒディン首相率いる与党連合・国民同盟(PN)は、下院議会でギリギリ過半数を維持している不安定な状態。離反者が出た場合には予算案が通らない可能性がある。与党内部にはムヒディン首相に不満をもつ議員が少なくなく、おおっぴらにムヒディン首相の辞任を求めている。

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