【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は18日、セランゴール州とクアラルンプール(KL)で新型コロナウイルス「Covid-19」感染者が急増していることに言及。現時点では全域でロックダウンを行なう考えはないと強調した。
サブリ上級相は、高リスク地域について強化行動制限令(EMCO)の是非を検討の上で、ゴム手袋製造大手のトップ・グロープの従業員宿舎などレッドゾーンの封鎖のために一部地域を限定してEMCOを発令を決めたと強調。また感染者多発のためにKLなどで複数の建設現場が工事中止に追い込まれたことについては、現時点でEMCOを発令する必要はないと考えていると述べた。
またサブリ上級相は、一部の州について条件付き行動制限令(CMCO)指定解除を検討していることを公表。20日にもその是非について明らかにする方針を示した。
一方、サブリ上級相は、レッドゾーンとなったペラ州メルの2カ所とサバ州の2カ所で20日付けでEMCOに指定すると発表した。期間は12月3日まで。