新型コロナの感染者数は2593人、セランゴールで965人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,593人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万4,347人で、累計感染者数は12万5,438人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く965人だった。それに▽ジョホール州(571人)▽サバ州(405人)▽クアラルンプール(KL、265人)▽ネグリ・センビラン州(125人)▽ペナン島(77人)▽クランタン州(43人)▽ケダ州(42人)▽ペラ州(34人)▽トレンガヌ州(19人)▽マラッカ州(13人)▽パハン州(11人)▽プトラジャヤ(9人)▽ラブアン(9人)▽サラワク州(5人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに1,129人が退院し、累計治癒者は10万578人となった。死者数は4人増えて、累計で513人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は5日、新たに11つのクラスターを確認したと明らかにした。
セランゴール州の工場「ジャラン・プラヤー」クラスターで68人、「スリ・スリア」クラスターで16人、建設現場「ブキ・セメニエ」クラスターで17人、「ブキ・アンカト」クラスターで25人の陽性を確認。ジョホール州「パリト・ジャミル」クラスターでは62人、サバ州「トムボボ」クラスターでは18人に陽性反応が出た。KLの建設現場「ジャラン・デサ」クラスターで116人、「ジャラン・ラジャ」クラスターでは25人の陽性を確認。パハン州「ランギト・セラタン」で9人、サラワク州の「バー・サヤプ」クラスターでは5人、トレンガヌ州の「メンクアン」クラスターでは10人に陽性反応が出た。

外国人へのワクチン無料接種、供給保証委員会が検討へ

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種について、外国人労働者や外国人駐在員も無料とするかどうか、ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)が近く検討に入る。JKJAV共同議長を務めるカイリー・ジャマルディン科学技術革新相が明らかにした。
内閣がJKJAVに対して検討に着手し、数週間内に勧告を行うよう要請した。検討には内務省、人的資源省、外務省も参加する。無料接種をマレーシア国民だけに限定した場合、多くの外国人が接種しない可能性があり、集団免疫を達成できない可能性があるという。
カイリー氏は「より多くの人が予防接種を受けるほど我々はより安全になる」と指摘。雇用主が可能な限り従業員に予防接種を受けさせるよう何らかの奨励措置が重要であると述べた。
「国家ワクチン計画」は7日にも最終取り纏めが行われ、2月にスタートする予定。第一陣として入荷するファイザーワクチンを保管するために、超低温冷凍庫のある55カ所をすでに特定した。リスク評価に基づき高リスクの人から接種を行う予定で、希望者はMySejahteraアプリを通じて登録する必要がある。
(ベルナマ通信、1月5日)

イオンクレジットサービス、内国歳入局と法廷外で和解

【クアラルンプール】内国歳入庁(IRB)から税の納入を求められていた事件で、イオンクレジットサービス(マレーシア)は法定外の和解で合意。納税をめぐる1年半にわたる紛争に終止符が打たれた。
IRBは2019年7月、イオンクレジットサービスに税の滞納があるとして罰金を含め9,682万リンギの支払いを求める訴訟を起こした。10年から16年にわたる税だという。
両者が合意した額は1,031万リンギで、請求額の10.6%。和解を受けIRBは高等裁判所への訴えを取り下げ、イオンクレジットサービスは控訴審への控訴を取り下げる。
(エッジ、1月4日)

個人消費回復で経済は6%成長、クレディスイス予想

【クアラルンプール】金融大手クレディ・スイスは今年のマレーシアの実質国内総生産(GDP)増加率を6%と予想している。東南アジアでフィリピンに次ぐ高さだ。
マレーシア調査部門責任者のダニー・ゴー氏によると、GDPの58%を占める個人消費が急回復しGDP成長をけん引するという。
ゴー氏はリスクとして、政治の不安定、現金給付など予算の執行程度、ウイルス感染拡大の可能性を挙げた。
昨年の株式市場では外国人投資家は売り越しだったが、国内機関投資家と個人投資家が市場を支えた。今年は株価上昇が期待できるという。
ゴー氏が有望分野として挙げたのは、銀行、賭博、建設、手袋、医療サービスなどで、建設は公共投資の恩恵を受けるという。
東南アジア全体でも今年の株式市場は好況が予想され、特にシンガポールとタイで高い利回りが見込めるという。
(ベルナマ通信、1月4日)

マレーシア日通、KLIA支店が医療機器の物流品質基準を取得

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ 】 マレーシア日本通運は、クアラルンプール国際空港(KLIA)支店が医療機器物流の品質基準(GDPMD)を医療機器局より新たに取得したと発表した。
同社は2019年12月、セランゴール州クランにあるロジスティクスセンターでGDPMD認証を取得しているが、電子医療器具の倉庫保管業務に限定されていた。今回KLIA支店で取得したGDPMDは取り扱いが病院での診断、治療用機器などを含む医療器具の範囲が広がり、また倉庫保管業務だけでなく国内配送の流通業務が新たに含まれている。
同社はGDPMDに準拠した安全で高品質な輸送の提供が可能となり、KLIA発着の航空輸送とマレーシア国内配送での医療機器物流事業の拡大を目論む。
同社はまた、医薬品物流の適正基準(GDP)についての認証取得手続きも現在進めている。

新型コロナの新規感染者数は2027人、再び2千人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,027人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万2,887人で、累計感染者数は12万2,845人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く509人だった。それに▽ジョホール州(428人)▽サバ州(383人)▽クアラルンプール(KL、313人)▽ネグリ・センビラン州(98人)▽ペナン島(60人)▽ケダ州(47人)▽クランタン州(42人)▽ラブアン(37人)▽ペラ州(25人)▽パハン州(25人)▽マラッカ州(21人)▽プトラジャヤ(13人)▽トレンガヌ州(13人)▽サラワク州(13人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに1,221人が退院し、累計治癒者は9万9,449人となった。死者数は8人増えて、累計で509人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は4日、新たに5つのクラスターを確認したと明らかにした。
セランゴール州の「ジャラン・ドゥヨン」クラスターで110人、「パサル・ジャラン・セントサ」クラスターで61人、KLの「ジャラン・ナクホダ」で14人の陽性を確認。ペラ州の「イフサン・イボル」クラスターで22人、マラッカ州の「テロク・マス」クラスターでは13人に陽性反応が出た。
病院の収容率についてノール事務次官は、フルの状態に近くなってきたと言明。今後も増加するのならば準備が必要だと言明。一方でワクチンについては3月頃の摂取開始を見込んでいると述べた。

マレーシアでもコロナ変異種、感染力などを精査中

【クアラルンプール】 保健省は12月23日、サバ州で新型コロナウイルス「Covid-19」の新たな変異種「A701B」を確認したことを明らかにした。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は、感染力など人への影響を精査していると説明。南アフリカや豪州、オランダで見つかっている変異株に似ているとした。
医療教育機関のオセル・グループの主任臨床科学者であるクリス・シー氏は、現時点では感染力が通常のウイルスより高いかは不明であるが、コロナウイルスは絶え間なく変異していると指摘。ワクチンの有効性に関する十分な研究は行われていない上、情報がないとして、ウイルスの変異に応じてワクチンを変更する必要は出てくるとの関係を指摘した。
パンタイ・ホスピタルの内科医であるヘルミー・ハジャ・マイディン氏は、感染力は高いかもしれないが、悪性は低いと言明。新たに変異種がマレーシアに到着する可能性は高く、感染者が増えることで医療崩壊の恐れがあるとした。ワクチンは開発中であるとして、国民一人一人がコロナ対策をすることが必要だとし、「3C(混雑した場所、狭い空間、密な会話)」を避け、「3W(手洗い、公共の場所あるいは症状がある場合のマスク着用、以下のことを自分や他人に警告する)」を徹底すべきとの見解を示した。

 

非接触型決済の利用頻度が増加、UOB調査

【クアラルンプール】新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)で、モバイルバンキングなど非接触型の支払い・決裁手段の利用頻度が増したことが、シンガポール系大華銀行(UOB)が行ったASEAN(東南アジア諸国連合)消費者心理調査から分かった。
パンデミック期間中、マレーシアの回答者のうち69%はモバイルバンキングの利用頻度が増した。65%はQRコード、65%はインターネットバンキング、60%はモバイルウォレットの利用頻度が増した。
モバイルバンキングアプリのUOBマイティーを利用した1 11月の資金移動は前年比76%の増加で、UOBマレーシアのロニー・リム代表は「パンデミックが非接触型支払い手法の採用を加速した」とコメントした。
回答者の90%は、デジタル決済の基盤が改善されるのであれば100%キャッシュレスでも構わないと回答した。
パンデミックの期間、支出が増えた回答者は55%、減った回答者は27%。行動制限が施行されて以降、食料雑貨の支出が増加した回答者は67%、食事配達サービスの支出が増加した回答者は63%。
項目別で、支出が減ったとの回答は、旅行が68%、宝飾品が57%、衣類が49%、家具・家庭用品が45%だった。
(マレーシアン・リザーブ、12月31日)

信用中央金庫とBEENOS、越境ECサイト出品スキーム構築

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 信金中央金庫(本店・東京都中央区)は、BEENOS(本社・東京都品川区)の 100%子会社で、越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出を支援する BeeCruiseと連携し、信用金庫取引先が取り扱う商品の越境ECサイト出品スキームを構築すると発表した。
信金中金は、全国の信用金庫を通じて取引先を募集し、BeeCruise は、東南アジア最大級のECサイト「ショッピー」に取引先が1商品から出品できるオンラインストアを開設および運営する。ECを活用した海外販路拡大に注目が集まる中、出品する取引先の負担を最小限とするため、信金中金および BeeCruise が出品手続きからプロモーションまでワンストップで支援し、信用金庫取引先の良品を世界に発信していく。
オンラインストアは、シンガポール、マレーシア、タイ、台湾の4か国に開設し、日用品や雑貨類を中心に取り扱う。SNSを活用したプロモーション企画の結果等を踏まえ、同ストアのさらなる充実、強化を目指す。
信金中金は、引き続き、各信用金庫と連携・協力のうえ、信用金庫取引先の海外販路開拓ニーズに応えるべく、各種支援に積極的に取り組んでいく方針だ。

新型コロナの新規感染者数は1741人、累計で12万人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,704人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万1,365人で、累計感染者数は11万9,077人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く673人だった。それに▽サバ州(316人)▽ジョホール州(179人)▽クアラルンプール(KL、112人)▽ペナン島(103人)▽ペラ州(75人)▽ネグリ・センビラン州(72人)▽ケダ州(53人)▽クランタン州(47人)▽パハン州(21人)▽プトラジャヤ(17人)▽ラブアン(16人)▽サラワク州(10人)▽マラッカ州(6人)▽トレンガヌ州(4人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに2,726人が退院し、累計治癒者は9万7,218人となった。死者数は11人増えて、累計で494人となった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は3日、新たに9つのクラスターを確認したと明らかにした。
サバ州の「リンタス・セラヤ」クラスターでは16人、セランゴール州の建設現場「ペルダナ・アベニュー」では202人、職場の集団検査により発生を確認した「オスモ・ジャヤ」クラスターでは46人の陽性を確認。ジョホール州の「ベラティ」、「ワワサン・ガディン」、「レンギト・セントラル」クラスターではそれぞれ44人、13人、10人に陽性反応が出た。クランタン州の「パロー・トゥンパト」クラスターでは15人、クランタン州とトレンガヌ州をまたいで発生した「マニク」クラスターでは22人、サラワク州「ストゥトン」クラスターでは5人の陽性を確認した。
これまで確認されたクラスター数は累計532。新たに収束したクラスターは6つで、現在感染者が出ているアクティブなクラスターは232となった。