【クアラルンプール】 医療業界に参入した不動産開発のヨン・タイは7日、中国のバイオテクノロジー会社、深セン康泰生物製品(SZKT)が開発した新型コロナウイルス「Covid-19」の不活化ワクチンについて、民間病院への供給が9月もしくは10月になる予定だと明らかにした。
ヨン・タイはSZKTより、年間1,000万回分のワクチンの供給を受けることで契約を交わしており、オプションで1,000万回分の追加供給を受けることができることになっている。
現在、ワクチンの第3相臨床試験を実施しており、国家医薬品規制庁(NPRA)に承認を申請中だ。順調に進んだ場合、9月もしくは10月には承認が下りるという。
またヨン・タイはマレーシアにおいて、ワクチンの研究・開発センターと生産工場を設立する計画だ。マレーシア政府が、マレーシアをバイオテクノロジーの拠点とする目標を掲げていることや、今後も新型コロナウイルス感染症の脅威が続きワクチンの需要が高い状態が長期的に続くことが予想されていることから設立するという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、7月7日)