UMWトヨタ、新型車「カローラ・クロス」を発表

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 UMWトヨタ・モーターは25日、新型Cセグメント小型クロスオーバー車「カローラ・クロス」を発表した。
トヨタが開発したコンパウトカー向けプラットフォームであるTNGA-Cプラットフォームを使用したもので、エンジンは排気量1.8リットル4サイクルDOHCガソリンエンジンを搭載。最大出力139PS/6,400rpm、最大トルク172Nm/4,000rpmを発揮する。
バリエーションは「1.8G」と「1.8V」で、価格はそれぞれ12万4,000リンギ、13万4,000リンギ。タイ工場で生産される輸入完成車(CBU)であるため、売上税控除は50%のみとなっている。ただ今年下半期にはブキ・ラジャ工場で現地組立(CKD)が開始される。
車体カラーは5色用意。標準で7つのエアバッグ、ブラインドスポットモニタリング、パッシブクルーズコントロールなどを装備する。

無人コンビニ、AYEソリューションズが4月にオープン

【クアラルンプール】 AI企業のAYEソリューションズは4月末に、マレーシア初の無人コンビニエンスストア「AYEスマートストア」をセランゴール州シャアラムにオープンする予定だ。
店舗には様々なテクノロジーが取り入れられており、買い物客はアプリを利用してQRコードをスキャンすることで、店舗に備え付けられているカメラが買い物客が手に取った商品を把握し、店を出たら商品の代金がキャッシュレス決済される仕組みとなっている。アプリを利用したくない顧客向けにはデビットカードやクレジットカード決済も提供する。無人店舗だが、陳列やカスタマーサポート、店舗のメンテナンス、在庫管理などをするためにスタッフを1人置くという。
2020年7月に立ち上げられたAYEソリューションズは、自律型小売ソリューションの提供を行なっている。「AYEスマートストア」は、ソリューションに関心のある小売業者が実際に技術を体験するための実証ストアとしても機能するという。
米調査会社アライド・マーケット・リサーチによると、世界のリテールオートメーション (小売自動化) 市場の規模は2018年の112億4,000万米ドルから2026年には235億8,000万米ドルに拡大する見通しだ。
(マレーシアン・リザーブ、3月25日)

マイセカンドホーム計画の見直しが終了、閣議了承を待って再開

【ペタリンジャヤ】経済力のある外国人が長期滞在を認められるマレーシ・マイセカンドホーム(MM2H)計画について、ナンシー・シュクリ観光芸術文化相は、コンサルティング会社に委託した見直し作業は終わっており、閣議の了承を待って凍結を解除すると発表した。
政府は昨年中頃、MM2H計画を凍結しビザ(査証)申請の受理を停止した。安全保障上の見直しが必要になったためで、シュクリ氏は「入管が安全保障の観点から関心を持っている。MM2H計画の実施には慎重さが必要だ」と述べた。
MM2Hの導入は02年で、これまでに4万人余りが長期滞在ビザを取得した。政府は新たなMM2H計画を20年末に発表する予定だったが、今年3月に延期した。
申請代行業者の団体、MM2Hコンサルタント協会のアンソニー・リュー会長は、詐欺的申請が過去にあったことを指摘。「善良な申請者のみ受け入れたい」と語った。
(ザ・スター、3月26日)

新型コロナの再生産数が上昇、保健省がSOP順守呼びかけ

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者1人が何人に感染を広げる可能性があるかを示す「基本再生産数(R0)」について、保健省のノール・ヒシャム事務次官は25日、0.99に上昇したと指摘。過去1カ月で最も高い数値となったとし注意を喚起した。
新規感染者数は、3月6日以降は2,000人以下を維持しているものの、1,000人を下回る日は出ていない。今月最もR0が下がったのは3日で0.81だった。
R0は現在、7つの州・地域で1.0を超えており、ラブアンとパハン州が1.45と最も高い。それにマラッカ(1.31)、ケダ州(1.19)が続いている。
マレーシア政府はR0を0.8以下に下げ、1日あたりの新規感染者数を500人以下に減らすことを目標に掲げている。
ノール氏は、R0が1.2に上昇した場合は、5月までに新規感染者数が2,000人を上回る可能性があると指摘。感染予防のための標準的運用手順(SOP)を順守するよう求めた。
(マレー・メイル、3月25日)

新型コロナの新規感染者数は1275人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は26日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,275人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万4,269人で、累計感染者数は33万9,443人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く478人だった。それに▽サラワク州(213人)▽ペナン州(137人)▽ジョホール州(120人)▽クアラルンプール(KL、86人)▽クランタン州(86人)▽サバ州(51人)▽ペラ州(28人)▽ケダ州(27人)▽マラッカ州(19人)▽ネグリ・センビラン州(12人)  ▽パハン州(6人)▽ラブアン(5人)▽トレンガヌ州(3人)▽ペルリス州(2人)▽プトラジャヤ(2人)ーーが続いた。新たに1,509人が回復し、累計治癒者は32万3,925人となった。死者数は1人増えて、累計で1,249人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は25日、新たに8カ所のクラスターを確認したと述べた。うち7カ所は工場や教育センターなど職場に関連するクラスター、残りはコミュニティで起きたクラスターだった。
サバ州では工場(感染者20人)とコミュニティ(11人)、KLではサービス会社(12人)、ケダ州では工場(41人)、プトラジャヤの行政施設(9人)感染者を確認。セランゴール州とクランタン州、ラブアンでは教育センターでクラスターが発生し、それぞれ7人、20人、5人に陽性反応が出て、教育センターにおいて職員や生徒で感染が拡大していることがわかった。

ドン・キホーテの海外店舗「Don Don Donki」オープン 店内レポート

マレーシアにディスカウント店「ドン・キホーテ」の海外店舗「Don Don Donki」がクアラルンプールの商業施設「Lot10」内に3月19日にオープンしました。本記事では3月22日に店内を取材した様子をお伝えいたします。

「Don Don Donki」はLot10内のGrand Floor、1st Floor、2nd Floorの3フロアに展開されていますが、取材時点でGrand Floor部分は出口専用になっており、入場のためには一旦2nd Floorまで行き、整理券を受け取って列に並ぶ必要がありました。約40分並び、店内に入ることができました。

2nd Floor部分は化粧品・雑貨・菓子売り場、1st Floorが食品売り場、Grand Floorが食品売り場とレジとなっています。

店内の通路は余裕があり、人とすれ違う際もぶつかることはありませんでした。時に家族連れで買い物を楽しむ人たちが夢中になって通路がふさがってしまうことも。時には客同士が通過できるまで待っているシーンもありました。

菓子コーナーは充実しており、キットカットだけでも紅芋、菊正宗、ほうじ茶、もみじまんじゅうなど様々なバラエティの味が並んでいました。

食料品売り場には、野菜、肉、刺身、寿司、惣菜、弁当が売られており、ハラルの和牛コーナーも売り場が充実していました。

惣菜として売られているサーモンの寿司や刺身などは、2階で実際に調理されており、外側から寿司を握ったり加工している様子を見ることもできます。

食料品売り場ではかご3つにいっぱいに食品をつめて買い物をする客の姿も見られました。

水産加工品には他に干物、冷凍もの、サバの切り身などもありました。

その他、ケーキなどのスイーツ、焼き芋の販売もありました。

日本のスーパーのように、弁当やお好み焼きなどもパックで売られており、近隣のオフィスワーカーで弁当を買いに来ている人の姿もありました。

Grand Floorには日本産の果物売り場とレジとなっており、りんご、イチゴ、ミカンなど様々な産地の日本産果物を楽しむことができました。果物の隣には清涼飲料の売り場もあり、品種が充実していました。

実際に来店しているローカルマレーシア人にインタビューも行いました。以下からご覧いただけます。

「ドン・キホーテ」がクアラルンプールにオープン|ローカル客にインタビューしてみました!

華字紙「東方日報」が印刷版廃止、完全デジタル化へ

【クアラルンプール】 華字紙「東方日報」は紙版を4月16日を最後に廃止し、完全デジタル化する方針だ。来月までに少なくとも60人の削減を実施する。「マレー・メイル」が消息筋の情報として報じた。
「東方日報」は昨年、社内変革の一環として5月1日より紙版を平日のみにし、週末版の紙版発行を終了していた。この数年間はオンライン版に力を入れており、ソーシャルネットワークのフォロワー数はフェイスブックでは173万人、ツイッターでは3万2,400人、インスタグラムでは19万8,000人、テレグラムでは2万3,000人に上っている。
「東方日報」は2003年、全48ページの大判の新聞として創刊。サバ・サラワク州で発行されている1952年創刊の「詩華日報」の姉妹紙としてスタートした。サラワク州を拠点とする木材会社、KTSグループが親会社となっている。
マレーシアでも紙媒体が苦戦しており、昨年は経済紙「エッジ・フィナンシャル・デイリー」が紙版の発行を廃止している。
(マレー・メイル、3月25日)

免税たばこへの「課税」、免税店が撤廃を要請

【クアラルンプール】国内の国際空港で免税店を展開するZONデューティー・フリーは、免税たばこへの課税は、パンデミックで厳しい状態にある免税店の経営をさらに苦しくするものと批判した。ZONはアトラン・グループの子会社。
政府は今年度税制改正で、免税島、免税区で売られるすべてのたばこ製品への課税を決め、ザフルル財務相が予算案上程に際し発表した。
ZONのオン・ボクシオン取締役は「たばこ購入が目的で店に来る客は、ついでにほかの商品も購入する。免税たばこへの課税の影響はたばこにとどまらない」と語った。
免税店でたばこを購入した旅客は税関で申告し、納税しなければならない。オン氏は「外国人観光客にこうした体験をさせたいとは思わない」と述べた。
オン氏は「パンデミックが終息する前に、多くの免税店が社員削減に乗り出す。課税見直しを政府に望む」と語った。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月25日)

新型コロナの新規感染者数は1360人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は25日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,360人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万4,504人で、累計感染者数は33万8,168人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く356人だった。それに▽サラワク州(308人)▽ジョホール州(129人)▽ペナン州(113人)▽クアラルンプール(KL、98人)▽ペラ州(71人)▽サバ州(70人)▽クランタン州(63人)▽ネグリ・センビラン州(49人) ▽ケダ州(44人) ▽マラッカ州(32人)▽パハン州(10人)▽プトラジャヤ(8人)▽トレンガヌ州(6人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。ペルリス州はゼロだった。新たに1,491人が回復し、累計治癒者は32万2,416人となった。死者数は2人増えて、累計で1,248人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は24日、新たに4カ所のクラスターを確認したと述べた。うち2カ所は職場に関連するクラスターだった。
ジョホール州とネグリ・センビラン州では工場でクラスターが発生、それぞれ24人、51人陽性を確認。セランゴール州では医療センター(陽性者16人)、サラワク州ではコミュニティ(同57人)でクラスターが発生した。

ハイパーマーケットのルル、マレーシアで店舗増設へ

【クアラルンプール】 アラブ首長国連邦(UAE)系のハイパーマーケット・チェーン、ルル・グループは、マレーシアにおいて今後数年間をかけて店舗を増設する計画だ。
ユスフ・アリ会長はアブダビを訪れたムヒディン・ヤシン首相と会見した時に明らかにした。
ルルは現在、マレーシアにおいて、2カ所のハイパーマーケットを運営している。今後3年間で新たに10ー15カ所を開業する予定だ。今年はクアラルンプール(KL)やセランゴール州、ジョホール州、プトラジャヤでのオープンを計画している。
ムヒディン首相は、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大に伴う危機を乗り越えるために、ルルがマレーシア政府に協力してくれたことに対して謝意を表明。その上でマレーシア人向けの雇用機会の創出や店舗の増設などを通してマレーシア経済の成長促進への協力を要請した。
アブダビに本社を持つルルは、中東やマレーシアの他、エジプト、インドネシアなど15カ国において202店舗の店舗を運営している。
(ザ・スター電子版、3月23日)