来年からのガス市場完全自由化を期待=ガス協会会長

【クアラルンプール】マレーシア・ガス協会(MGA)のハズリ・シャム会長は、ガス料金規制の有効期間が今年末のため、来年からのガス小売市場の完全自由化を期待していると表明した。
関係者間で開催されたリモート円卓会議でハズリ氏は「完全自由化で活気に満ちた、持続可能な市場に移行する。ガスが、同じ土俵に立つ売り手と買い手の自由意思で決められる市場をMGAは想定している」と語った。
マレーシアにとりなじみのない環境であり、消費者は多様な価格設定があることと、それぞれに付き物のリスクを理解する必要があるという。
会議には首相府経済企画部、エネルギー天然資源省、ペトロナス、マレーシア製造業者連盟などの代表が参加した。
(ベルナマ通信、3月12日)

サンウェイピラミッド、ペタリン地区最大のワクチン接種ハブに

【クアラルンプール】 サンウェイ・グループは、「サンウェイ・ピラミッド・コンベンションセンター」を新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種ハブとして提供すると明らかにした。同国際会議場の面積は8万平方メートルで、セランゴール州ペタリン地区最大の予防接種ハブとなる。
全国新型コロナ予防接種プログラム(NCIP)への協力の一環で、3月10日より予防接種ハブとして運用を開始し、向こう11カ月で180万人へ予防接種をおこなう予定だ。3月12日時点で約1,400人がすでに予防接種を受けた。4月までは官民の保健機関の職員や必需産業の従事者に接種を行ない、4月から8月までは残りの医療従事者や必需産業の従業員、高齢者、高リスクグループへ、8月から来年2月まではその他のグループ向けの接種を行なう。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、3月14日)

デジタル関連のイベント、ジェトロKLが16、18日に開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール(KL)事務所は、3月16日と18日にデジタル・トランスフォーメンション(DX)関連のオンラインイベントを開催すると発表した。
16日は「Malaysia-Japan Innovation Day」と称し、日本とマレーシアのオープンイノベーション促進に向けたウェブセミナー&ピッチを開催する。マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)と財務省傘下のサイバービューと連携して開催するもので、第一部のウェブセミナーではマレーシアでデジタル事業拡大を検討する上でのマレーシアの魅力や、日本企業に期待される役割等についてパネルセッション形式で講演。第二部のオンラインピッチでは日・マ9社が協業に向けた事業PRを行なう。
18日はマレーシア市場参入へのパートナー発掘に向けたピッチイベントを開催する。ジェトロKL事務所が実施する、DX企業支援プログラムに採択された市場参入を目指す日本企業5社によるプレゼンが行なわれる。

新型コロナの新規感染者数は1208人、セランゴールで379人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は15日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,208人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万5,511人で、累計感染者数は32万4,971人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く379人だった。それに▽サラワク州(251人)▽ペナン州(142人)▽ジョホール州(118人)▽ネグリ・センビラン州(80人)▽クアラルンプール(KL、61人)▽トレンガヌ州(39人)▽ペラ州(37人)▽サバ州(29人)▽ケダ州(27人)▽クランタン州(25人)▽パハン州(17人)▽マラッカ州(2人)▽プトラジャヤ(1人)ーーが続いた。ペルリス州とラブアンはゼロだった。新たに1,973人が回復し、累計治癒者は30万8,247人となった。死者数は3人増えて、累計で1,213人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は14日、新たに3カ所のクラスターを確認したと明らかにした。2カ所が職場に関連するクラスター、残りはコミュニティで起きたクラスターだった。
ジョホール州コタ・ティンギの工場で10人に陽性が出た。またセランゴール州フル・ランガットの工場では8人の感染を確認。サラワク州シブとソンで発生したクラスターでは49人が陽性となった。

SOP違反罰則、警察に情状酌量の権限なし=上級相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 標準的運用手順(SOP)違反の罰金1万リンギの違反キップが乱発されていることに国民から不満の声が上がっていることを受け、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は法的に避けられないものだとし、不服がある場合は申し立てして欲しいと呼び掛けた。
サブリ上級相は罰則強化は「2021年緊急事態(感染症予防と管理)命令」改正に基づくものであって、すべてのSOP違反が対象となるとした上で、警察には情状を酌量して勝手に罰則を1万リンギ以下に減ずることはできないと指摘。ただ保健省の地区支部に不服申し立てを行なうことが可能だとし、健康を守るための措置であることを国民に理解して欲しいと訴えた
一方、アブドル・ハミド警察長官は、1万リンギの違反キップの対象が再犯者と感染の可能性の高い者に装着を求めるリストバンドを外すなど重大な違反に限るとし、すべてのSOP違反行為に適用されると述べた。
警察によると、3月11日と3月12日の両日で330人に対して1万リンギの違反キップが切られた。クアラルンプール(KL)ブキジャリルでは11日に飲食店に入った男性が「MySejahtera」アプリや手書きの記録簿を使って入店を登録せず1万リンギの罰金が科された。