さっぽろ産業振興財団、マレーシア向け食品輸出セミナー開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 さっぽろ産業振興財団は14日、マレーシアへの輸出を目指す北海道内の食品関連企業を対象とした輸出セミナーを開催した。
「道産食品をマレーシアへ 最新日本食品市場と現地食品トレンドについて 」と題する同セミナーは、経済成長率が高く、有望な消費市場としてこれから期待が高まるマレーシアの最新日本食品市場と道産食品輸出の可能性について、現地の専門家が講演するというもの。
道内に本社・本店を有し、かつ札幌市内に営業所・工場等の拠点を有する食品関連企業(食品製造業や外食産業など)が対象で、ユーチューブ・ライブ形式の同セミナーには34社が参加した。
講演では、札幌市食品販路拡大専門アドバイザー(マレーシア)を務めるアジアインフォネットの田辺太嘉昭代表が、マレーシアの概要、食品市場の特徴、売れ筋商品、今後期待される商品、現地飲食店や小売店の現状、コロナの影響、北海道&札幌に関する認知度・印象についてレクチャーした。
セミナー後の質疑応答では、聴講者からはマレーシア人の嗜好や、日本酒やクラフトビールに関する質問が寄せられた。
さっぽろ産業振興財団は10月13日に「マレーシア・オンライン商談会」を開催する計画(コロナ感染状況悪化の場合は完全オンラインで10月11—15日の日程)で、15日より参加企業の募集を開始する。
事前に送付した参加企業の商品サンプルをマレーシアの特設会場に展示し、マレーシアのバイヤーに試してもらった上で参加企業とオンラインで商談する仕組みで、道内の食品メーカー15社程度の参加を見込んでいる。応募締め切りは7月30日。

空気感染対策で室内換気に関する手引き、人的資源省が発表

【プトラジャヤ】 人的資源省は13日、室内空気の質と換気に関する手引きを発表した。新型コロナウイルス空気感染のリスクを減らすためで、職場、健康施設、公共施設、住宅などでの順守を要請する。
ほとんどの施設に共通の指針として同省は、自然換気の最大利用、エアコン使用施設における人の密集の回避、窓やドアの適宜開放、携帯型空気清浄機の利用を挙げた。
空気清浄装置の利用では、米国暖房冷凍空調学会が定めた、エアフィルターの有効性を示す測定スケール(MERV)で13か14のもの、あるいは空気中からごみ、ほこりを取り除き清浄空気にするためのHEPAエアフィルターの使用、および扇風機の使用を勧告するという。
換気努力に加え、ウイルス感染予防のための標準的運用手順(SOP)の順守も必要だという。
(ベルナマ通信、エッジ、7月13日)

14日の閣議、全閣僚がムヒディン首相支持を確認

【クアラルンプール】 14日に定例閣議が開催され、ムヒディン•ヤシン首相を今後も全面的に支持していくことを全会一致で確認した。

全閣僚の名の下で発表された今回の声明文は、ムヒディン首相を支持していくことに加え、政府のすべての決定を関係各所の意見を考慮した上で行なうとした上で、国民の幸福と国の繁栄のために国家復興計画(NRP)を成功させること、及び新型コロナウイルス「Covid-19」を克服することを最優先するとしている。

7日にはムヒディン政権を支えてきた統一マレー国民組織(UMNO)のアハマド・ザヒド・ハミディ総裁(元副首相)がムヒディン首相に対する支持撤回を党として正式決定したと宣言しており、UMNO所属閣僚の動向が注目されていた。UMNO所属閣僚は現在、副首相を含め9人いる。

ザヒド総裁の支持撤回発表にもかかわらず、コロナ禍にあって政治混乱は望ましくないとの立場からUMNO内には当面ムヒディン政権を支えていくべきとの意見も根強い。こうした状況を踏まえてムヒディン首相はザヒド氏の発表に先駆けて、UMNO幹部ながらも政権寄りとされるイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)とヒシャムディン・フセイン外務相をそれぞれ副首相・上級相に昇格させ、決して一枚岩とはいえないUMNOに揺さぶりをかけている。

(マレー・メイル、星州日報、7月14日)

感染者急増の原因はデルタ変異株=保健省

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は、ほぼすべての州で検出されている新型コロナウイルス「Covid-19」のデルタ変異株(インド株、B.1.617.2)が、感染者急増の原因の一つであると述べた。今後1-2週間は感染者の増加傾向が続くという。
デルタ変異株は感染力が強く、空気感染する。感染開始時の基本再生産数(R0)は5.8で、100人が感染すると短時間で800人にまで感染が広まる危険がある。同氏は、デルタ変異株は人混みの中で感染が急拡大するため、人混みを避けるよう、また高リスク地域の住民に対してはマスクを二重にするよう求めた
首都圏クランバレーとネグリ・センビラン州では、職場や強化行動制限令(EMCO)発令地域で検査を強化しているため、そちらも新規感染者数増加の一因となっている。
同氏によると、ワクチンは、デルタ変異株にも有効。感染をゼロにするのではなく、感染後の重症化を防ぐ。ワクチン接種済2,779人の医療従事者が感染したケースでは、デルタ変異株とベータ変異株(南アフリカ株、B.1.351)が含まれていたにも関わらず、ほとんどが無症状あるいは入院不要の軽症に収まっている。また、ワクチン接種済で感染した場合、他の人に感染させる可能性も50%程度に抑えられるという。同氏は、感染症拡大に対処するには、ワクチン接種が最善の方法であると述べた。
7月12日には42万1,479回のワクチン接種が行なわれ、1日のワクチン接種回数が40万回を突破。2月下旬にワクチン接種を開始して以来、最多回数となっている。累積接種回数は1,178万8,000回。1回目の接種を受けた人は810万4千人、2回目接種を完了した人は368万4千人となっている。

新型コロナの新規感染者数は1万1618人、2日連続で最多更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は14日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万1,618人となったと発表した。2日連続で過去最多を更新した。アクティブ感染者数は10万1,359人で、累計感染者数は86万7,567人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く5,051人だった。それに▽クアラルンプール(KL、1,749人)▽ネグリ・センビラン州(1,537人)▽マラッカ州(526人)▽ケダ州(504人)▽パハン州(400人)▽ジョホール州(396人)▽サラワク州(289人)▽サバ州(286人)▽クランタン州(236人)▽ペナン州(210人)▽トレンガヌ州(189人)▽ペラ州(164人)▽プトラジャヤ(40人)▽ラブアン(38人)▽ペルリス州(3人)ーーが続いた。新たに6,377人が回復し、累計治癒者は75万9,705人となった。死者数は118人増えて、累計で6,503人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は13日、23カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。
職場で13カ所、コミュニティで10カ所のクラスターが発生した。
州別では、ジョホール州7カ所、クランタン州、セランゴール州でそれぞれ3カ所、マラッカ州、トレンガヌ州、ネグリ・センビラン州でそれぞれ2カ所、ペナン州、ペラ州、KL、ケダ州でそれぞれ1カ所発生した。