ジェトロKL事務所、日本食レストランと商社の商談会を実施

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール(KL)事務所は、11月25、26日に在マレーシアの日本食レストランと日本食材を取扱うマレーシア食品商社を対象としたオンライン商談会を開催したと発表した。

今回の商談会は、新たな日本食材を調達したい在マレーシア日本食レストランと、日本食品の卸先の拡充を図るマレーシア食品商社をマッチングする狙いで開催した。在マレーシアの日本食レストラン14社、マレーシア食品商社3社(マレーシア系1社、日系2社)が参加した。

2日間で計14件の商談が開催され、参加した日本食レストラン関係者からは「調達ルートが広がり、新たな食材の調達やメニュー拡充に繋がりそう」との声が、また食品商社からは「これまで接点を持つことが難しかったクランバレー以外のレストランとも関係構築ができた」との声があったという。

ジェトロKL事務所は、8—10月の期間中に、3回にわたり計42日間、新型コロナウイルスの感染拡大によって影響を受けた在マレーシア日本食レストランの支援、および日本産食材の輸出・普及を目的として、グラブ・フードと連携して日本食プロモーションを実施した。今後も食品分野におけるECおよびデリバリーでの事業実施を継続的に検討し、日本食品の輸出拡大を図るとともに外食および小売業を支援していくとしている。

感染拡大防止のためSOP違反には厳しく臨む=アズミン通産相

【クアラルンプール】 モハメド・アズミン通産相は11月29日、職場でのマスク着用、ソーシャルディスタンシングなどを規定した標準的作業手順(SOP)の違反には厳しい姿勢で臨むため、文書を26日、商工会議所など171の業界団体に送付したと発表した。
最近、新型ウイルス感染症Covid-19の感染が広まっているため、SOP順守と省として深刻にとらえていることを示すためで、SOPを守らず保健省に非協力的な事業者には法に基づき工場閉鎖も辞さないという。
モハメド・アズミン氏は「政府だけに感染防止の責任を負わせるのは間違い。企業は巨額の利益を上げており、経営者も労働者、特に外国人労働者の間での感染を抑制するため、果たすべき役割がある」と述べた。
(ベルナマ通信、11月29日)

総選挙、新型コロナ収束後に速やかに実施=ムヒディン首相

【ペタリンジャヤ=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は11月28日、自身が党首を務める与党第一党・統一プリブミ党(PPBM)年次総会で演説し、新型コロナウイルス「Covid-19」が収束した段階で総選挙を速やかに実施したい考えを示した。
ムヒディン氏は、総選挙実施を求める一部の政治家が総選挙の道を開くために来年度予算案を否決すべきと考えていると指摘した上で、予算案を否決する必要はなく頼まれればいつでも総選挙を実施する用意があると言明。ただ実施に当たっての問題は新型コロナ感染状況が悪化していることだとし、感染拡大が収束すれば実施可能だと述べた。
一方で党運営に関しては、党幹部に対し新たな支部の設置や党員数の増強などによって党勢を拡大することに注力するよう要請。支部単位で福祉活動や地域活動を行うなどすべきだと述べた。
ムヒディン首相率いる与党連合・国民同盟(PN)政権の下院議会における現有議席はようやく過半数に達する状態であり、来年度予算案も野党の妥協によってようやく通過のメドがたった状態。これを受け、政権を支援する統一マレー国民組織(UMNO)や汎マレーシア・イスラム党(PAS)だけでなくPN構成党からも、安定政権樹立のために早々の解散・総選挙に打って出るべきとの声が高まっている。

新型コロナ新規感染者数は1212人、4日連続で4桁台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は11月30日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,212人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万578人で、累計感染者数は6万5,697人となった。

州・地域別の感染者数は セランゴール州が最も多く402人となった。それに▽サバ州(326人)▽ネグリ・センビラン州(141人)▽クアラルンプール(KL、119人)▽ペナン島(60人)▽ジョホール州(54人)▽ペラ州(43人)▽ケダ州(31人)▽ラブアン(30人)▽パハン州(2人)▽サラワク州(2人)▽プトラジャヤ(1人)▽クランタン州(1人)ーーが続いた。マラッカ州、トレンガヌ州、ペルリス州はゼロだった。2,112人が退院し、累計治癒者は5万4,759人となった。死者数は3人増えて累計360人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は29日、KLでの新規感染者数が493人となり、過去最高となったと発表した。うち95.9%が建設現場などの職場での感染だったと説明。また新たに4つのクラスターを確認したと明らかにした。
KLの建設現場「スンガイ・ムリア」クラスターで23人、セランゴール州の「ヤヤサン」クラスターでは21人、サバ州の「バトゥ・リマ」クラスターでは49人、クランタン州の「ヒリル」クラスターでは21人に陽性反応が出た。