州&地区跨ぎの移動、EMCO地域以外は可能に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は5日、条件付き行動制限令(CMCO)指定地域で禁止されている地区間及び州間の移動について、強化行動制限令(EMCO)に指定されている地域を除いて7日より全面的に認めると発表した

 警察はEMCO指定地域を除き検問を廃止し、代わりに標準的運用手順(SOP)のチェックを厳格化する。移動規制緩和に伴い、これまで3人までの乗車人数規制があった乗用車については定員いっぱいまで乗車することが可能になる。

 ただし感染者が多いセランゴール州、クアラルンプール(KL)、サバ州におけるCMCOについては、12月20日まで延長する。それ以外のCMCO指定地域は、12月6日でCMCOは終了し、12月31日まで復興に向けた行動制限令(RMCO)に戻る。

 CMCO指定地域で義務づけられている幹部事務職員の在宅勤務については、規制を解除するかどうか7日の会議で決定する。

 サブリ上級相は、「経済と保健衛生のバランスをとる必要がある」と規制緩和の理由を説明。ただRMCOを予定通り年内で撤廃するかどうかはまだ分からないとした。

 政府は新型コロナ再拡大を受けて、10月14日から27日までの2週間、セランゴール州、KL、プトラジャヤをCMCO対象エリアに指定。10月22日付けで、オフィス勤務者には原則在宅勤務を義務づけるなど規制を強化した

 その後、首都圏のCMCOは11月9日まで2週間延長され、11月9日からは12月6日までペルリス、パハン、クランタンの3州を除く半島全域もCMCOの対象地域に追加されていた。

新型コロナ新規感染者数は1141人、累計で7万人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,141人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万799人で、累計感染者数は7万236人となり、7万人を超えた。

州・地域別の感染者数は セランゴール州とサバ州が最も多く共に320人となった。それに▽クアラルンプール(KL、256人)▽ジョホール州(69人)▽ペナン島(48人)▽ペラ州(47人)▽ケダ州(24人)▽クランタン州(20人)▽ネグリ・センビラン州(15人)▽パハン州(15人)▽ラブアン(3人)▽プトラジャヤ(2人)▽サラワク州(1人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。マラッカ、トレンガヌ州はゼロだった。1,144人が退院し、累計治癒者は5万9,061人となった。死者数はゼロで、376人で変わらなかった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は3日、新たに4つのクラスターを確認したと明らかにした。
セランゴール州ペタリン地区の「モンスーン」クラスターでは19人の感染を確認。サバ州ラハド・ダトゥでは、工場作業員が感染する「ジャラン・キラン」クラスターが発生、24人に陽性反応が出た。同じくラハド・ダトゥの「ペルダナ・エナム」クラスターでは25人、タワウの「ジャラン・クボタ」では14人の感染を確認した。
これまで確認されたクラスター数は3日18時時点で373となっており、収束していないクラスターは184となっている。