【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パナソニック(本社・大阪府門真市)は14日、東南アジアで配車や宅配、決済などさまざまなサービスを統合したSuperApp(スーパーアプリ)を運営するグラブ・ホールディングスの配車サービスであるグラブカー・プレミアムの車両に「ナノイーX」発生器を提供すると発表した。
クアラルンプール(KL)では1,000台に搭載する。KLの他シンガポール、ベトナム、インドネシアの4カ国5都市において計5,500台に搭載する計画だ。
パナソニックによると、近年、世界的に空気質に対する関心が高まっている。同社は、東南アジアを中心に「クオリティー・エア・フォー・ライフ」というスローガンを展開し、温度、湿度、換気、気流などを制御した空気質ソリューションを通じて、住宅や店舗、オフィスなど空間に合わせた良質な空気環境を提供している。
今回グラブカー・プレミアム車両に搭載される「ナノイー X」発生機は、USB端子からの電源供給で稼働するコンパクトサイズ。いつでも気軽に「ナノイー X」を発生させて、車室内の空気を清潔にすることが可能だ。
パナソニックは、今後も家電分野、車載分野、住宅関連分野など、くらしや社会のさまざまな空間において「クオリティー・エア・フォー・ライフ」の実現を追求し、健やかなくらしを届けていく方針だ。
新型コロナの情報アプリをアップグレード、新機能を追加
【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は15日、新型コロナウイルス「Covid-19」に関する情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」について、感染者は自分の情報をアップデートできるようになったと明らかにした。
感染拡大を防ぐためにアプリをアップグレードし、ユーザーのニーズに答えられるようにした。陽性と判断された場合は、保健省の下に置かれている危機準備対応センター(CPRC)からSMSやアプリによるプッシュ通知が感染者に送られるようになる。また感染者はアドバイスを受け取ったり、10日間に渡って行うことになっている症状の申告や、申告を忘れないためのリマインダーを受け取ることができるという。
ノール・ヒシャム事務次官は、アプリの機能を最大限利用するためにアプリをアップデートするように国民に呼びかけた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月16日、ベルナマ通信、1月15日)
サラワク州で条件付き行動制限令、31日まで発令
【クチン=マレーシアBIZナビ】 サラワク州の防災委員会(SDMC)のダグラス・ウガー・エンバス議長(州副首相)は16日、18日から31日までの間、サラワク州において条件付き行動制限令(CMCO)を発令すると発表した。
ダグラス・ウガー議長は、過去数日にわたり新規感染者数が増加傾向にあることがから、CMCOの発令を決めたと説明した。シブについては16日から29日まで行動制限令(MCO)を発令する。
国家安全委員会(NSC)は17日、サラワク州でのMCOおよびCMCOについて、警察の許可を得た者のみの移動を許可するとし、企業の営業時間は政府が定めた標準的運用手順(SOP)を順守するよう求めた。
保健省によると、15日のサラワク州における新規感染者数は60人、16日は69人、17日は62人だった。17日時点の感染者数は累計で2,111人となった。
新型コロナの感染者数は3306人、累計で16万人を超える
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は18日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から3,306人増加したと発表した。アクティブ感染者数は3万8,791人で、累計感染者数は16万1,740人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,213人だった。それに▽サバ州(432人)▽ジョホール州(329人)▽クアラルンプール(KL、250人)▽マラッカ州(156人)▽クランタン州(150人)▽ペナン島(145人)▽ケダ州(142人)▽ネグリ・センビラン州(126人)▽ペラ州(114人)▽サラワク州(100人)▽パハン州(84人)▽トレンガヌ州(20人)▽ペルリス州(16人)▽プトラジャヤ(15人)▽ラブアン(14人)ーーが続いた。新たに2,293人が退院し、累計治癒者は12万2,344人となった。死者数は4人増えて、累計で605人となった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は16日、新規感染者数が過去最高となる4,029人となったと発表。17日には感染者は3,339人となり、新たに6のクラスターを確認したと明らかにした。
ジョホール州の工場「セナイ・サイバー」、収容所「テンボク・ナナス」、職場「ジャラン・センブロン」でそれぞれ113人、41人、18人の陽性を確認した。ネグリ・センビラン州のアラブ・マレーシア工業団地で発生した「ジャラン・ペルマタ」クラスターで61人、ペラ州の「アマン・ジュタ」クラスターで14人、パハン州の結婚式に関する「カンポン・レブ」クラスターでは21人に陽性反応が出た。
これまでに発見されたクラスターは累計641。新たに5つのクラスターが収束し、継続中のクラスターは285となった。
150憶リンギ相当の追加経済対策、首相が発表
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は18日にテレビ演説を行い、新型コロナウィルス「Covid-19」感染拡大のために打撃を受けている国民や企業に対する150憶リンギ相当の追加支援策、「マレーシア経済国民保護支援パッケージ(ペルマイ)」を発表した。
国民への補助金支給や企業の存続を助けるための▽賃金助成金プログラム第三弾(WSP3.0)▽中小企業支援▽食料配布のための食料バスケットプログラム▽コロナ対策の最前線職員への一時金支給▽電気料金割引――など22の新たなイニシアチブが盛り込まれた。新型コロナ感染拡大後に政府が打ち出した経済対策発表はこれで5回目となる。
WSP3.0は、賃金4,000リンギ以下の従業員1人当たり月額600リンギを1カ月分支給する。2.0までは200人が上限だった従業員数を500人に引き上げ、より大型企業にも門戸を広げる。
中小企業支援では、行動制限令(MCO)対象地区には1,000リンギ、その他の地域では500リンギを支給する。
▽宿泊▽テーマパーク▽会議場▽ショッピングセンター▽航空▽旅行社――の6業種を対象に1―3月の電気料金の10%割引、またすべてのアカウントに対する6月30日まで6カ月間の9%割引を実施する。
コロナ対策の最前線職員への一時金は、医療関係者が500リンギ、その他が300リンギで第1四半期中に支給する。
ムヒディン首相は、昨年4回にわたる国内総生産(GDP)の20%以上に相当する総額3,050憶リンギの経済対策を打ち出したと指摘。うち550憶リンギが財政出動によるものだったと強調した。
■セレンバンやポートディクソンンもMCO指定■
イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相は、ネグリ・センビラン州セレンバンとポート・ディクソンを19日付でMCOに指定すると発表した。期間は2月1日までの14日間。