ワクチン接種センター605カ所を指定、副作用報告はアプリで

【クアラルンプール】保健省は16日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種センターとして605カ所を指定した。ほかにスタジアム、会議センター、公会堂、大学なども必要に応じ接種会場として利用する。
ファイザー・ビオンテックのワクチンは21日に最初の荷が到着の予定。零下70度以下での保管が必要で、54カ所を保管センターとして利用する。
ワクチン供給を確保するための特別委員会がまとめた予防接種計画ハンドブックによれば、副作用を追跡するため、接種を受けた人にはアプリを通じ、副作用があったかの報告を求める。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、2月16日)

新型コロナの感染者数は2998人、死者が累計で千人を超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は17日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,998人増加したと発表した。アクティブ感染者数は4万1,396人で、累計感染者数は27万2,163人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,382人だった。それに▽ジョホール州(436人)▽ネグリ・センビラン州(233人)▽クアラルンプール(KL、226人)▽サラワク州(200人)▽ペラ州(99人)▽サバ州(94人)▽ペナン州(92人)▽トレンガヌ州(91人)▽クランタン州(72人)▽ケダ州(36人)▽マラッカ州(20人)▽パハン州(14人)▽プトラジャヤ(2人) ▽ラブアン(1人)ーーが続いた。ペルリス州はゼロだった。新たに5,709人が回復し、累計治癒者は22万9,762人となった。死者数は22人増えて、累計で1,005人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は16日、これまでで最多となる19カ所のクラスターを新たに確認したと発表した。14カ所が工場、建設現場など職場に関連するクラスターで、4カ所はコミュニティー、残り1カ所は重症化リスクの高い人が多い施設で起きたクラスターだった。
サラワク州で5カ所、セランゴール州とジョホール州でそれぞれ4カ所、サバ州で2カ所、KLとケダ州、パハン州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

航空業の完全回復は数年先、専門家見通しが声明

【クアラルンプール】マレーシアの航空業は第2四半期には多少の改善が見込めるが、完全回復は数年先になる見通しだ。航空業調査会社ソビー・アビエーションのブレンダン・ソビー氏によれば、海外旅行の回復には関係国が入国規制について合意する必要があるが、合意形成まで時間がかかると予想されるという。
マレーシア市場についてソビー氏は、海外旅行ができるようになるのは早くても年後半と指摘。国内旅行需要は政府の感染抑制活動に左右されるが、第2四半期には改善が期待できると述べた。
アジア太平洋航空協会(AAPA)のスバス・メノン局長は、域内各国がワクチン接種計画を速やかに実行すれば航空需要も年末には回復するが、航空業が19年の水準に戻るのは24年との見解を示した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月16日)

 

食事デリバリーのエアアジアフード、海外展開にも乗り出し

【クアラルンプール】食事デリバリーサービスのエアアジア・フードは首都圏で営業開始してほぼ1年が経過したが、ジョホール、ペナン両州の主要都市に3月進出する。海外展開も視野に入れており、シンガポール、インドネシア、フィリピン、タイに進出する計画だ。
エアアジアのリアド・アスマット最高経営責任者(CEO)は、ペラ州イポー、サバ州コタキナバル、サラワク州ミリ、クランタン州コタバルも候補地に挙げた。エアアジア・ドットコムのユーザー6,000万人が潜在顧客だ。
営業開始は行動制限令(MCO)が施行中の昨年5月で、配達手数料は代金の10%と一律にしているのが特徴。配達も60キロ圏内と広い。通常のデリバリーサービスは15キロまで。
配達注文は行動制限の期間中が多いが、リアド氏はワクチン接種が進んだ段階でもデリバリーは便利で住民のニーズを満たすサービスのため、今日性を失わないと述べた。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、2月15日)

ワクチン第一陣が21日に到着、26日から接種開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は16日、「全国新型コロナウイルス・ワクチン接種計画」の開始を宣言。米ファイザー製ワクチンの第一陣が当初の予定より5日早く、2月21日に到着することになったと発表した。
ムヒディン首相は、21日の到着を待ってワクチン接種が26日に開始されると言明。初日に最前線の医療従事者らと共に自身も接種を受けると述べた。
ワクチン接種計画が3つの段階で実施される。2月から4月までの第1段階では医療や国防、治安維持関係などの最前線従事者など50万人、4月から8月までの第2段階ではその他の医療、治安関係従事者及び糖尿病などをもつ65歳以上のハイリスクグループを含む940万人をそれぞれ対象とし、5月から来年2月までの3段階目では健康な成人(18歳以上)を含む1,370万人を対象とする。現在製造されているワクチンは臨床的に子供向けとしては承認されていないため、子供への接種は現時点で行なう計画はないという。
ワクチン接種はあくまで任意であり、希望ベースで実施する。接種を希望する場合はコロナ情報アプリ「MySejahtera」もしくは15日に運用が開始されたウェブサイト(https://www.vaksincovid.gov.myから登録できる。またホットラインや医療機関を通じても登録することができる。詳細を記したハンドブックはウェブサイトからダウンロードできる

新型コロナの感染者数は2720人、セランゴール州で1300人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は16日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,176人増加したと発表した。アクティブ感染者数は4万7,135人で、累計感染者数は26万6,445人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く910人だった。それに▽ジョホール州(269人)▽サラワク州(246人)▽クアラルンプール(KL、182人)▽ネグリ・センビラン州(145人)▽サバ州(97人)▽ペナン州(91人)▽ペラ州(83人)▽トレンガヌ州(53人)▽ケダ州(33人)▽クランタン州(31人)▽パハン州(15人)▽マラッカ州(14人)▽プトラジャヤ(7人)ーーが続いた。ペルリス州とラブアンはゼロだった。新たに4,521人が回復し、累計治癒者は21万8,335人となった。死者数は10人増えて、累計で975人となった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は15日、新たに13カ所のクラスターを確認したと発表した。10カ所が工場、建設現場など職場に関連するクラスターで、残りはコミュニティーとリスクの高いケアセンター、拘置所で起きたクラスターだった。
セランゴール州で5カ所、ペナン州とトレンガヌ州でそれぞれ2カ所、マラッカ州、ジョホール州、ペラ州、KLでそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
これまでに確認されたクラスター数は996カ所。新た8カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは前日の484カ所から489カ所に増えた。

KLやセランゴール州など、MCOを3月4日まで延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、18日で期限を迎える第二次行動制限令(MCO2.0)について、▽クアラルンプール(KL)▽セランゴール▽ペナン▽ジョホール——のみを対象に3月4日まで2週間延長すると発表した。

 新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を防ぐため、MCO指定域における州間及び地域間移動は引き続き禁止されるが、半径10キロメートルの移動制限は解除される。

 一方、▽サバ▽パハン▽ネグリ・センビラン▽トレンガヌ▽クランタン▽ペラ▽マラッカ▽ケダ——の8州と連邦直轄地のラブアンとプトラジャヤは、3月4日まで条件付き行動制限令(CMCO)となる。また感染者数の少ないペルリス州について、は3月4日まで復興のための行動制限令(RMCO)となる。

 CMCO及びRMCO指定域での標準的運用手順(SOP)及びビジネスや活動については、昨年発令された規定に準ずる。経済活動については午前6時から深夜零時まで認められる。

 新型コロナ感染拡大を受けて、連邦政府は昨年3月の発令以来となるMCOを今年1月13日より2週間の期間限定で再発令。国民生活への配慮から前回に比べると大幅に経済活動を認める内容となっていたが、その後も新規感染者数が高止まりしていたため2月4日まで延長、さらに18日まで再延長していた。

銀行の貸し付けが増加、パンデミック発生後初めて

【ペタリンジャヤ】昨年第4四半期の銀行による貸し付け実績は前年同期比で、パンデミック発生以降初めて増加に転じた。中央銀行バンク・ネガラ(BNM)のノル・シャムシア総裁は11日の発表会見で、経済が回復基調にあることを示すものとの認識を示した。
同期の産業向け貸付額は2,062億リンギで、2017ー19年の四半期平均(1,967億リンギ)を上回った。昨年第3四半期の貸付額は1,824億リンギだった。
中小企業向け貸付額は733億リンギで、パンデミック発生前の水準に回復した。家計向け貸付額は995億リンギで、2017ー19年の平均(892億リンギ)を上回った。昨年第3四半期の貸付額は991億リンギ。銀行の貸付残高は3.7%の増加になった。
(ザ・スター、2月12日)

新型コロナのクラスター527カ所は職場、製造業が194カ所

【クアラルンプール】 アダム・ババ保健相が、ジョホール州セナイの外国人労働者用宿舎を訪問した際の会見で発表したところによると、9月30日以降のパンデミックの第三波で確認されたクラスターは852カ所で、うち527カ所は職場クラスターだった。
産業部門別のクラスター数は製造業が194カ所で最多。次いでサービス業の175カ所、建設業の97カ所だった。
検査を受けたのは31万5,100人で、陽性反応だったのは25%に当たる7万8,906人。陽性反応者のうち74%に当たる5万8,318人が外国人で、残りが国民。
(マレーシアン・リザーブ、2月13日)

新型コロナの基本再生産数、依然目標達成できず

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は15日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染抑制のために2月18日まで行動制限令(MCO)を延長したにも関わらず、依然として抑制目標に届いていないと懸念を示した。
感染者1人が何人に感染を広げる可能性があるかを示す「基本再生産数(R0)」について、14日には0.89に低下したが、同省が2月4日時点で予測した0.60を依然上回っている。保健省はMCO期間中に7日間の平均新規感染者数が2,000人を下回ると予想していたが、1月末には5,000人に接近。14日までの7日間の平均も3,116人に達している。
ただ予想を下回っているもののMCOが感染者数増加の抑制効果もみせており、5月までにほぼ完全制圧できるとの保健省予測通りの曲線をみせているという。
14日時点の全国のR0は0.89で、2月5日以来1.00以下をキープしている。州別では1.00以上となっているのはケダ州(1.06)、ペナン州(1.03)、クランタン州(1.01)の3州のみで、セランゴール州は0.87、クアラルンプール(KL)は0.88となっている。
(マレー・メイル、星州日報、2月15日)