ダイハツ、昨年の販売台数は目標を5%上回る

【クアラルンプール】 ダイハツ(マレーシア)は、2020年の販売台数について、目標を5%上回り、1,410台となったと発表した。前年比では10%増となった。
復興のための行動制限令(RMCO)が実施された7月と9月の販売台数が好調だった。
「グラン・マックス」は、排気量2.0リットル以下の小型商用車のピックアップおよびパネルバン部門で売り上げがトップとなった。ダイハツは今年、アップグレードした「グラン・マックス」を投入する予定だ。
同社は、行動制限令が敷かれている地域の顧客にサービスを実施するために「モバイル・サービス」を導入。またオンラインで商品の詳細を知ることができる「オンライン・ショー・ルーム」を導入した。
アルマン・マハディ社長は、ディーラー・ネットワークや包括的な販売・アフターセールス・プログラムなどを実施したことが奏功したと言明。2021年もこの成長の勢いを維持することができると見込んでいると述べた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月2日、ベルナマ通信、2月1日)

新型コロナの感染者数は3455人、6日ぶりに3千人台に減少

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から3,455人増加したと発表した。6日ぶりに3千人台に減少した。アクティブ感染者数は4万7,847人で、累計感染者数は22万2,628人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,145人だった。それに▽ジョホール州(708人)▽クアラルンプール(KL、619人)▽サバ州(276人)▽サラワク州(121人)▽トレンガヌ州(115人)▽ペナン州(85人)▽ペラ州(84人)▽ネグリ・センビラン州(79人)▽パハン州(63人)▽マラッカ州(62人)▽ケダ州(59人)▽クランタン州(31人)▽プトラジャヤ(6人)▽ラブアン(1人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに3,661人が退院し、累計治癒者は17万3,990人となった。死者数は21人増えて、累計で791人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は1日、新たに14カ所のクラスターを確認した。9カ所が工場など職場に関連するクラスターで、3カ所はリスクの高い場所で起きたクラスター、2カ所が集会などのコミュニティで発生したクラスターだった。

サバ州とKL、セランゴール州でそれぞれ3カ所のクラスターを確認。ペラ州ではそれぞれ2カ所、ジョホール州とサラワク州、ネグリ・センビラン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

これまでに確認されたクラスター数は831カ所。新たに5カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは401カ所となった。

行動制限令第二弾、2月18日まで2週間再延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は2日、サラワク州を除く全土に発令している行動制限令の第二弾(MCO2.0)について、2月18日まで2週間再延長すると発表した。

新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大抑制のため、州や地区を跨いだ移動はこれまで通り原則禁止となる。2月12、13日は中国正月の連休となるので、これに伴う大規模な移動や会食機会を減らす狙いがある。

サブリ上級相は「保健省が実施したリスク評価ではすべての州で新規感染者数が増加傾向を示しており、地元住民と非マレーシア人の両方のコミュニティ内で散発的な感染拡大が起きている」と指摘。同日開催された国家安全委員会(NSC)会議でMCO2.0の再延長を決めたことを明らかにした。

一方、標準的運用手順(SOP)違反に関する罰則強化については現在も準備作業が行われていると述べるにとどまり、罰則の詳細については言及を避けた。

新型コロナ感染拡大を受けて、昨年3月の発令以来となるMCOを今年1月13日より2週間の期間限定で再発令。国民生活への配慮から前回に比べると大幅に経済活動を認める内容となっていたが、その後も新規感染者数が高止まりしていたため2月4日まで延長していた。

エアアジア子会社のテレポート、貨物混載免許を取得

【クアラルンプール】エアアジア子会社で、東南アジアで物流サービスを提供するテレポート・コマース・マレーシアはマレーシア関税局から混載運送業者免許を取得した。
サービス提供ではデジタル技術を全面的に活用し、荷主、荷受人の両方に通関をスムーズに行うためのサービスを提供する。
テレポートによれば、デジタル技術を使うことで関税局に正確な申告を迅速に行うことができるという。
デジタル混載部門のチェン・ウェイキアット責任者は「顧客に革命的通関を提供する。東南アジアのどこからで顧客は低料金で迅速なサービスを利用できる」と語った。利用するデジタル技術は社内で開発した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月30日)

ノースバタワースコンテナターミナル、自由貿易区に

【ジョージタウン】ペナン港のノース・バタワース・コンテナ・ターミナル(NBCT)が2月1日付で自由貿易区の資格を得た。同日、官報に掲載された。ペナン港委員会のタン・テイクチェン委員長は外国からの投資に期待を表明した。
同区は貿易・商業活動のためのゾーンと製造業のためのゾーンの2つに分けられる。ゾーン内での活動は物品税、関税、売上・サービス税(SST)が免除される。
自由貿易区のステータス取得を機にペナン港委員会は外国投資誘致のため包括的奨励措置を講じる計画だ。バルクブレーク、等級付け、中継貿易などの領域での投資誘致を図る。
(ベルナマ通信、1月29日)

パナソニックが太陽電池事業から撤退、クリム工場を閉鎖へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パナソニックは1日、太陽電池の生産事業からの撤退を発表。マレーシア・ケダ州クリム・ハイテク・パークにある太陽電池生産工場を売却し、現地法人を清算する方針を明らかにした。

マレーシア工場については、2021年度中に太陽電池ウエハ、セル、モジュールの生産を終了する。現地法人であるパナソニック・ソーラー・エナジー・マレーシアを清算し、建物、土地などの資産については譲渡を検討する。従業員については、割増退職金支払や再就職支援などを行なうという。

また島根工場についても2021年度中に太陽電池セルの生産を終了するが、パワーコン

ディショナ、蓄電池などの生産は継続する。太陽電池の生産に関わる従業員については、今後成長が期待されている領域への異動により雇用を維持する。また二色の浜工場における太陽電池の研究開発機能を縮小し、人員は成長領域へシフトする。

SOP違反に対する取締強化、4日より実施=上級相

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は1日、標準的運用手順(SOP)違反者に対する取り締まりを2月4日から強化すると発表した。

サブリ上級相は、「新規感染者数は増え続けている。政府は建設現場や工場に焦点を合わせてSOP違反の取り締まりを行なってきたが、国民は引き続き法を順守しなければならない」と言明。「1988年感染症予防及び管理法」違反に対する罰則の引き上げについて近く発表されると述べた。

強化された罰則は主に企業に対して適用される見込み。現行法では大企業であっても罰金は1,000リンギ以下となっており、罰則が軽すぎるとの声が国民から上がっていた。

■MCO延長の有無は2日に発表■

サラワク州を除く全国で発令されている行動制限令(MCO)の期限は2月4日までとなっているが、延長されるかどうかは2月2日に開催される国家安全委員会(NSC)会議で話し合われた後に発表される予定。サブリ上級相は「経済は止める訳にはいかない。代わりに罰則強化で対処する」と述べた。

(マレー・メイル、2月1日)

新型コロナの感染者数は4214人、4日ぶりに4千人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から4,214人増加したと発表した。4日ぶりに4千人台に減少した。アクティブ感染者数は4万8,074人で、累計感染者数は21万9,173人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,362人だった。それに▽ジョホール州(1,068人)▽クアラルンプール(KL、702人)▽サバ州(276人)▽ペラ州(193人)▽ペナン州(119人)▽サラワク州(105人)▽ネグリ・センビラン州(91人)▽マラッカ州(85人)▽クランタン州(57人)▽パハン州(54人)▽ケダ州(47人)▽トレンガヌ州(38人)▽プトラジャヤ(10人)▽ラブアン(7人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに4,280人が退院し、累計治癒者は17万329人となった。死者数は10人増えて、累計で770人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は、1月30日の新規感染者数が5,728人、31日が5,298人となったと発表。感染者が減らないため標準的運用手順(SOP)と罰則を厳格化するとし、感染症予防と管理法の改正案を司法長官会議(AGC)に提出したと明らかにした。
31日には新たに10カ所のクラスターを確認した。7カ所が工場など職場に関連するクラスターで、2カ所はリスクの高い場所で起きたクラスター、2カ所が集会などのコミュニティで発生したクラスターだった。
ジョホールでは4カ所のクラスターを確認。セランゴール州とペラ州ではそれぞれ2カ所、マラッカ州とKLでそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。これまでに確認されたクラスター数は817カ所。新たに5カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは392カ所となった。

MCO2.0下の日本一時帰国→マレーシア再入国レポート 

 年末から一時帰国していたが、1月17日にシンガポール経由でマレーシアに戻ってきた。帰国中に新型コロナウィルス「Covid-19」感染者が大幅に増加し、行動制限令(MCO)が再び発令されていたこともあって不安はあったが、何事もなく無事に入国できた。

再入国にあたって用意したもの

  • 再入国許可証(Approval Letter for Exit & Return to Malaysia)
    〜イミグレ発行
  • LETTER OF UNDERTAKING AND INDEMNITY PERSON UNDER SURVEILLANCE(LOU)
    誓約書
  • 再入国許可同意書(Approval Letter for Exit and Return to Malaysia)
    〜在日マレーシア大使館に申請

 17日朝にシンガポール・チャンギ国際空港でトランジット。チャンギ空港ではトランジット客とシンガポール到着客を分けて降機させるなどシステムが行き届いていた。トランジット組は腕にタグをつけられ一列になって社会的距離を保ってトランジットエリアに案内された。このエリアに入る際には乗り継ぎ便の搭乗券の提示を求められる。シンガポールから乗機する旅客とは接触しないように配慮したものだ。搭乗時間がきたら係員がアナウンスするので聞き逃さないように。係員の案内で一列になって搭乗する。

 クアラルンプール新国際空港(KLIA)に到着すると、シンガポールとはうって変わって何の案内もない。通常と同じように機外に出るとようやく係員が出迎えており、誘導に従って検査所に向かう。

MySejatera登録

まずはコロナ情報追跡アプリ、MySejateraのインストール確認と、KLIAに着いたということを示すチェックインが求められる。そして職員から提示されたQRコードを読み込んで保健省の「Home Surveilance Order」にアクセス。氏名、パスポート番号、住所、緊急連絡先などの個人情報を入力して登録する。

もしマレーシアのデータSIMカードを持っていない場合は、このチェックを行う直前に販売所があるので購入できる。

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書類審査と感染検査、支払い

 書類審査では、再入国許可証や同意書、大使館のの提示が求められる。続いてスワブテスト受診。検査結果を待つ間に、支払いデスクに回って支払いを行う。クレジットカードも使用可。出発前の感染検査を受けておらずホテルに関する特別リクエストがないスタンダードの場合は、隔離費用と検査費用もろもろで4,350リンギだった。

 続いてイミグレに向かうが、通常のゲートでなく事務所に行くようにいわれる。審査はいつもより厳重に行われる。ここで入国スタンプを押され、指紋採取も行われる。

隔離施設までの移動とチェックイン

 待合エリアに行き、移動準備ができ名前が呼ばれるのを待つ。追加料金を払っていないスタンダードは数人がまとめて呼ばれ、誘導に従って自分の預け荷物をピックアップし、税関を通過。外で待っている専用バスに乗って隔離先のホテルに移動する。荷物はバスに載せる際に消毒が行なわれる。

 ホテルに着くと、ロビーに入らず、外に設置されている特設カウンターでチェックイン手続きを行う。

ホテル内でのルール(食事配達時間、ゴミ出し時間と手順、リネン交換サービス、室外に出ることなど禁止事項)が説明されるので聞き逃さないように。

 他の客との接触を防ぐため、荷物の搬入口から建物に入り、従業員用のエレベーターで客室に向かう。

隔離先(ホテル)での生活

 隔離期間中、隔離終了直前の抗原検査を除き、一切部屋を出ることはできない。外部の者とは一切接触できない。物の受け渡しも許されない。

 唯一、認可を受けている数件のファストフードのデリバリーサービスだけは受けられるが、配達時間が限定されるので注意。

 1日3度の食事やゴミ袋、ゴミ出し、その他の書類やメッセージ、デリバリーフードの受け渡しはすべて部屋の前に置かれたテーブルを介して行なう。

隔離期間中に使う必需品は日数分、部屋にまとめて準備されている。用意されていたのは次の通り。

・プラスチックのスプーンとフォーク

・ボトル入り飲料水

・インスタントコーヒーとティーバック、シュガー、粉ミルク

・シャンプーと歯磨きセット

ゴミ袋は写真上のように毎日置かれ、ゴミは決まった時間に出すことになっている。

タオルやバスタオルは2〜3日おきにリクエストベースで交換してもらえることになっていた。

 私が宿泊したホテルでは、チェックイン時に有料で食事のグレードアップができるようになっていた。アレルギーなどある人はある程度対応してもらえるようだ。

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 食事は量は十分だが、ほぼママック(ムスリム・インド料理)かマレー料理で、忘れた頃に中華(酢鶏など)が出る程度。すべてハラルとなっている。味付けはかなりスパイシーなので、辛いものが苦手な人は厳しいかも。写真下はある日の夕食で出たニョニャ風の鶏のココナッツミルク煮込みと野菜炒め、野菜カレー(パパイヤ付き)。

醤油、ふりかけなどがあると味に変化がつけられるのでおすすめ。

 部屋には湯沸器がおかれているので、カップ麺やフリーズドライフードを持参して食べるのもよいだろう。

 コーヒー&紅茶は宿泊日数分置かれているが、何杯も飲みたい人や味に拘る人、緑茶がいい人などはそれぞれ持参すべき。冷蔵庫はあるが、ビールや清涼飲料水は入っていない。アルコールが欲しい人は持ち込むしかない。

 隔離期間については日本とは数え方が異なるので注意。日本では到着の翌日からカウントするが、マレーシアでは到着日もカウントする。出発直前のスワブ検査を受けていない場合は10日間の隔離となり、隔離8日目に抗原検査が行われ、陰性であれば10日目の朝に解放される。出発直前にスワブ検査を受けて陰性証明を持っている場合は7日間の隔離となり、5日目に抗原検査が行われ、7日目に解放される。

 隔離終了2日前の抗原検査は、時間になったら係員に呼び出されるので、ホテル内の検査場に向かう。外国人は検査料がかかるのだが、空港ですでに支払った人はそのレシートを提示する。検体はノドから採取する。検査時にタグを腕に装着される。外したら違反なので注意して取り扱うべし。

 隔離終了前抗原検査で陰性だった場合は、2日後に隔離終了となる。係員が呼びに来るので、荷物を持ってチェックアウトする。必要書類をすべてチェックし、腕のタグが外されると隔離が終了する。隔離が終了したことを示す証明書が貰える。

 行動制限令(MCO)中なので、自宅や別の宿泊先に移動が心配だが、係員から数日間有効の警察の移動許可証が貰えた。(写真下)万が一、検問で止められた場合に提示する。

以上。

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イオンマレーシア、仮想モール開設で米社と提携

【クアラルンプール】イオンマレーシアは米国のボックスト・ホールセールと提携契約を交わしたと発表した。インターネット通販部門を強化する。
ボックスト・ホールセールは業務用食料雑貨を箱に入れ直接配達するオンライン小売業者。ボックストはコストコと比較されることが多いが、イオンマレーシアとの提携ではソフトウエアをサービスとして提供する。
ボックストはイオンマレーシアの仮想モール向けに、店頭プラットフォームの構築、受注処理など、買い物から配送までのエンドツーエンドの商取引ソリューションを提供する。
イオンマレーシは仮想ショッピングモールに入居するテナントの募集を開始する。シャフィー・シャムスディン最高経営責任者(CEO)は、イオンの実店舗を利用する客(130万人余り)はオンラインでの商品注文が可能になると述べた。第2四半期に仮想店舗を開設する。(エッジ、1月28日)