クルマの「修理サギ」、親切装い多額の修理費要求

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日系自動車サービス会社、タイガー商事は、最近クアラルンプール(KL)首都圏で、親切を装った「修理サギ」の被害が増えているとして注意を呼び掛けている。

まず、走行しているとバイクの男が寄ってきて前輪付近を指差して問題が発生していると知らせる。運転手が様子をみるために車を止めると、別のバイクに乗った男が来てブレーキの故障だといい、ボンネットを開けてみろという。

男は何やら調べてみる素振りを見せた後、ブレーキを踏んでみろという。言われた通りに踏んでみるとブレーキは手応えがない状態となっており、相手は「このまま走っていたら大事故になるところだった。丁度部品を持っているので直してやろう」と修理を買って出る。これに応じると、後で法外な修理代を要求されるという寸法だ。

種明かしをすれば、男はボンネットを開けた時に素早くブレーキオイルのバルブを閉じてブレーキが効かないようにしているだけだが、機械に詳しくないドライバーは引っかかってしまうという。犯行場所には人気のない場所を選んでおり、何をされるか分からないという恐怖心から拒否できずに言いなりになってお金を払ってしまうらしい。

KLの生活の質、近隣諸国の首都より良好=iプライス

【クアラルンプール】 価格比較サイトを運営するiプライス・グループによると、クアラルンプール(KL)の単身世帯の家賃込みの平均生活費は3,262リンギで、国が定めた最低賃金(1,200リンギ)の約3倍に達しているが、近隣諸国の首都に比べると生活の質は良好だという。
生活情報データベース「Numbeo」が出した数値を元に算出したもので、東南アジア諸国連合(ASEAN)の他国の首都に比べると生活費は安めで、平均月収(4,259リンギ)はシンガポールに次いで高かった。
「Numbeo」によると、タイ・バンコクの平均月収と賃料込みの生活費は各3,453リンギ、4,387リンギ、フィリピン・マニラは同1,609リンギ、4,325リンギ、シンガポールは家賃だけで6,200リンギとなっている。都心の1ルームアパートで賃料を比較すると、マニラはKLより56%、ジャカルタより47%、バンコクより9%高かった。
(マレーシアン・リザーブ、4月26日、Numbeo発表資料)

MCOとCMCO、5月17日まで延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は27日、クランタン州に出ている行動制限令(MCO)、クアラルンプール(KL)やセランゴール州、ジョホール州、ペナン州、サラワク州に出ている条件付き行動制限令(CMCO)を5月17日まで延長すると発表した。

またサバ州に出ていた復興のための行動制限令(RMCO)については、CMCOに変更となった。

イスマイル大臣は、州を跨いだ移動にも触れ、ハリラヤ(断食月明け大祭)期間中も認めないと言明した。

■インド路線の航空運航を一時禁止に、コロナ感染拡大で■

イスマイル大臣は、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異株の侵入を防止するため、感染者が爆発的に増えているインドと結ぶ国際線運航を28日付けで一時的に禁止すると発表した。

インドからの渡航者すべての入国を禁じる。他国経由の入国も認めない。また第三国に向かうためのマレーシアにおける乗り継ぎも認めないマレーシアにおける労働許可を持っているインド人の入国も不可。マレーシア国民及び配偶者、子供は例外的に14日間の隔離を条件に入国できる。

船舶に関しても、過去14日以内にインド渡航歴のある船舶は、14日間の隔離を経れば入国できる船員を除き、交代のための雇い止め(サインオフ)手続きは認めない。

 

新型コロナの新規感染者数は2733人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は27日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,733人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万5,414人で、累計感染者数は39万8,451人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く750人だった。それに▽クランタン州(484人)▽サラワク州(432人)▽クアラルンプール(KL、377人)▽ジョホール州(220人)▽ペナン州(115人)▽サバ州(82人)▽トレンガヌ州(61人)▽ケダ州(51人)▽ネグリ・センビラン州(39人)▽ペラ州(38人)▽パハン州(35人)▽マラッカ州(33人)▽プトラジャヤ(15人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。新たに2,019人が回復し、累計治癒者は37万1,575人となった。死者数は13人増えて、累計で1,462人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は26日、新たに12カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち4カ所が行政センター、建設現場、工場などの職場だった。同じく4カ所がコミュニティ、2カ所は学校、残りは拘留所と宗教の集会で起きたクラスターだった。
ジョホール州とサラワク州でそれぞれ3カ所、マラッカ州とペナン州で2カ所、セランゴール州、クランタン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに5カ所のクラスターが収束した。