【ペタリンジャヤ=マレーシアBIZナビ】 6月1日付けで完全ロックダウン(FMCO)が全国規模で開始されたことを受け、事業所などを対象とした標準的運用手順(SOP)違反の摘発が各地で始まっている。

セランゴール州ペタリンジャヤ地区警察は2日、現在行なわれている3度目の行動制限令(MCO3.0)下で許可されている操業時間を超えて操業していたとして、工場監督者1人と従業員8人に対し、合計2万6,000リンギの罰金を科したことを明らかにした。

摘発されたのはタマン・メダンにあるプラスチック製品工場で、許可されている午後8時を超えて午後10時過ぎまで操業していた。工場監督者への罰金額は1万リンギ、従業員は各2,000リンギ。工場は通産省が発行した許可証に基づき操業を続けていたが、許可証は3月31日で無効となっていた。

ペナン州バタワースでは、必需品ではないにも関わらず操業を続けていたバイクのヘルメット工場が摘発された。警察は工場の閉鎖を命じた上で、所有者に1万リンギの罰金を科した。

通産省への登録によると、同工場ではマスクやゴム手袋などの個人用防護具(PPE)を製造することになっていた。60%以下という出社比率の制限は守っていたという。