インピアナホテル、ティオマン島に高級リゾートを共同開発

【クアラルンプール】 インピアナ・ホテル(インピアナ)は、ティオマン島で1億8,860万リンギの高級リゾートを共同開発する契約を締結した。1区画あたり5.089ヘクタール(12.58エーカー)、合計5区画にヴィラやその他の施設が建設される。工事開始から2年以内の完成を目指す。
インピアナによると、共同開発契約は、インピアナ・ティオマン(ITSB)、セロ・ティオマン・リゾート・ホールディングス(STRHL)、インピアナ・セロ・ティオマン・リゾート(ISTR)の3社間で締結された。ITSBは土地所有者、STRHLは不動産開発会社、ISTRは本プロジェクトのために設立された合弁会社。
STRHLは、工事のための資金調達を目的として、第1フェーズ(4区画の販売あるいは総売上1千万リンギ以上が目標)および第2フェーズ(残り区画の販売)を開始する。同社は、プロジェクト管理、販売、マーケティングを担当し、ISTRは、プロジェクトに必要な計画、図面、申請書類などを準備する。
インピアナによると、ティオマン島がリゾート地として人気があり、また共同開発という方法を取ることにより、少ない資本でリゾート開発が可能であることから、本プロジェクトが計画された。インピアナは、土地区画の販売やヴィラ管理という新たな収益源が得られ、事業ポートフォリオを多角化できるという。
(エッジ、7月12日)

小売業従事者を対象としたワクチン接種、26日に開始

【クアラルンプール】 アレクサンダー・ナンタ国内取引消費者行政相は、26日より小売業の従事者を対象とした新型コロナウイルス「Covid-19」感染症のワクチン接種を開始すると発表した。
レストラン、ガソリンスタンド、スーパーマーケット、デパート、理髪店、美容院、ショッピング複合施設、配送センターなどで働くレジや営業、マネジメントなどに携わる職員を対象にした小売業ワクチン接種プログラムの下で、クアラルンプール(KL)の「シティテル・ミッドバレー・シティ」にワクチンセンターを開設、KLで働く約3万1,000人にワクチン接種を行う。1日当たり1,500人へのワクチン投与を目指す。小売業従事者を対象にしたワクチン接種は今後様々な地域でも実施する計画だ。ワクチン接種を進めることで、消費者は安心して買い物や店舗での飲食をが可能になると期待されている。
国内取引消費者行政省は小売業従事者と対象としたワクチン接種の受付を5月26日に開始。これまでに全国の1,396社から18万6,245人のワクチン接種の申し込みを受け付けた。今後申し込みはさらに増える見通しだ。
(ベルナマ通信、エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、7月12日)

プロトン、従業員へのワクチン接種プログラムを開始

【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングス(プロトン)は、7月12日、ペラ州タンジョン・マリムとセランゴール州シャアラムの2拠点で、従業員に対するワクチン接種プログラムを開始した。
タンジョン・マリムでの接種を迅速に行うため、プロトンは連邦政府およびペラ州当局と協力し、スポーツ施設を産業用ワクチン調剤センター(PPVIN)に転用する。1日最大約800回分のワクチンが接種可能で、6日間運用される。
シャアラムでは、会社敷地内に十分なスペースがないため、プロトンのスタッフはシャアラム・コンベンションセンターでワクチンを接種する。ワクチン接種を希望するスタッフ全員が初回接種を受けられるよう、接種は数日に分けて実施される予定。
リー・チュンロン(李春栄)最高経営責任者(CEO)は、競合他社でも同様の取り組みを行っており、従業員のワクチン接種を進めることが、完全ロックダウンによって停止を余儀なくされている自動車産業の再開につながるだろうと述べた。プロトンでは、3週間後に2回目の接種のために同様のプログラムを繰り返す予定8月前半までにほとんどの従業員がワクチンの2回目接種を完了するという。
(エッジ、7月12日)

新型コロナの新規感染者数は1万1079人、過去最多に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万1,079人となったと発表した。7月10日の9,353人を超え、過去最多を更新した。アクティブ感染者数は9万6,236人で、累計感染者数は85万5,949人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く5,263人だった。それに▽クアラルンプール(KL、1,521人)▽ネグリ・センビラン州(1,033人)▽ケダ州(497人)▽サラワク州(472人)▽ジョホール州(406人)▽ペラ州(329人)▽マラッカ州(323人)▽パハン州(321人)▽サバ州(239人)▽ペナン州(234人)▽クランタン州(211人)▽トレンガヌ州(93人)▽プトラジャヤ(77人)▽ラブアン(60人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに5,990人が回復し、累計治癒者は75万3,328人となった。死者数は125人増えて、累計で6,385人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は12日、16カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。
コミュニティで8カ所、職場で5カ所、医療センター2カ所、高齢者施設で1カ所のクラスターが発生した。
州別では、クランタン州で4カ所、セランゴール州で3カ所、トレンガヌ州で2カ所、サラワク州、パハン州、ペラ州、ジョホール州、KL、ネグリ・センビラン州、プトラジャヤでそれぞれ1カ所発生した。

サラワク州でも規制緩和、第2フェーズに移行

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ副首相(兼国防相)は、国家復興計画(NRP)第1フェーズに指定されていたサラワク州が14日付けで第2フェーズに移行すると発表した。
▽人口10万人当たりの新規感染者数12人以下▽ICU稼働率を中程度に下げるなど公共衛生システムの危機的状況から脱すること▽総人口の10%のワクチン接種完了——の3つの基準を満たしたと判断した。第2フェーズに移行するのは▽サバ▽クランタン▽トレンガヌ▽パハン▽ペナン▽ペラ▽ペルリス——に続いてサラワク州が8州目となる。
サブリ副首相はまた、国家安全委員会(MKN、NSC)が、ショッピングモールや大型スーパーマーケットに入居しているすべての電気通信サービス店の13日からの営業再開を許可したと明らかにした。
一方サブリ副首相は、標準的運用手順(SOP)コンプライアンス監視部署が新たに工場、企業、建設現場など17の施設の閉鎖を命じたことを公表。また新たにパハン、サラワク、ジョホール、サバ各州の一部で強化行動制限令(EMCO)を14日付けで発令すると明らかにした。期限は7月27日まで。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、7月12日)