【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 セランゴール州のアミルディン・シャリ首相は5日に記者会見を開き、6日付けで行動制限令(MCO3.0)が発令される州内6地区を対象に飲食店内での飲食を禁止すると発表した。

店内飲食が新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大の一因となっていると判断した。各ホテルで開催されているラマダン(断食月)ブッフェも禁じられる。ただしテイクアウトは認められる。営業時間は午前6時から深夜零時まで。雑貨店や給油所の営業時間も午前6時から深夜零時までとなる。

また8日からは、州内すべての仮設ラマダン・バザールの営業も禁止する。

アミルディン州首相によると、過去1週間に報告された新規感染者のうち10—15%が職場での感染だった。

MCOの対象となるのは、▽ペタリン▽クラン▽フル・ランガット▽ゴンバック▽セパン▽クアラ・ランガット——の6地区。その他の▽サバク・ベルナム▽クアラ・セランゴール▽フル・セランゴール——の3地区はこれまで通り、条件付き行動制限令(CMCO)に指定される。

セランゴール州教育局は5日、6地区におけるMCO発令をうけ州内のすべての学校のスクールホリデーの日程を2日前倒しすると発表した。すべての学校の休暇は5月6日からハリラヤ明けの16日まで休校となる。当初の予定ではセランゴール州の休暇は5月8日からとなっていた

■濃厚感染の在宅隔離者、近く監視装置装着義務化へ■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は4日、濃厚感染者に指定され在宅隔離を命じられた個人について、近く監視装置の装着を義務づける方針であることを明らかにした。監視装置の詳細については明らかにしていない。