食事宅配のエアアジアフード、シンガポール参入

【シンガポール】格安航空エアアジア子会社で、食事デリバリーのエアアジア・フードがシンガポールに参入した。3月1日からサービス提供を開始する。
エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は18日の声明で、シンガポールは域内で最も活気のある市場で、多様な店の料理を住民に提供するとした。
デリバリー手数料は一律15%で、業界最安値。参加を希望する店は登録から48時間後に注文を受けることができる。登録に際し面倒な手続きを排しており、契約書や書式への記入は不要。
エアアジア利用でたまるBIGポイントを支払いに利用できる。またデリバリーサービス利用でポイントもたまる。シンガポールのBIG会員は110万人。
エアアジアは電子商取引サービスのシンガポール展開も計画しており、美容、化粧品、ファッション衣料、生鮮品関連やホテルに商取引プラットフォームへの登録を働き掛けている。
(ベルナマ通信、2月18日)

相互グリーンレーン、日本など5カ国に適用拡大へ

【クアラルンプール】 マレーシア観光芸術文化省は、シンガポール、インドネシアとの間で交わしている相互グリーンレーン(RGL)の取り決めを、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ブルネイ、韓国にも適用する意向で、詰めの交渉を持っている。
春節行事に出席した際の記者会見でナンシー・シュクリ大臣は、各国と事務レベルで折衝を持っているが、マレーシアには感染対策として標準的運用手順(SOP)という備えがあるため、受け入れの準備はできているという。
RGLはビジネス上の必須人材や公務での往来を許容する取り決めで、昨年7月、マレーシアはシンガポールとRGLを交わしたが、マレーシアでの感染拡大を理由にシンガポールは4月までの3カ月間、RGL凍結を決めた。マレーシアはインドネシアとは今月、RGLを交わした。
(マレーシアン・リザーブ、2月18日)

シノバック製ワクチン、2月27日に到着

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン科学技術革新相は19日、中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンが2月27日にマレーシアに到着すると明らかにした。

到着したワクチンはマレーシアの製薬会社、ファーマニアガのクアラルンプール(KL)プチョンの工場にいったん送られ、瓶に梱包し直してから各地に配送される。ファーマニアガはシノバックと200万回分のワクチンの国内製造販売に向けた契約を取り交している。シノバック製ワクチンは現在、保健省の国家医薬品規則庁(NPRA)の承認待ちの段階となっている。

なお米ファイザー製のワクチンの第一陣は2月21日に到着することになっており、26日から接種が開始される予定だ。

■CMCO域での観光業の操業再開を容認■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は18日、条件付き行動制限令(CMCO)が発令されている州について、19日より観光業及び文化活動に関する経済領域での操業再開を認めると発表した。

操業再開が認められるのは▽テーマパーク▽動物園▽レクリエーショナルパーク▽美術館▽教育センター▽文化遺産▽自然公園▽図書館——などで、定員の50%未満に入場制限するなどの標準的運用手順(SOP)遵守が条件となる。

新型コロナ感染拡大を受けて、連邦政府は今年1月13日、昨年3月の発令以来となるMCOをサラワク州を除き全国を対象に再発令。KLやセランゴール州など4地域だけは3月4日まで延長されたが、ペルリス州は復興のための行動制限令(RMCO)、その他の地域はCMCOにそれぞれ規制が緩和されていた。

新型コロナの感染者数は2936人、セランゴールで978人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は19日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,936人増加したと発表した。アクティブ感染者数は3万6,797人で、累計感染者数は27万7,811人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く978人だった。それに▽ジョホール州(730人)▽クアラルンプール(KL、227人)▽サラワク州(199人)▽ネグリ・センビラン州(191人)▽ペナン州(188人)▽ペラ州(155人)▽サバ州(101人)▽クランタン州(38人)▽トレンガヌ州(37人)▽ケダ州(36人)▽パハン州(26人)▽マラッカ州(26人)▽プトラジャヤ(3人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに4,889人が回復し、累計治癒者は23万9,971人となった。死者数は13人増えて、累計で1,043人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は18日、新たに17カ所のクラスターを新たに確認したと発表した。

うち14カ所が工場、建設現場など職場に関連するクラスターで、残りはケアセンター、宗教学校、コミュ二ティで起きたクラスターだった。

セランゴール州とジョホール州でそれぞれ5カ所、サバ州で2カ所、KL、ペナン州、パハン州、トレンガヌ州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

これまでに確認されたクラスター数は1,045カ所。新たに10カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは506カ所となった。

一方でアダム・ババ保健相は、唾液腺開口部より直接採取した唾液を用いた検査を実施すると明らかにした。咽頭および鼻咽頭より安全で、ウイルスの飛沫拡散リスクが少なく、自己採取が可能であることから、非個人用保護具(PPE)の利用削減にも繋がると説明した。