【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社、エアアジアが33%出資するエアアジア・ジャパンは17日、東京地方裁判所に破産手続きの開始を申し立てた。
エアアジアがブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大を防ぐために渡航制限が実施されたことで旅行需要が低迷した。
エアアジア・ジャパンは2014年7月に設立し、中部国際空港セントレアを拠点として、国内線と国際線を運航してきた。しかし、エアアジアは10月5日、新型コロナの感染拡大に伴い減便や運休を実施したことや需要低迷に伴い、経営状況が厳しい状態となり、事業継続能力に影響が出たことから、日本からの撤退を決めたと発表していた。
一方でエアアジアは同日、新型コロナのワクチンの開発が進んでいることから、海外旅行の再開への期待を表明。エアアジア・マレーシアの第3四半期の旅客数は36%増加しており、16日に開始したスーパーセールにより売上高は前の週に比べて57%増加したと強調した上で、今後の業績改善に自信を示した。