フォーシーズンズ沖縄、ベルジャヤランドが起工

【沖縄】 ベルジャヤランド(Bランド)は10月28日、「フォーシーズンズリゾート・アンド・プライベートレジデンス沖縄」の起工式を行った。3年後の完成を予定している。
同プロジェクトは10億米ドル(42億リンギ)をかけて、Bランドの完全子会社であるベルジャヤ沖縄ディベロップメントと、フォーシズンズ・ホテル・アンド・リゾート(フォーシーズンズ)と提携して開発するもの。建設予定地は、那覇国際空港から約50キロメートルの位置にある、Bランドが所有する西海岸沿いの約40ヘクタール(100エーカー)の土地。客室数は279室。うちホテルが127室、コンドミニアムが124戸、ヴィラが28戸となっている。レストランやバー、宴会場、プール、フィットネスジム、スパ、ビーチクラブなども建設する。ランドスケープの設計は米EDSAが担当し、日本からは東京オリンピックスタジアムの設計を手がける隈研吾氏や、沖縄の大手設計会社の国建も設計に参加した。
ベルジャヤのビンセント・タン会長は、日本国内でフォーシーズンズのホテルを合計で10軒建設する予定だと言明。横浜でも建設を計画しているとした。
(ザ・サン、10月30日)

旅行業界、コロナ時代の生き残り策(後)

本記事は、日系旅行代理店、日本旅行グループ・サンライズ・ツアーズ&トラベル取締役の壁田忠幸さんへのインタビュー記事の後編です。
中編:旅行業界、コロナ時代の生き残り策(中)
前編:旅行業界、コロナ時代の生き残り策(前)

バーチャルツアーの未来

——高齢化社会が進めば当然、リアルツアーに参加したくても参加できない超高齢者がどんどん増えます。障害者だけでの問題ではないですよね。

壁田:ご指摘の通りです。私がこの考えに至るヒントをくれたのは当社が実施したバーチャルツアーの参加者です。参加後のアンケート回答に「このバーチャルツアーをプライベートでやってもらえませんか?」という声がありました。リアルでは飛行機に乗って海外旅行出来なくなった高齢のおばあちゃんと一緒に家族旅行をしたいというのでした。

旅行業界も他の産業と同様に時代の変化に揉まれ試行錯誤を繰り返しながら今の形に辿りついています。この期に登場してきたバーチャルツアーにはどん意味や価値あるのでしょうか?それとも無いのでしょうか。少なくても当社が実施するバーチャルツアーを少しでも良いものにしたいとする動機はこんなところにあったりします。

——今現在では商品として未成熟なバーチャルツアーでお金をとるのは難しいかもしれませんが、テクノロジーの発達しだいで今後どうなるかわからないですよね。5Gになればネット速度が上がるのでオンライン動画の使い方ももっと変わってくる。

壁田:とても楽しい想像ですね。「はい皆さんランチです」とマレーシアのバーチャルツアー添乗員(MC)が画面か参加者へ声をかける。日本からの参加者のご自宅に「ナシレマ」がタイムリーにデリバリーされる。そんな未来は決して遠くなくて、今はその入り口に立っているかもしれません。リアルツアーに参加できない人にとってもよりリアルに近い体験ができる日やってきそうな気がしますね。

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——ラフレシアを見に行くバーチャルツアーで、実際にラフレシアの花のクサい臭いがしたら面白いですよね。

壁田:ニオイのデジタル化ですね。ますますバーチャルツアーの可能性を感じますね。

——ユーチューバーが世界中いたるところに行って動画に上げていますよね。バーチャルツアーは専門ガイドが丁寧に解説してくれるという点ではユーチューブとは差がありますが、どれだけ付加価値が付けられるかですね。

壁田:昨今影響力のあるユーチューバーを使い、商品造成や告知をしてもったりしている旅行会社もあるようですね。ユーチューバーとして稼げる人が企業案件として旅行会社と組み、旅行会社代わって実質上の販売者になっているわけです。時代に沿った当然の流れですし集客機能としては見習うべき点が多いです。一方で「ツアーを作って運営する」や「サービスの対価を頂戴している」等、の考えに基づく伝統的な「おもてなし」の本質や精神を忘れないようにしたいとも思います。

——その第一段階がオンライン旅行の出現でした。より安く航空券やホテルを手配し、ユーチューブの案内に従って自分で行くという形が若者を中心に主流になりつつあります。一方では「この人が添乗員をするから参加する」というようなツアーもいまだに人気を博しています。

壁田:昨今はリアル・トラベルエージェントがオンライン・トラベルエージェント(OTA)に市場を奪われる構図となっています。コロナ禍ではリアル、OTAともどちらもダメージは大きいのですが、OTAは「人の力」に支えられるところがリアルに比べて少ない分、「困難な時期を乗り越える」ことだけを考えると有利ですね。逆にリアル・トラベルエージェントは正念場と言えます。ここで淘汰されるようではポスト・コロナでもOTAとの戦いには勝てないのだと感じます。

—リアル・トラベルエージェントの在り方は将来的に変わっていくのでしょうか?

壁田:普遍だと思います。最終的には「お客様の心をどうやって満足させられるのか?」、これは永遠の挑戦です。人の心を人の力を使って満足させようとするのがリアル・トラベルエージェントです。簡便な機能や低価格で満足を迫るオンライン・トラベルとの役割分担はより一層明確になっていくでしょう。

コロナ現感染者数が2週間内に1.5万人超、専門家が予測

【ジョージタウン】 マレーシア科学大学(USM)の数理モデル研究者や医療専門家などが共同で行った分析によると、新型コロナウイルス 「Covid-19」の感染者数は、今後2週間でアクティブケース(現感染者数)が1万5,000人を超える可能性がある。
USMのモハマド・ハフィズ教授が、数学者のノール・アハマド氏など、免疫学者や統計学者と共に分析を実施調査結果を発表した。分析チームは、保健省が毎日発表する感染者数のデータをもとに傾向を予想しており、10月27日もしくは28日までにアクティブケースが1万人を超えると予想していたと指摘。予想通り保健省が28日に1万人を超えたと発表したとし、新たに分析を行ったところ、今後2週間で50%増加することがわかったと明らかにした。予想は既存のデータに基づいたもので、今後数日で見直す可能性もあると説明。しかし分析では現在敷かれている規制では感染拡大を抑えるのに十分ではないとして警鐘を鳴らした。
ハフィズ教授は経済的な影響を考慮して、行動制限令(MCO)が厳格化される可能性は低いが、無症状の感染者を見つけ、隔離するための検査機会を増やす必要があると指摘。検査件数が増えることで感染者数は増えるが、プールデータが増えることで、感染拡大の予想が容易になるとした。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月29日)