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キャパシティ超えで医療崩壊の恐れも=保健相

【クアラルンプール】 保健省が本日発表したデータによると、▽クアラルンプール(KL)▽セランゴール州▽ネグリ・センビラン州▽ラブアンーーの病院で、新型コロナウイルス「Covid-19」病床の利用率がキャパシティを超えている。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、これら4地域では、10万人あたり1日平均37人以上の新規感染者が発生しており、過去1週間で平均2.6%増加しているという。この状況が続けば、地域の医療システムが崩壊するだけではなく、全国で同様の状況に陥る恐れもあるという懸念を示した。
現状、1日あたりの新規感染者数は平均6,539人となっており、国家復興計画(NRP)第1フェーズを脱するための条件である1日4千人には程遠い。この1日4千人という目標は、コロナ患者への病院の対応力、入院率、退院率に基づいて設定されている。
人口10万人あたり12.2件という基準値を超える新規感染者数を記録した地域は▽ラブアン▽ネグリ・センビラン州▽KL▽セランゴール州▽マラッカ州▽プトラジャヤ▽サラワク州▽パハン州ーーとなっている。
また、コロナ患者の集中治療室(ICU)への入院傾向は依然として高いレベルにある。ICU占有率は依然として90%を超えており、現場の医療従事者が長期にわたって多数のコロナ患者への対応を続ける必要があることから「燃え尽き症候群」に陥っているという。
保健省は、首都圏クランバレーの公立病院をコロナ対応にすることや、病床数の増加、コロナ以外の患者の私立病院への委託、他の州の医療従事者の首都圏への再配置、ワクチン接種の強化など、病床不足への対応を続けている。
7月7日のICU入院患者数は948人で、これまでで最多となっている。
(マレー・メイル、フリー・マレーシア・トゥデー、7月7日)

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