【クアラルンプール】 政府は給与のデジタル払い制度を可能な限り早期に導入する方針だ賃金未払いを苦にパキスタン人労働者が自殺したとされる事件を考慮した。

M.サラバナン人的資源相によると、現行の賃金支払い方式では支払いが行われたかの追跡は不可能だ。しかしデジタル払い方式であれば支払われたかの透明性が確保され、マレーシアのイメージ、信用も増す。労働者の権利保護にもなるという。

パキスタン人労働者の件については労働局が徹底調査し、雇用者に適切な措置を講じることになるという。

自殺したのはシャハザド・アハメドさんで、5カ月にわたり賃金支払いがなく、生活を続けられないと訴える動画をソーシャルメディアに投稿していた。

当局のこれまでの調べでは、雇用主は行動制限令(MCO)による経営難のため昨年12月から賃金を支払うことができなかった。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月30日)