ECサイト、マレーシアでは82%が「ショッピー」を利用

【クアラルンプール】 国際マーケティング会社の仏系イプソス(Ipsos)マレーシアが実施した調査によると、マレーシア人の82%が過去6カ月間で電子商取引プラットフォーム「ショッピー」を利用して買い物をしたと回答し、オンラインショッピングサイトの利用者トップとなったことがわかった。

2番目に利用者が多かったのは、「ラザダ」で、回答率は31%となった。それ以下は▽「フェイスブック」(回答率18%)▽「ゴーショップ」(6%)▽「ムダ」(6%)▽淘宝(5%)▽「インスタグラム」(5%)ーーの順となった。

イプソスによると、マレーシアでは回答者の2人に1人が過去6カ月以内に1度以上はオンラインショッピングを利用したと回答した。購入商品で最も多かったのは衣類や靴などのファッションアイテムで回答率は47%となった。それに▽ホームケア用品(35%)▽アクセサリー(33%)▽美容・化粧品(32%)▽食品(27%)▽電子機器(24%)▽家電製品(20%)ーーが続いた。

最もオンラインショッピングを利用している年齢層は18ー34歳となり、地域別ではマレー半島東海岸地域の利用者が62%を占めた。(マレーメイル、6月8日)

あれっ許可されてないの?ジョギング中に相次いで罰金

【シャアラム】 完全ロックダウン下でも認められているはずのジョギングについて、標準的運用手順(SOP)違反を理由にジョギング愛好家が罰金を科されるケースがセランゴール州で続発している。

シャアラムでは6日、ジョギング中の9人がそれぞれ500リンギの罰金を科された。ジョギング自体は認められてれているものの、禁じられている公共の公園内でのレクリエーション活動を行ったということで違反に問われた。シャアラム市議会 (MBSA) は、ジョギングは半径5キロメート圏内の自宅付近の路上かコミュニティ公園のみで認められるとしている。

MBSAは同日午前7時半から、シャアラム警察と合同で取り締まり活動を実施しており、5人はタマン・タシク・セクション7、残り4人はタマン・タシク・セクション14でそれぞれ摘発された。

一方、フル・クランでは7日、身分証カードにある住所と異なる住宅地でジョギングをしていたとして、8人が罰金を科された。ジョギングそのものの問題ではなく、移動制限に抵触したというのが理由だ。(フリー・マレーシア・トゥデー、6月7日、ニューストレーツ・タイムズ、6月6日)

国王が各党派トップと会談、非常事態宣言に関する意見聴取か

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アブドラ国王が9日からムヒディン・ヤシン首相をはじめとする主要各党党首を相次いで王宮に招いて会見を行っており、その内容に注目が集まっている。

期限が8月1日までとなっている非常事態宣言の扱いや新型コロナウイルス「Covid-19」感染対策などで各党派の意見を聴取しているとみられる。なおサラワク政党連合(GPS)が政権を掌握しているサラワク州政府首相官邸は、14日に国王とビデオ会談を行うことが決まったと明らかにしており、一連の意見聴取が終わるのは来週はじめになるとみられている。

また王宮側は16日に統治者会議を招集すると発表しており、各州の統治者(スルタン、ラジャ)からも非常事態宣言に関する意見を聞く方針だ。

9日朝は一番手として、与党連合・国民同盟(PN)を率いるムヒディン首相が王宮を訪れ、国王に謁見した。王宮側は定例閣議前の通例の訪問だとして会見内容については明かしていない。

ムヒディン首相に続いて国王に謁見したのは野党連合・希望同盟(PH)を率いるアンワル・イブラヒム元副首相で、同氏によると政権交代についての話題は出ず、非常事態宣言の解除に関する話題が中心だった。アンワル氏自身は非常事態宣言を延長しないよう国王に要請し、これに対し国王は立憲君主制の原則に基づき、内閣総理大臣の助言に従わなければならないとの考えを示したという。

このほか同日午後には、野党・民主行動党(DAP)のリム・グアンエン書記長、国民信任党(Amanah)のモハマド・サブ党首が王宮を訪れ、国王に意見を具申した模様だ。

非常事態宣言は、新規感染者が急増したことを受けて今年1月12日に国王の名の下で発令された。発令中は国会が閉会となり、憲法が停止される。このため野党や人権団体は、早期の宣言撤回もしくは延長阻止を訴えていた。

新型コロナの新規感染者数は6239人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が6,239人となったと発表した。アクティブ感染者数は8万1,575人で、累計感染者数は63万3,891人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く2,291人だった。それに▽クアラルンプール(KL、704人)▽ネグリ・センビラン州(507人)▽ジョホール州(468人)▽サラワク州(419人)▽クランタン州(340人)▽パハン州(232人)▽サバ州(232人)▽ラブアン(200人)▽ペナン州(194人)▽ペラ州(175人)▽トレンガヌ州(171人)▽マラッカ州(150人)▽ケダ州(135人)▽プトラジャヤ(17人)▽ペルリス州(4人)ーーが続いた。新たに7,386人が回復し、累計治癒者は54万8,705人となった。死者数は75人で、累計で3,611人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は8日、集中治療室(ICU)の病床使用率が5月24日は96%だったが、6月6日には104%に上昇したと言明。一方でICU以外の病床利用率は過去2週間で99%から89%に下降したと明らかにした。一方で24カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。

職場では最も多い15カ所のクラスターを確認。コミュニティで5カ所、残りは老人ホームと医療センター、宗教活動などでクラスターが発生した。

 州別では、サバ州で5カ所、セランゴール州、ジョホール州でそれぞれ4カ所、KL、サラワク州で2カ所、パハン州、ペラ州、ネグリ・センビラン州、クランタン州、ケダ州、プトラジャヤ、ペナン州でそれぞれ1カ所発生した。

ワクチンの接種目標、8月以降は1日30万人に引き上げ

【イスカンダル・プテリ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は8日、ワクチンの接種目標について、7月以降は1日当たり20万人、8月以降は30万人以上に接種することを目指すと明らかにした。

政府は国家ワクチン接種プログラム(NIP)の下で、ワクチン接種センター(PPV)の増設を進め、10月までに人口の80%へのワクチン摂取完了を目標に掲げている。また大規模PPVの増設に向けて、政府は民間部門とのパートナーシップを強化し、十分な人員を確保することにも努めており、医学生だけではなく、専業主婦や定年退職した元医師や元看護婦などからの協力も得て、ワクチン接種を進めていく計画だ。

今年第3四半期には、米ファイザーーバイオNテック製のワクチン2,500万回分到着する予定。英アストラゼネカ製ワクチンについては、現在到着予定時期について調整中だという。 (ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、6月8日)