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元連邦直轄地相に有罪判決、200万リンギの収賄で

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 テンク・アドナン・テンク・マンソール元連邦直轄地相(統一マレー国民組織=UMNO)が収賄罪で告発されていた事件で、高等裁判所は21日、同被告に禁固1年、罰金200万リンギの有罪判決を言い渡した。これにより同被告は議員資格を失うことになる。同被告は直ちに控訴する方針。
テンク・アドナン被告は、連邦直轄地相時代の2016年6月14日、アセット・カヤマス(AKSB)のチャイ・キンコン元社長から200万リンギの小切手を受け取ったとして、公務員による収賄を禁じた刑法第165条で告発されていた。AKSBは同被告の公務に関わる事業を手掛けており、200万リンギは同被告が実質的に所有するタドマンソリ・ホールディングスの口座に振り込まれたと認定した。
テンク・アドナン被告側は、200万リンギの受け取りは認めた上で、その直後の6月18日に行なわれた下院セランゴール州スンガイ・ベサル選挙区及びペラ州クアラ・カンサー選挙区補選のための選挙資金だったと説明。200万リンギの受領は党から多額の負担を要求されていたためであり、初犯であることから減刑を要求していた。
テンク・アドナン被告は、ナジブ ラザク政権時代に統一マレー国民組織(UMNO)の書記長を2009年から2018年まで歴任した党重鎮の一人。

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