【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省が17日発表した数字によると、新型コロナウイルス(Covid-19)感染症の新規感染者のうち98%以上は、無症状か軽症にとどまっていた。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、新規感染者12,528人のうち、カテゴリー1(無症状)が6,840人(54.6%)、カテゴリー2(軽症)が5,468人(43.6%)。重症は合計220人で、そのうちカテゴリー3(肺炎発症)が112人、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が44人、カテゴリー5(人工呼吸器が必要)が64人。現在集中医療を受けているのは合計908人で、そのうち425人が呼吸補助を必要としている。前日16日の報告では、▽カテゴリー1が6,504人(51.9%)▽カテゴリー2が5,848人(46.6%)▽カテゴリー3が86人▽カテゴリー4が49人▽カテゴリー5が54人ーーだった。
7月16日までに13万2,935件の検査が実施された。検査数上位3つの地域は、セランゴール州(4万6,681件)、クアラルンプール(1万6,500件)、ジョホール州(1万611件)。
保健省はまた、中国シノファームが製造したワクチンおよび米ジョンソン・エンド・ジョンソンがベルギーで製造したヤンセン製ワクチンについて、緊急時使用を条件付きで承認した。
シノファームのワクチンは、製薬会社デュオファーマによって登録されたという。デュオファーマは以前、政府に640万回分のロシア製スプートニクVワクチンを供給する契約を発表していた。また、世界保健機関(WHO)から緊急使用の承認を得ている別のヤンセン製のワクチン群は先に承認されている。
保健省は、中国シノバック製ワクチンの供給が終了したら追加供給をせずに投与を中止すると発表している。インドネシアなどでシノバック製ワクチン接種済でも重症化や感染拡大が進んでいる例から、シノバックの有効性に疑問が持たれる中、ワクチンの切り替えを図っていると見られる。