スズキがマレーシア市場復帰、ナザグループと代理店契約

【クアラルンプール】 スズキは、マレーシアの新たな販売代理店にナザ・グループのナザ・イースタン・モータースを指名した。国民車メーカー、プロトン・ホールディングスとの販売代理契約の終了以来、スズキのマレーシア市場復帰は5年ぶりとなる。
ナザ・グループ下の初の3Sショールームは、ペタリンジャヤの「ナザ・オートモール」に開設される予定で、面積は3,000平方フィート。4月中にも販売開始する予定で、最初の販売モデルは「スイフト・スポーツ」と「ジムニー」になると予想されている。
なお旧モデルのメンテナンスなどについては、プロトンとの契約終了時の取り決めに従い、プロトン販売会社のプロトン・エダルが引き受ける。
スズキは、2005年にDRBハイコムと提携してマレーシア市場に参入。2015年にDRB傘下の国民車メーカー、プロトン・ホールディングスと技術提携で合意を結び、2016年1月には国内に29カ所あったすべてのスズキ車販社がプロトン・エダルに転換され、マレーシアでの販売から撤退していた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、ポールタン、ベルナマ通信、4月2日)

MRTプトラジャヤ線第1期、8月にも開業

【クアラルンプール】 首都圏大量高速輸送(MRT)プトラジャヤ線(MRT2、旧称スンガイブロー—セルダン・プトラジャヤ線、全36駅)の第1期の建設及び試運転が7月にもすべて完了し、8月にも営業運転を開始する見通しだ。3日に現場視察及び試乗を行なったウィー・カション運輸相が明らかにした。
プロジェクトの推進母体であるMRTコープによると、プトラジャヤ線第1期(クワサ・ダマンサラ—カンポン・バトゥ間、全長17.5キロメートル)のすでに工事の進捗状況は97%に達しており、電気・機械システムのテストと試運転を残すのみとなっている。なお第2期(カンポン・バトゥ—プトラジャヤ・セントラル間)の進捗率は87%で、は2023年1月の運行開始を予定している。
ウィー運輸相はまた、希望同盟(PH)政権時代に財政難から中断されていたMRT環状線(MRT3)について、先ごろ閣議で続行を決めたことを公表。今年下期にも再開することを明らかにした。MRTコープが3カ月かけてコストを含む事業化調査を実施する。
(フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、4月3日)

アストラゼネカのワクチンの使用承認、接種延期の可能性も

【プトラジャヤ/イスカンダル・プテリ】医薬品管理庁(DCA)は2日の会合で、アストラゼネカ製新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンを条件付きで使用リストに含めることを決めた。
アストラゼネカから生産を受託した韓国のバイオサイエンス社が製造するワクチン320万人分を調達する。1回目の納入は5月の予定。
アストラゼネカのワクチンをめぐっては、複数の国で接種を受けた者に血栓が報告されている。英国では接種後に約30人に血小板減少を伴う血栓が報告され、うち7人が死亡した。
ドイツ、フランス、カナダなどでは血栓発生への懸念から、若年層へのアストラゼネカワクチン接種を制限する動きが起きている。
ワクチン接種計画担当のカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、アストラゼネカのワクチンが不適切と判断した場合、接種を延期せざるを得ないがが、ファイザー・ビオンテックから追加納入の提案を受けており、ワクチン確保に問題は生じないと述べた。現在、英国で報告された血栓症例のデータを検証中だという。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、4月2日)

ワクチン接種副作用の症例は3.6%、死亡者はなし

【セランゴール州セルダン】アダム・ババ保健相は3日、プトラ・マレーシア大学付属病院で行われた行事に出席した際、3月31日の時点で70万6,404人がワクチン接種を受け、副作用の報告があったのは3.6%にあたる2万5,770人だったと発表した。
うち99.5%は、注射カ所の痛み、熱、頭痛、吐き気、嘔吐、刺痛など軽度の反応で、残りが顔など身体の一部のむくみ、息切れ、胸の不快感といった重度の副作用だった。
重度の副作用が見られた者は入院してもらい、現在は退院しているという。ワクチン接種による死亡例は報告されていない。
ファイザー・ビオンテックのワクチンは妊婦に安全かとの質問に対しアダム氏は、同社の臨床データに基づけば妊婦、また授乳中の母親への接種に問題はないと答えた。
(ベルナマ通信、4月3日)

新型コロナの新規感染者数は1070人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,070人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万4,278で、累計感染者数は35万2,029人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く327人だった。それに▽サラワク州(225人)▽ペナン州(133人)▽クアラルンプール(KL、88人)▽サバ州(65人)▽ジョホール州(55人)▽パハン州(37人)▽ケダ州(34人)▽クランタン州(31人)▽マラッカ州(25人)▽ラブアン(17人)

▽ネグリ・センビラン州(12人)▽ペラ州(8人)▽プトラジャヤ(8人)▽トレンガヌ州(3人)▽ペルリス州(2人)ーーが続いた。新たに1,294人が回復し、累計治癒者は33万6,456人となった。死者数は7人増えて、累計で1,295人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は4日、新たに10カ所のクラスターを確認したと述べた。
うち5カ所は工場や教育センター、ビジネスセンターなどの職場に関連するクラスター、4カ所はコミュニティ、残り1カ所は拘留所で起きたクラスターだった。
サラワク州では3カ所、ジョホール州では2カ所でクラスターが発生。サバ州とクランタン州、プトラジャヤ、ペラ州、セランゴール州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。