【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アダム・ババ保健相は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が制御可能なレベルまで下がった場合、早ければ3月18日にも州を跨いだ移動禁止令を解除することになると述べた。
アダム・ババ氏は、同省として州を跨いだ移動を認めるよう政府に提案する予定だとした上で、リバウンドを避けるために昨年行なったような全面的な自由化にはならないと言明。州を跨ぐ移動の制限が感染拡大防止に有効であることは確認しているとし、制限解除の場合には過去1年間の経験を活かして慎重に行なう考えを示した。
またアダム・ババ氏は、先ごろ保健省のノール・ヒシャム事務次官が集団免疫を獲得するまで公衆衛生の標準的運用手順(SOP)や移動制限を緩めることはないと発言したことに言及。「それは最大限の方策であり、我々は生活や生計とのバランスをとるために早めに行なう」と述べた。
3月5日よりセランゴール、ジョホール、ペナン州とクアラルンプール(KL)の3州1都を対象に行動制限令(MCO)が条件付き行動制限令(CMCO)に緩和され、大部分の地域でCMCOもしくは復興に向けた行動制限令(RMCO)となったが、地区間の移動は認められるようになったものの州を跨いだ移動は依然禁止されている。