新型コロナの新規感染者数は3120人、再び3千人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から3,120人増加したと発表した。再び3千人台となった。アクティブ感染者数は3万1,516人で、累計感染者数は42万632人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く675人だった。それに▽サラワク州(620人)▽クアラルンプール(KL、408人)▽ジョホール州(336人)▽クランタン州(296人)▽ペナン州(167人)▽ケダ州(155人)▽ペラ州(117人)▽ネグリ・センビラン州(95人)▽サバ州(89人)▽トレンガヌ州(53人)▽マラッカ州(52人)▽パハン州(41人)▽プトラジャヤ(11人)▽ラブアン(5人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに2,334人が回復し、累計治癒者は38万7,542人となった。死者数は23人増えて、累計で1,574人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は3日、新型コロナによる若者の死亡者が増加していると懸念を表明した。3月31日から4月30日までの死亡者の3.7%は25ー34歳、7.45%が35ー44歳、11.2%が45ー54歳だった。
一方でノール氏は、新たに9カ所のクラスターを確認したと明らかにした。コミュニティと職場でそれぞれ3カ所、学校・教育機関で2カ所、拘留所で1カ所のクラスターが発生した。ジョホール州、パハン州でそれぞれ2カ所、マラッカ州、ケダ州、セランゴール州、トレンガヌ州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

ワクチンの接種登録者数、900万人を超える=保健相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アダム・ババ保健相は3日、新型コロナウイルス「Covi-19」のワクチンの接種について、900万人が登録を終えたと明らかにした。
プトラジャヤでは、人口の99.43%となる5万6,578人が登録をしたが、セランゴール州では50.59%、ジョホール州では41.22%、サラワク州では43.50%にとどまっている。最も登録率が低いのはサバ州で15.85%で、サバ州政府は、農村部や高齢者のワクチン接種登録を促進させるために周知キャンペーンなどの取り組みを実施している。
アダム大臣は学校や教育機関のクラスターが増加していることに懸念を表明。ワクチン接種は4月よりフェーズ2として高齢者や障害者、慢性疾患患者を対象に実施しているが、高齢者による登録が進まないなどワクチンの副作用を心配する傾向が見えるとした。
アダム大臣によると2日までに、2度のワクチン接種を終えた人数は56万3,350人。1度目のみ終えているのは90万5,683人となっている。2度のワクチン接種を終えた人が最も多いのは、セランゴール州が7万4,962人で最も多く、それに▽サラワク州(6万245人)▽サバ州(5万2,567人)▽ペラ州(5万1,918人)▽クアラルンプール(5万1,615人)ーーの順となった。

セランゴール州の6地区、6日から制限令下に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、セランゴール州の9地区のうち6地区だけを対象に行動制限令(MCO)を発令すると発表した。期間は5月6日から17日まで。

MCOの対象となるのは、▽ペタリン▽クラン▽フル・ランガット▽ゴンバック▽セパン▽クアラ・ランガット——の6地区。その他の▽サバク・ベルナム▽クアラ・セランゴール▽フル・セランゴール——の3地区はこれまで通り、条件付き行動制限令(CMCO)に指定される。

セランゴール州にMCOが発令されるのは、今年1月13日—3月4日の第二次行動制限令(MCO2.0)以来、2カ月ぶりとなる。

新型コロナウイルス「Covid-19」新規感染者が急増していることに配慮した。現在、全州的にMCOが発令されているのはクランタン州のみ。ムヒディン•ヤシン首相は先ごろ、地域を絞って発令する方針を示していた。

■大規模スクリーニング、セランゴール州が実施へ■

セランゴール州政府は、5月8日から6月10日にかけて56ある選挙区ごとに大規模なスクリーニングを実施すると発表した。同州住民は無料で受けられる。毎日2つの選挙区で実施する。8日からはまずカジャンとセメニエで開始する。

アミルディン・シャリ州首相は、症状が出ない感染者「サイレントキャリア」が感染者増加に繋がっていると指摘。高リスクグループに感染させる可能性があるため懸念されると述べた。

新型コロナ感染者増加で首都圏の医療体制が逼迫=保健省

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者の再びの増加により、首都圏クランバレーの医療提供体制が逼迫してきていると述べた。
国家危機準備および対応センターによると、スンガイブロー病院、クアラルンプール (KL)病院、アンパン病院、セルダン病院、テンク・アムプアン・ラヒマー病院での集中治療室(ICU)の病床使用率が70%以上。またセラヤン病院とマラヤ大学医療センターの救命救急およびICUの病床の使用率も50%以上となっているという。
ノール氏は、重症者の入院者数が過去2週間と比べて62%増加したことが原因であると指摘。クランバレーだけでも新型コロナの患者を治療するために108台の人工呼吸器が必要となっているとした。
また1月1日から5月1日までの新型コロナの発生状況は、人口10万人あたり872人となっている。最も発生率が多いのはKLで1,583人、それにセランゴール州(1,486人)、プトラジャヤ(1,140人)の順となった。全国の実効再生産数(RT)は1.14で、セランゴール州1.20、KLで1.16と全国平均より高いが、プトラジャヤで1.0となっているという。
(マレーメイル、5月1日、エッジ、5月1日)

変異株、新たに30人の感染を確認=保健相

【クアラルンプール 】 新型コロナウイルス「Covi-19」の変異株について、アダム・ババ保健相は2日、4月24日から5月1日までの陽性検体についてゲノム解析を実施したところ、南アフリカ型変異株(B.1.351)に27人、英国型変異株(B.1.1.7)に3人が感染したことを新たに確認したと明らかにした。
南アフリカの変異種の感染者は最初に感染者が確認されたペラ州とクランタン州の他、セランゴール州でも感染が確認された。
また英国型の変異株の感染者のうち2人がセランゴール州、1人がサバ州で確認された。アダム大臣は、海外渡航歴のない人から変異株の確認がされたことから、国内で感染が起きたということを意味していると述べた。
一方でアダム大臣は、インド型の変異株(B.1.617)もマレーシア国内で初めて確認されたと発表。クアラルンプール国際空港(KLIA)で入国したインド人から検出されたと明らかにした。
変異株の類型感染者は南アフリカの変異種が48人、英国型が8人、インド型が1人、ナイジェリア型 (B. 1.525)が2人となった。
(エッジ、マレーメイル、5月2日)

親族危篤・死亡の際は入国を相互に許可、シンガポールと合意

【シンガポール】マレーシア、シンガポール両国は相手国にいる親族が危篤状態にある、あるいは死亡して葬儀が行われる場合、特別な配慮が必要な事情として相手国への入国を相互に認めることで合意した。シンガポールを1日から訪問したヒシャムディン・フセイン外相とシンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相が2日、会談後の共同声明で発表した。
5月17日から施行する。手続きの詳細は双方の入管当局がそれぞれ発表する。バラクリシュナン氏は「家族に重大な出来事があった場合、一緒にいたいというのが人情だ」と述べた。両国には、相手国に長期滞在する国民が存在する。
両外相は国民の相互往来を促進するため、ワクチン接種証明書の相互認証について協議した。ヒシャムディン氏によると、両国の感染者接触追跡アプリに互換性を持たせることが必要になる
(ストレーツ・タイムズ、5月3日、ベルナマ通信、5月2日)

新型コロナの新規感染者数は2500人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,500人増加したと発表した。アクティブ感染者数は3万753人で、累計感染者数は41万7,512人となった。  州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く637人だった。それに▽クランタン州(401人)▽サラワク州(356人)▽ジョホール州(205人)▽クアラルンプール(KL、200人)▽ペナン州(194人)▽ケダ州(103人)▽ネグリ・センビラン州(97人)▽マラッカ州(95人)▽ペラ州(59人)▽サバ州(57人)▽パハン州(55人)▽トレンガヌ州(38人)▽プトラジャヤ(3人)ーーが続いた。ペルリス州とラブアンはゼロだった。新たに2,068人が回復し、累計治癒者は38万5,208人となった。死者数は18人増えて、累計で1,551人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は2日、新たに11カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
コミュニティで5カ所、学校・教育機関で4カ所、職場(セランゴール州の工場とクラン港のサービスセンター)で2カ所のクラスターが発生した。
サラワク州で4カ所、ケダ州で3カ所、セランゴール州で2カ所、マラッカ州とジョホール州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに10カ所のクラスターが収束した。

アストラゼネカ製ワクチン、受け付け開始3時間で予約一杯に

【クアラルンプール】政府は2日、アストラゼネカ製ワクチンの接種登録受け付けを開始したが、申し込みが殺到し、3時間で26万8,000回分の予約が埋まった。ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相が2日に明らかにした。
ワクチンのマレーシア入荷は4月24日だった。申し込みは早い者勝ちで、接種会場はマラヤ大学、マレーシア国民大学、ワールドトレードセンター・クアラルンプール、展示会場のIDCCシャアラムで、クアラルンプールかセランゴール州にある。接種開始は5日から。
3日にカイリー大臣は、アプリを使っての申し込みだったため予約できなかった人々がいたことや、首都圏だけではなく国民が公平にワクチンが接種できるように、クリニックでの接種を可能にする方針を明らかにした。
追加のアストラゼネカ製ワクチン100万回分は今月中に到着の予定だ。政府はほかの州にも任意申込制を拡大するが、サラワク州は不参加を表明した。
(エッジ、マレー・メイル、5月2日)

給与のデジタル払い、可能な限り早期に導入

【クアラルンプール】 政府は給与のデジタル払い制度を可能な限り早期に導入する方針だ賃金未払いを苦にパキスタン人労働者が自殺したとされる事件を考慮した。

M.サラバナン人的資源相によると、現行の賃金支払い方式では支払いが行われたかの追跡は不可能だ。しかしデジタル払い方式であれば支払われたかの透明性が確保され、マレーシアのイメージ、信用も増す。労働者の権利保護にもなるという。

パキスタン人労働者の件については労働局が徹底調査し、雇用者に適切な措置を講じることになるという。

自殺したのはシャハザド・アハメドさんで、5カ月にわたり賃金支払いがなく、生活を続けられないと訴える動画をソーシャルメディアに投稿していた。

当局のこれまでの調べでは、雇用主は行動制限令(MCO)による経営難のため昨年12月から賃金を支払うことができなかった。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月30日)

商店街の客足が回復、断食月が弾みに

【クアラルンプール】 ラマダン(断食月)が始まり、行動制限令(MCO)の解除でショッピングモールの客足が回復している。

小売業調査会社リテール・グループ・マレーシアによると、過半のショッピングモールで第2次MCOの解除以降、客足がパンデミック以前の水準に戻った。外出を制限されていた国民が一斉に、買い物、レジャーを楽しむためモールに出かけた結果だ。

ハラル小売りチェーン、マイディン・モハメド・ホールディングスのウィラ・アミール代表は、断食月の開始とともに客足が回復したが、新型コロナウイルス感染者が増加しているため、厳格な標準的運用手順(SOP)が導入される可能性があると懸念を表明した。

複数のショッピング施設を運営するスリアKLCCのアンドリュー・ブライエン最高経営責任者は、SOPが順守されている場合、人は以前より自信をもって公共の場に出るようになったのが昨年との違いだと述べた。

(マレーシアン・リザーブ、4月28日)