報道の自由度、マレーシアは119位に大幅ダウン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  国際ジャーナリストの組織「国境なき記者団」(RSF)は、最新版の「2021の自由度ランキング」(対象180カ国・地域)を発表。マレーシアは119位で、前回の101位から18ランクも順位を下げた。
2018年の政権交代に伴い反フェイクニュース法案は廃案になったが、新型コロナウイルス「Covid-19」や非常事態宣言に関する有害なデマ情報を流した者に対し罰金10万リンギ以下または禁固3年以下、もしくはその両方を科す内容の「2021年緊急事態(基本権限)命令」(No.2)が今年3月に発令されたことが影響した。
世界トップはノルウェーで、これにフィンランド、スウェーデン、デンマーク、コスタリカが続き、欧州勢が大半を占めた。最下位はエリトリア、北朝鮮は下から2番目の179位だった。日本は67位だった。
東南アジアではインドネシアが113位でトップとなり、以下、タイが137位、フィリピンが138位、ミャンマーが140位、カンボジアが144位、ブルネイが154位、シンガポールが160位、ラオスが172位、ベトナムが175位となった。

マレーシア航空、国内線の回数券を販売開始

【クアラルンプール国際空港(KLIA)】 マレーシア航空は19日、国内線回数券「MHフライパス」の販売を開始した。
有効期限は購入日から1年間。マレーシア航空が運航する国内線を6回利用することができ、3回の往復、もしくは6回の片道として利用が可能だ。ピーク時や祝祭日などのハイシーズン時の利用制限はなく、空席があれば利用することができる。また優先チェックインや優先搭乗、スタンダートシートの指定、搭乗日の変更、受託手荷物35キログラム、飲食サービスなどの特典もついている。
料金は離発着の場所によって変わるが、499リンギから1399リンギ。ゾーンは3種類あり、ゾーン1は▽KLIAからアロースター、ジョホールバル、コタバル、クアラ・トレンガヌ、クアンタン、ランカウイ、ペナン間▽コタバルからクチン、サンダカン、タワウ間▽クチンーコタキナバル、ミリ間ーーとなっている。詳細はウェブサイト(https://www.malaysiaairlines.com/my/en/plan-your-trip/mhflypass.htmlで公開している。

マレーシア人訪日者数、3月は99.8%大幅減の100人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2021年3月の訪日者数統計によると、マレーシアからの訪日者数は前年同月比99.8%大幅減の100人だった。前月(70人)比では増加した。
JNTOによると、新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の拡大により、マレーシアは日本政府による上陸拒否、14日間の隔離・PCR検査受診、査証の効力停止等の対象となっている。国際的な人の往来再開に向けた段階的措置として、昨年9月8日から「レジデンストラック」を開始したが、今年1月14日に緊急事態宣言が発令されたため、一時運用が停止されている。一方でマレーシア政府からも行動制限令が出されており出国禁止が継続されている。マレーシア人の日本からの入国については、マレーシアへの出発3日前にスワブ検査受検を条件に政府指定施設での7日間の隔離と入国時、隔離終了前のPCR検査受診が義務付けられている。日本への直行便は、4月も引き続き大幅な運休・減便となっている。
1ー3月のマレーシアからの訪日者数は、前年同期比99.7%マイナスの400人となった。
世界全体の3月の訪日者数は、前年同月比93.6%減の1万2,300人で、年初3カ月では前年同期比98.3%マイナスの6万6,200人だった。一部の国と日本の間で運用されていた「ビジネストラック」や「レジデンストラック」が一時休止となったことが影響した。
JNTOは、観光目的の国際的な移動に制約が続いており、感染状況の変化とともに各国の出入国規制や市場動向を引き続き注視していく必要があるとした。

新型コロナの新規感染者数は2340人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,341人増加したと発表した。6日連続で2千人を超えた。アクティブ感染者数は2万1,268人で、累計感染者数は37万9,473人となった。
州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く600人だった。それに▽セランゴール州(539人)▽クランタン州(429人)▽クアラルンプール(KL、344人)▽ジョホール州(102人)▽ペナン州(92人)▽サバ州(82人)ケダ州(44人)▽ペラ州(34人)▽マラッカ州(19人)▽ネグリ・センビラン州(17人)▽パハン州(17人)▽トレンガヌ州(15人)▽プトラジャヤ(3人)▽ペルリス州(3人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。新たに1,592人が回復し、累計治癒者は35万6,816人となった。死者数は3人増えて、累計で1,389人となった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は20日、新たに7カ所のクラスターを確認したと明らかにした。これまでに発生したクラスター数は累計で1,541カ所となった。
うち4カ所がコミュニティ、2カ所が学校、1カ所が工場で起きたクラスターだった。サラワク州とペナン州でそれぞれ2カ所、セランゴール州、KL、クランタン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
新たに7カ所のクラスターが収束し、現在アクティブなクラスターは340カ所となった。

ワクチン接種第2フェーズ初日、出席率は84%=調整相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラム調整相を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、第2フェーズの初日(4月19日)の出席率が84%だったと明らかにした。
予約当日に来なかった人の分のワクチンは、会場で接種を手伝っているボランティアに接種したため無駄にはならなかったという。今後は出席率の向上を目指して、コミュニケーション方法の改善に取り組んでいく方針だ。
いまだワクチン接種登録率が低いのが懸念材料で、セランゴール州では3月21日時点で高齢者の90%が登録をしていなかった。ペナン州でも登録率は44.5%にとどまっている。
■慢性疾患もつ外国人も第2フェーズの対象■
在マレーシア日本大使館によると、ワクチン接種プログラム第2フェーズにおいて、慢性疾患を持つ人や障害者認定カード(OKU)を所持する在留邦人を含む外国人も対象に含めるとの回答が当局からあった。希望者は「MySejahtera」アプリを通じて登録する必要がある。なお対象外の外国人は5月から開始予定の第3フェーズの対象となる。

スバン空港を13億リンギかけて刷新、APACのハブに

【クアラルンプール】 マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)は、スバン空港(SZB)をアジア太平洋地域(APAC)の航空ハブに転換するため13億リンギを投資することを計画している。
MAHBの子会社であるKLIAエアロポリス社によると、インフラ整備に3億リンギ、ハンガーや工場、整備・補修・オーバーホール(MRO)、作業場など賃貸可能な設備の建設に10億リンギを投資する。2022年初頭に開発を開始し、ヘリコプターや軽飛行機、ビジネスジェット用のMRO施設2カ所は2023年までの稼働開始を予定している。全体は2025年末までに完工する予定だ。同プロジェクトにより50億リンギ以上の経済効果を生み出し、1万人以上の雇用創出ができると期待されている。開発予定は250エーカー。これまで25%に相当する60エーカーまで開発が進んでいる。
投資計画では、クアラルンプール新国際空港(KLIA)で利用している世界的な技術基盤やベンダーを取り入れて、世界標準の空港とする。KLIAとスバンの間でエコシステムを構築することで、航空機やヘリコプターなど様々な航空機が離発着できる場所としてAPACで優位性を確率することができるという。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、4月19日)

食べ残し・プラごみ投棄は1日1万トン、環境相が浪費を戒め

【パハン州ジェラントゥット】ラマダン(断食月)が4月13日に始まってまだ1週間もたたないが、トゥアン・イブラヒム環境・水相によると、食べ残し、プラスチック容器の投棄が増加しており、固形廃棄物・公共清掃管理公社(SWCorp)の推計によると、マレー半島全体で投棄量は1日1万トンに上るという。
食用に適した料理が住民や飲食施設により投棄されており、排水路に悪臭が生じているという。
トゥアン・イブラヒム氏は、まだ食べられる食品の投棄は浪費であり、貧しい人に与えることのできるものの浪費はイスラム教で禁止されていると指摘。ラマダン中ということもあるとし、浪費を戒めた。
プラスチック容器の排水路への投棄も詰まりをもたらし、道路冠水の原因になり、また廃プラやごみは海洋汚染をもたらし海洋生物を危険にさらすと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月17日)

2回の接種を受けた場合の感染率は0.003%=調整相

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラム調整相を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、2回の接種を済ませた医療従事者の感染率がわずか0.003%にとどまっていることを強調。ワクチンの有効性に対する国民の懸念を打ち消した。
カイリー氏はワクチンの2回接種を済ませて一定の時間が経った後に陽性を示したケースが9件あったが、重度の症状はもちろん軽度の症状を示したケースはなかったと言明。ワクチンの有効性は明らかだとし、ワクチン接種を受けることで感染した場合でも重症化を防ぐチャンスが高まるとした。
保健省によると、二度目のワクチン接種を済ませた医療関係者のうち40人で陽性反応が出、うち31人は二度目の接種を受けて2週間以内、9人は2週間以上経った後だった。
19日までに、合計27万2,019人の医療従事者及び最前線従事者が第1フェーズで2回のワクチン接種を受けた。
(ベルナマ通信、4月19日)

新型コロナの新規感染者数は2341人、6日連続で2千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,341人増加したと発表した。6日連続で2千人を超えた。アクティブ感染者数は2万1,268人で、累計感染者数は37万9,473人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く600人だった。それに▽セランゴール州(539人)▽クランタン州(429人)▽クアラルンプール(KL、344人)▽ジョホール州(102人)▽ペナン州(92人)▽サバ州(82人)ケダ州(44人)▽ペラ州(34人)▽マラッカ州(19人)▽ネグリ・センビラン州(17人)▽パハン州(17人)▽トレンガヌ州(15人)▽プトラジャヤ(3人)▽ペルリス州(3人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。新たに1,592人が回復し、累計治癒者は35万6,816人となった。死者数は3人増えて、累計で1,389人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は19日、新たに14カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち6カ所は教育機関、4カ所ががコミュニティ、3カ所が職場、残りは宗教の集会で起きたクラスターだった。
クランタン州、サラワク州、ジョホール州でそれぞれ3カ所、ケダ州で2カ所、セランゴール州、サバ州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

州跨いだ移動制限強化、週末の業務移動は認めず=警察

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者が増加傾向にあることを受け、警察は個別の案件につき申請ベースで認めている州を跨いだ移動に関する規制を強化している。業務や医療、教育目的の移動申請については週末を除く平日しか認めていないという。

アクリル・サニ副警察長官によると、金曜、土曜、日曜の州間移動については緊急事態、家族の不幸、単身赴任の夫婦が会う場合のみに限定されており、業務や医療、教育目的の移動は許可しないという。平日の移動についても、結婚式や祝賀会などの宴会・集会への参加を目的としたものは認めていない。

警察はラマダン(断食月)バザールにおける監視を強化しており、国内のすべてのバザールに人員を配置して標準的運用手順(SOP)を守っているか監視している。