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中止の高速鉄道事業、マレーシアは84億円の賠償金を支払い

【クアラルンプール】取り止めとなった、クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道(HSR)事業について、マレーシア政府はシンガポール政府に3億2,027万リンギ(約84億円)の損害・遅延賠償金を支払った。ムスタパ・モハメド首相府相とシンガポールのオン・イエコン運輸相が30日、共同声明で発表した。
HSR事業はナジブ政権時代に合意されたが、政権交代で誕生したマハティール政権が見直しのため延期をシンガポールに要請。ムヒディン政権になり事業内容の変更を提案したが、合意に達せず、今年の1月1日、両国首脳が取り止めを発表していた。
オン運輸相は先に、シンガポールには既に2億7,000万シンガポール・ドル(約220億円)の出費が生じたと発表していた。今回の合意額との差についてシンガポール運輸省は、出費には土地接収代金が含まれているが、土地は価値を生じさせることが可能なため、賠償請求に含めなかったと説明した。
コンサルタント雇用、設計代金、人件費など、実際に生じた経費を契約条項に基づきシンガポール政府は計算し、マレーシア側が精査し、了承された。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、3月29日)

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