3州除く半島全域でCMCO発令、12月6日まで

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は7日、ペルリス、パハン、クランタンの3州を除く半島全域を11月9日から12月6日まで4週間、条件付き行動制限令(CMCO)の対象とすると発表した。

新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者が増加していることから保健省と検討した結果、コミュニティ内の移動を減らす必要があると判断した。新たにCMCOの対象となるのは▽ペナン▽ネグリ・センビラン▽ケダ▽ペラ▽マラッカ▽ジョホール▽トレンガヌ——の7州。すでにCMCOが11月9日まで延長されている首都圏(セランゴール州、クアラルンプール=KL、プトラジャヤ)、及びサバ州、ラブアンも引き続きCMCOの対象となる。特に感染者数が多いサバ州については、9日に国家安全委員会(NSC)が全域に強化行動制限令(EMCO)を発令するか検討する。このほかサラワク州クチン地区も11月9日から11月22日までCMCOの対象となる。

新たにCMCOの対象になった州における標準的運用手順(SOP)は、以前のものから変更はない。地区間の移動が必要な場合や緊急の場合は警察の許可が必要。州や地区を跨いで出勤する必要がある場合は雇用主からの同意書が必要となる。また必需品購入のために外出する際には2人までとなる。幼稚園や学校はすべて閉鎖される。

6日は新規感染者がこれまで最高の1,755人に達しており、特にペナン、セランゴール、ネグリ・センビラン州で増加が目立っている。ペルリス、パハン、クランタンの3州だけが新規感染者数がゼロとなっている。

新型コロナ感染者、6日は過去最多の1755人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から1,755人増加し、過去最多となったと発表した。アクティブ感染者数は1万1,530人で、累計感染者数は3万8,189人になった。

州・地域別の感染者数は▽サバ州(1,199人)▽ペナン島(192人)▽セランゴール州(164人)▽ラブアン(69人)▽ネグリ・センビラン州(45人)▽ケダ州(19人)▽サラワク州(18人)▽クアラルンプール(Kl、18人)▽ペラ州(18人)▽プトラジャヤ(9人)▽トレンガヌ州(8人)▽ジョホール州(4人)▽マラッカ(2人)ーーとなった。パハン、クランタン、ペルリス3州はゼロだった。新たに726人が退院し、累計治癒者は2万6,380人だった。死者数は2人増えて累計279人になった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、5日には新たに5つのクラスターが確認された。サバ州では「ステラ・クラスター」(15人が陽性)と「リア30・クラスター」(11人が陽性)が発生した。

マレー半島部では、セランゴール州ペタリンで「タマル・クラスター」で10人、ペナン州で「インタン・クラスター」で9人、KLのティティワングサでは「ダナウ・クラスター」で8人に陽性反応が出た。

5日の新規感染者の11.1%は刑務所や留置所での感染だったという。

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5日の新規感染者の11.1%は刑務所や留置所での感染だったという。