ホテル「ロイヤルチュランブキビンタン」、11日で営業停止

【クアラルンプール】クアラルンプール市中心部のゴールデン・トライアングルにある4つ星ホテル、ロイヤル・チュラン・ブキビンタン(418室)が11日付で業務を終了した。
正面玄関には「当ホテルは2月11日をもって完全に営業を停止する」との掲示があった。廃業の理由は明らかではない。
ホテル所有者はバウステッド・ホテルズ・アンド・リゾーツで、ロイヤル・チュラン・ホテルズ&リゾーツのブランドのほかのホテルはこれまで通り営業を継続する
バウステッド・ホテルズ・アンド・リゾーツは先に、ホテル・ロイヤルに同ホテルを売却する契約を交わしており、今月、譲渡が行われる予定だったが、この契約がどうなったかは不明。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月12日)

個人用防護具、JICAが災害管理庁に無償供与

【クアラルンプール】日本政府は国際協力機構(JICA)を通じマレーシア国家災害管理庁(NADMA)へ個人用防護具を供与した。マレーシアの新型ウイルス感染対策を側面から支援する。
供与した防護具は、隔離ガウン7,600枚、カバーオール(つなぎ服)7,600枚、N95マスク3,000枚、ニトリル手袋3,000枚で、オンライン授与式には岡浩大使が出席した。
これらの防護具は、警察、国軍、市民防衛隊、民兵団など、特に行動制限令(MCO)期間中、最前線で活動してきた人に届けられる。
式典で岡大使は「日本は様々な自然災害に見舞われやすい国であり、自然災害の予測、軽減に関する豊富な経験と知識を持っている。東方政策の下で、JICAを通じた人的・制度的能力開発が優先的に行われており、防災は主要な協力分野の一つ」とあいさつした。
両国政府の共同事業として大学キャンパス内に設立されたマレーシア日本国際工科院(MJIIT)の技術プロジェクトを通じ、NAMDAとJICAは協力関係を構築してきた。
(マレーシアン・リザーブ、2月12日)

ワクチン接種、すべての在住外国人にも無料実施へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)は11日、マレーシアに在住するすべての外国人に対して新型コロナウィルス「Covid-19」ワクチンを無料で接種できるようにすることを保証すると発表した
無料で接種を受けられる対象は、外交官、駐在員、留学生、外国人配偶者と子供、難民のほか、不法移民や不法労働者も含む。あくまでマレーシア国民優先としたうえで、JKJAVは外国人への接種の方法について検討を行い、州政府、外国大使館、NGOに支援を求める方針だという。
マレーシアが確保しているワクチンが国民を上回っていることに加え、集団免疫の達成、外国人労働者の感染者とクラスターの数、外国人労働者から感染した患者の治療費、外国人労働者がマレーシ経済に及ぼす貢献度など、他のいくつかの要因も考慮に入れた。
■ワクチン接種希望者、3月から登録開始■
カイリー・ジャマルディン科学技術革新相は12日、新型コロナウィルス・ワクチン接種を希望する人の登録を3月から開始する予定であることを明らかにした。
ワクチン接種を希望する場合は、感染情報・追跡アプリ、「MySejatera」、もしくは近く政府が立ち上げるJKJAVのサイトにアクセスするか、ホットライン、もしくは私立・公立診療所・病院を通じて登録することができるという。

行動制限令の規制緩和、釣り堀&自動車教習も容認

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相は11日、1月から施行されている行動制限令(MCO)下で禁止されていた屋形船、遊漁船、養殖、釣り堀などの水上娯楽活動について標準的運用手順(SOP)に則ることを条件に営業再開を認めると発表した。

また、自動車教習所、航空訓練センター、体育館、バドミントン場、ゴルフコース、フィットネスセンターの営業再開もSOP厳守を条件に営業再開を認める。スポーツジムでは2メートルの距離を空け、30%以下のキャパシティで行う。器具は利用者が代わるたびに消毒する。テニス、バドミントン、卓球場、フットサル場も同様なSOP厳守の下で認める。

非接触型スポーツに関しては、ジョギング、サイクリング、テニス、バドミントン、卓球は2名以下で隣人同士に限定する。サッカー、バスケットボール、ホッケー、セパタクローなどのグループスポーツの個人トレーニングは認める

サブリ上級相によると、中国正月の元旦に当たる12日には州境を許可なく越えようとしたとして203人が摘発された。同日にSOP違反で摘発を受けたのは759人で、州境を越えた移動による摘発が最も多かった。

新型コロナの感染者数は2464人、セランゴールで1103人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は14日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,464人増加したと発表した。アクティブ感染者数は4万9,490人で、累計感染者数は26万4,269人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,103人だった。それに▽ジョホール州(492人)▽サラワク州(161人)▽クアラルンプール(KL、154人)▽サバ州(116人)▽ケダ州(92人)

▽クランタン州(88人)▽ペラ州(85人)▽ペナン州(56人)▽トレンガヌ州(51人)▽ネグリ・センビラン州(40人)▽マラッカ州(11人)▽パハン州(10人)▽プトラジャヤ(4人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。ペルリス州はゼロだった。新たに4,525人が回復し、累計治癒者は21万3,814人となった。死者数は7人増えて、累計で965人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は13日、新たに10カ所のクラスターを確認したと発表した。9カ所が工場、建設現場など職場に関連するクラスターで、残りは1カ所はコミュニティーで起きたクラスターだった。
ジョホール州とKLでそれぞれ3カ所、セランゴール州で2カ所、ネグリ・センビラン州、トレンガヌ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
これまでに確認されたクラスター数は972カ所。新た11カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは483カ所となった。