【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 英エコノミスト誌の調査部門、エコノミック・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した最新版の「民主主義指数2020」で、マレーシアは前年から4ランクアップし、167カ国・地域中で39位となった。
同調査は▽選挙プロセスと多元主義▽政府の機能▽政治参加▽政治文化▽市民の自由度——5分野について評価、指数化したもの。マレーシアは総合スコアが前年の7.16点(10点満点)から7.19点にアップ。「選挙プロセスと多元主義」は9.58点と評価が高く「政府の機能」も7.86点と高評価だった。一方で「政治参加」は6.67点、「政治文化」は6.25点にとどまり、「市民の自由度」は5.59点と低い評価だった。
マレーシアは▽完全な民主主義▽欠陥ある民主主義▽混在した体制▽権威主義体制——の4つの分類のうち上から2番目の「欠陥ある民主主義」に分類されたが、東南アジア諸国連合(ASEAN)ではトップ評価となり、フィリピン(55位)、インドネシア(64位)、タイ(73位)、シンガポール(74位)、ミャンマー(135位)、カンボジア(130位)を上回った。
世界トップはノルウェーで、2位以下はアイスランド、スウェーデン、ニュージーランド、と前年と順位は変わらなかった。最下位は北朝鮮だった。日本は21位となり、トップ23カ国・地域が分類された「完全な民主主義」に入った。