エアアジア、ランカウイーコタバル線を就航

【ランカウイ=マレーシアBIZナビ】 格安航空エアアジアは19日、ランカウイーコタバル線の運航を開始したと発表した。
コタバルからランカウイに向かった第1便の搭乗率は80%と好調だった。アマンダ・ウー最高商務責任者は、国内ネットワークの接続性向上と低運賃の実現に向けて取り組んでいると言明。誰もが安心して旅行できるよう厳格な衛生管理を徹底すると述べた。
同社は22日にペナンーコタバル、ジョホールバルーコタバル線、23日にイポーーランカウイ線もスタートする。
エアアジアは、ウェブサイトとアプリで2021年1月3日までチケットを21リンギから購入できるキャンペーンを実施する。12月28日から2021年6月30日の便が対象。また12月31日までに2021年3月31日までに渡航するチケットを購入した場合は、変更手数料なしでフライトを変更をすることができる。
航空会社の安全度を評価するエアラインレーティングスが先ごろ発表した、新型コロナウイルスの衛生対策に関する評価で、エアアジアは全ての項目で最高評価の7つ星を獲得した。

マレーシアの企業経営者46%、収益増加を予想=調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 会計士の業界団体、CPAオーストラリアがモナシュ大学のマレーシアキャンパスと共同で実施した「企業景況感調査2020・2021」によると、46%の企業経営者が今後12カ月間で収益が増加すると予想し、2019年の51%から下降した。
8%が1年後の業績悪化を予想。優先事項として89%が多様性や機会均等を挙げた。
調査では、企業経営者らはコスト削減策を実施していることや様々な財政支援策が実施されていることで、新型コロナウイルス感染拡大の影響が緩和されていると考えていることがわかった。また標準的運用手順(SOP)や行動制限令(MCO)、ワクチンの流通拡大や医療の改善が期待していることも消費者や投資家の信頼度を高めると感じているという。
その一方で調査では、経営者らはMCOに伴うサプライチェーンや事業運営上の混乱を懸念していることが明らかになった。国内市場における懸念事項としては、世界経済の不確実性(景気後退の可能性)、運営コスト、リンギ安がトップ3となり、それに政治の不確実性が続いた。
今後12カ月で事業のプラス影響を与える事項として、事業能力の向上、域内経済の改善、より多くの経済が開かれることによる市場拡大の可能性が挙がった。
インダストリー4.0(第4次産業革命)を完全導入したとの回答は13%に止まり、昨年の16%より下降した。
(ベルナマ通信、12月18日)

元連邦直轄地相に有罪判決、200万リンギの収賄で

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 テンク・アドナン・テンク・マンソール元連邦直轄地相(統一マレー国民組織=UMNO)が収賄罪で告発されていた事件で、高等裁判所は21日、同被告に禁固1年、罰金200万リンギの有罪判決を言い渡した。これにより同被告は議員資格を失うことになる。同被告は直ちに控訴する方針。
テンク・アドナン被告は、連邦直轄地相時代の2016年6月14日、アセット・カヤマス(AKSB)のチャイ・キンコン元社長から200万リンギの小切手を受け取ったとして、公務員による収賄を禁じた刑法第165条で告発されていた。AKSBは同被告の公務に関わる事業を手掛けており、200万リンギは同被告が実質的に所有するタドマンソリ・ホールディングスの口座に振り込まれたと認定した。
テンク・アドナン被告側は、200万リンギの受け取りは認めた上で、その直後の6月18日に行なわれた下院セランゴール州スンガイ・ベサル選挙区及びペラ州クアラ・カンサー選挙区補選のための選挙資金だったと説明。200万リンギの受領は党から多額の負担を要求されていたためであり、初犯であることから減刑を要求していた。
テンク・アドナン被告は、ナジブ ラザク政権時代に統一マレー国民組織(UMNO)の書記長を2009年から2018年まで歴任した党重鎮の一人。

パナソニック製造で116人の感染者、暫定的に操業停止

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアは21日、セランゴール州シャアラムにある工場2カ所で多数の新型コロナウイルス「Covid-19」感染者が出たことを公表。工場の操業を一時停止すると明らかにした。

ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、先ごろ従業員2,137人に対しスクリーニングを実施し、116人に陽性反応が出た。これを受けてペタリン地区保健局はパナソニック・マニュファクチャリングに対し、当面の操業停止を命じた。工場は21日から23日まで閉鎖され、消毒が実施されるという。

パナソニック・マニュファクチャリングは声明の中で、敷地内および労働者宿舎での消毒は定期的に行われていると強調。「従業員と地域社会の安全と幸福は我々の最優先事項であり、我々は標準的運用手順(SOP)を厳守しており今後も厳守していく」としている。

(フリー・マレーシア・トゥデー、12月日、パナソニック・マニュファクチャリング発表資料)

新型コロナの感染者数は2018人、セランゴールで1204人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2018人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万6,496人で、累計感染者数は9万5,327人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,204人だった。それに▽ジョホール州(278人)▽サバ州(247人)▽クアラルンプール(KL、127人)▽ネグリ・センビラン州(58人)▽ラブアン(29人)▽ペラ州(21人)▽ペナン島(18人)▽パハン州(12人)▽マラッカ州(9人)▽クランタン州(6人)▽プトラジャヤ(5人)▽ケダ州(3人)▽トレンガヌ州(1人)ーーが続いた。ペルリス州とサラワク州はゼロだった。1,084人が退院し、累計治癒者は7万8,393人となった。死者数は1人増えて、累計で438人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は20日、新たに3つのクラスターを確認したと明らかにした。

KLのケポンにある建設現場で発生した「メトロポリス」クラスターでは147人の感染を確認した。サバ州のコタキナバル、プタタン、トゥアランでは「エステート・マジュ」クラスターが発生し、28人に陽性反応が出た。ジョホール州ポンティアンの「バトゥ39」クラスターで44人に陽性反応が出た。