「アップルストア」、TRXエクスチェンジでオープンを計画

【クアラルンプール 】 ウェアラブル製品やデジタル製品の米アップルの商品を体験、購入できる「アップルストア」のマレーシア1号店が2022年にオープンする予定だ。
経済紙「エッジ・マレーシア」によると、「アップルストア」は、クアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」に建設中の複合開発「ジ・エクスチェンジTRX」内にオープンするとみられており、アップル・リテイル・ストアの代表者がマレーシアに来訪し、「ジ・エクスチェンジTRX」の経営陣と交渉した模様だ。
「アップルストア」は東南アジアではシンガポールに3店舗、タイに2店舗あり、マレーシアは東南アジア3カ国目となる。
「ジ・エクスチェンジTRX」は、2022年のオープンを予定しており、賃貸可能面積は130万平方フィート。400以上の体験型店舗や旗艦店、体験型飲食店、レジャー、エンターテイメント施設が入居する予定だ。日本からは西武が入居することが決まっている。そのほかには香港系デアリー・ファーム・インターナショナルが高級食料品店、ゴールデン・スクリーン・シネマズが映画館を開設することを計画している。
(マレー・メイル、4月11日)

短期滞在査証の猶予期限目前、外国大使館が滞在者に注意喚起

【ペタリンジャヤ】複数の外国の大使館や高等弁務官事務所が、マレーシアに滞在している、失効した短期滞在査証「ソーシャルビジットパス」を持つ自国民に21日までの帰国を促す電子メールを送付している
昨年、同パスが失効した外国人に対しマレーシア政府は猶予期間を与えたが、行動制限令(MCO)が3月末に解除されたため、今月21日で14営業日の猶予期間が終わる。
猶予期間を延長するかの発表はマレーシア政府からなく、米国務省はパスが失効した米市民に対し、21日までにマレーシアを出国するための準備を要請。同日までに出国できない場合、移民当局による拘束、罰金の対象になると注意を促した。ルーマニアとイタリア大使館、英国高等弁務官事務所も同様のメールを自国民に送信した。
ソーシャルビジットパスの有効期間は3カ月で、パス所持者はいったん出国し数日を外国ですごした後、再入国すれば再度同じパスを取得できる。
(フリー・マレーシア・トゥデー、4月11日)

60歳以上にはシノバック製ワクチンを使用=調整相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラム調整相を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は12日の会見で、19日から開始される第2フェーズの対象者である60歳以上の高齢者に中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンを接種する方針を明らかにした。

ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)が他国におけるシノバック製ワクチンの接種状況をみて決定した。カイリー氏は「重症化予防効果が確認できた。死者の80%が60歳以上であることから判断した」とし、第2フェーズにおける主力になるとの考えを示した。

■接種義務化の可能性も=カイリー氏■

カイリー氏は9日、国民の接種登録率が低い状態であることに触れ、このまま低いままならば接種を義務化する可能性があると言明した

カイリー氏は12月までに集団免疫レベルを達成するためには人口の70%が接種する必要があるとした上で、9月は目標達成できるかどうか判断するための重要なポイントになると述べ、9月をメドに判断を下す可能性があると示唆した。

4月11日現在、国内のワクチン接種登録者数は851万3,651人、人口比35.10%にとどまっている。1回目の接種を受けたのは58万3,903人、2回目も済ませたのは39万5,891人にとどまっている。

ワクチン接種義務化については、先ごろファディラ・ユソフ上級相(公共事業相兼任)が、外国人労働者の新規雇用の際の条件に加える方向で検討すると発言していた。

新型コロナの新規感染者数は1317人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は12日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,317人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万5,835人で、累計感染者数は36万2,173人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く351人だった。それに▽セランゴール州(303人)▽クアラルンプール(KL、116人)▽ペナン州(112人)▽サバ州(109人)▽ネグリ・センビラン州(63人)▽ジョホール州(61人)▽クランタン州(58人)▽ケダ州(47人)▽パハン州(32人)▽トレンガヌ州(22人)▽ペラ州(21人)▽マラッカ州(11人)▽プトラジャヤ(9人)▽ペルリス州(2人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。新たに1,052人が回復し、累計治癒者は34万5,005人となった。死者数は4人増えて、累計で1,333人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は11日、新たに8カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち5カ所は工場や教育センター、行政センター、公的機関などの職場に関連するクラスター、3カ所はコミュニティで起きたクラスターだった。
サラワク州では4カ所、セランゴール州では2カ所、クランタン州、サバ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

首都圏などの条件付き制限令、28日までさらに2週間延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(国防相)は12日、セランゴール州、ペナン州、ジョホール州、クランタン州、サラワク州、クアラルンプール(KL)の5州1都に発令している条件付き行動制限令(CMCO)について、さらに2週間延長すると発表した。

4月14日までとなっていたサラワク州を除く4州1都については28日まで、4月12日までとなっていたサラワク州のCMCOについては26日まで、それぞれCMCO指定を2週間延長する。

今年1月13日に二度目の行動制限令(MCO2.0)が発令された4州1都は、他地域と同じく3月5日よりCMCOに規制緩和されたが、新規感染者数が下げ止まっていたことから他の地域がRMCOに規制緩和される中、4月14日までCMCO指定が延長されていた。

また▽ケダ▽マラッカ▽ネグリ・センビラン▽パハン▽ペラ▽ペルリス▽トレンガヌ▽サバ——の8州と連邦直轄地のプトラジャヤ、ラブアンに発令している復興のための行動制限令(RMCO)についても4月28日まで延長する。

州間の移動制限についても2週間延長される。旅行代理店が手配したRMCO間の観光旅行のみ認められる。