三菱モーターズ、オンラインショールームを立ち上げ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 三菱モーターズ・マレーシア(MMM)は8日、オンライン・ショールームを立ち上げたと発表した。
新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大前は、顧客がショールームに来てビューイングや試乗などが行っていたが、感染拡大に伴う需要の変化に応えるため、MMMは顧客が直接店舗に来なくても、オンラインで車を見たり体験できるようにオンライン・ショールームを立ち上げた。
オンライン・ショールームでは、車の外装や内装を360度見ることができ、クリックすることで詳細やインフォメーションを知ることができる。また試乗も自宅や希望の場所で行うことが可能で、購入したい自動車の予約サポートや、中古車オンラインポータル「MY Tukar」と提携した自動車の買い取りなどのプロセスをサポートする機能も付いている。
また、MMMは、「三菱コネクト」モバイル・アプリケーションも導入した。アプリを利用してサービスセンターの予約や、車両のメンテナンス履歴を確認したり、次回のサービスの通知などを受け取ることができるようになった。
MMMは現在、マレーシア全国で51カ所のショールームを持つ。うち45カ所が3S(販売、サービス、部品交換)センターとなっている。

エアアジア、2022年にも「空飛ぶタクシー」開始を予定

【クアラルンプール】 格安航空エアアジアは、早ければ2022年にも「空飛ぶタクシー」事業を開始したい考えだ。トニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)が先ごろ開催されたオンライン・フォーラムで明らかにした。
「空飛ぶタクシー」は、実用化が近づいている4つの回転翼を持つ定員4人のクワッドコプター(クワッドローター)を機材として使用する方針。すでにメーカー数社と協力しているという。エアアジアの「空飛ぶタクシー」は法規面などハードルが高いドローンとは異なり、パイロットが操縦するスタイルを採用する。利用者は「空飛ぶタクシー」をエアアジアのアプリを使って呼ぶことになるという。
これに先立ちエアアジアは、都市部におけるドローンを使った配送サービスの実用化に向け、マレーシア・グローバル・イノベーション・アンド・クリエーティビティー・センター(MaGIC)と提携すると発表していた。
フェルナンデスCEOはフォーラムの中で、新型コロナウイルス「Covid-19」で旅行業界が大打撃を受けたことは逆に変革のチャンスだと強調した。
(ブルームバーグ、シンプル・フライング、3月8日)

復興のための制限令、指定域内間の観光旅行を解禁

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は9日、復興のための行動制限令(RMCO)の指定域の住民が他のRMCO指定域に旅行することを10日付けで認めると発表した。

ただし条件は観光芸術文化省から登録を受けた旅行会社のツアー及び輸送手段を利用すること、個人旅行は認めない。また条件付き行動制限令(CMCO)に停留することはできない。例えばプトラジャヤからマラッカに旅行する場合、途中のネグリ・センビラン州に停留できない。

またサブリ大臣は、ランカウイをRMCOに指定すると発表した。同地で最後に感染者が確認されたのは2月20日ですでにグリーンゾーンとなっていた。これにより同地での旅行業務が本格的に再開されることになる。

3月5日よりセランゴール、ジョホール、ペナン州とクアラルンプール(KL)の3州1都を対象に行動制限令(MCO)がCMCOに緩和され、大部分の地域でCMCOもしくは復興に向けた行動制限令(RMCO)となったが、地区間の移動は認められるようになったものの州を跨いだ移動は依然禁止されている。

新型コロナの新規感染者数は1280人、2日連続で今年最少

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,280人増加したと発表した。2日連続で今年最少となった。アクティブ感染者数は1万8,704人で、累計感染者数は31万6,269人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く464人だった。それに▽ジョホール州(165人)▽サラワク州(163人)▽ペナン州(143人)▽クアラルンプール(KL、119人)▽サバ州(64人)▽ネグリ・センビラン州(45人)▽トレンガヌ州(36人)▽ペラ州(34人)▽ケダ州(25人)▽クランタン州(16人)▽プトラジャヤ(3人)▽パハン州(2人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。マラッカ州とラブアンのみゼロだった。新たに2,345人が回復し、累計治癒者は29万6,379人となった。死者数は9人増えて、累計で1,186人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は8日、新規感染者数が減少傾向にあり、同日の感染者数は今年に入ってから最少となったとし、アクティブ感染者数も今年初めて2万人を下回ったと言明。またクラスターについては、新たに4カ所を確認したと発表した。  3カ所が工場やスーパーマーケットなどの職場に関連するクラスター、残りはコミュニティで起きたクラスターだった。ジョホール州で2カ所、KL、トレンガヌ州ではそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

米ファイザー製ワクチンを追加注文=カイリー科技相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンを米ファイザーに追加注文し、人口の半分をカバーする合計3,200回分のワクチンを確保すると述べた。すでに確保済みのファイザー製ワクチンはすべて年内に受領する見込みだ。
カイリー氏は、受領が今年第4四半期になるとみられるジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)とのワクチン調達交渉を中止して、早く調達できる中国・康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)に切り替える方向で検討していることを明らかにした。カンシノ製ワクチンもJ&J製ワクチンと同じく1回の接種で済むとされる。
カイリー氏はまた、先ごろマレーシア国家医薬品管理局(NPRA)から仮承認を受けた中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンについて、同氏が接種第1号になる予定だと述べた。マレーシア政府は、米ノババックス製ワクチンの購入についても協議を行なっているという。