スカート姿で危うく入場拒否!ペナンの接種センターで

【ジョージタウン】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種センターになっているペナン州ジョージタウンのコンプレックス・マシャラカット・ペニャヤン(KMP)で、膝丈のスカートを着用していった華人女性が入場拒否されそうになる出来事があった。

入場拒否されそうになった女性の友人がツイッター上で明らかにしたところによると、入場しようとしたところで警備員に止められた。女性のスカートはミニではなかったが、別の警備員が仲裁に入ったためようやく入場できたという。

同ワクチン接種センターにはイラスト付きの服装規定が入り口に掲げられており、Tシャツや短パン、ミニスカートはもちろん、ジーンズやサンダルも禁止とされている。女性の短パンやミニスカートはともかく、Tシャツやジーンズまで禁止されていることには疑問の声が殺到。同じペナン州でもバヤン・バルの接種センターではTシャツと短パンでも問題なく入場できており、二重規範ではないかとの批判の声が上がっている。

(星州日報、光明日報、7月18日)

ロックダウンではなく長期的なアプローチを=格付け会社

【クアラルンプール】 格付け会社マレーシアン・レーティングス(MARC)のフィルダオス・ロスリ主任エコノミストは、新型コロナウイルス(Covid-19)感染症拡大に対応するためには、ロックダウンのような一時的な手法ではなく、経済と人々の生活のバランスをとるための包括的なアプローチを導入すべきだと主張した。
同氏によると、ロックダウンは経済に悪影響を与えるのにも関わらず、人々は必ず逃れるための手段を見つけるので、人々の行動自体を変えることはできない。そのため、どの産業にも営業を許可し、その代わり、数値での感染管理を行ない、接触を防ぐためにデリバリーをできる限り導入するなど、長期的かつ包括的な方法を考えるべきだと述べた。
同氏は、また、政府が第12次マレーシア計画(12MP)を発表するのが大幅に遅れていると指摘。パンデミックと長期にわたるロックダウンによって、政府が過去10年間に行ってきた財政再建の努力は事実上すべて水泡に帰してしまい、公的債務と財政赤字は世界金融危機前のレベルにまで戻っているという。12MPがこれ以上延期されると、成長率にも影響し、海外からの投資も危うくなる可能性があると強調した。
同氏は、開発計画についても、基本的なインフラや公共施設へのアクセスに関しては、多くの州がまだ水準をはるかに下回っていると述べた。例えば、パハン、サバ、サラワクなどの農村部では、ゴミ処理施設が不足しており、飲用水を手に入れにくく、インターネットへの接続もできない状態で、このようなインフラの格差により、国民間で生活水準の格差が生じている。首都圏クランバレーに限らず、国中で大規模なインフラ投資を行なうことで、貧困を緩和し、雇用創出を促進するだけでなく、長期的には経済の見通しも改善するだろうと主張した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月19日、7月20日、ザ・スター、7月20日)

第1、2フェーズのSOPを緩和、港湾の24時間営業可に

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ副首相(兼国防相)は19日、国家復興計画(NRP)第1及び第2フェーズにおける標準的運用手順(SOP)を一部緩和すると発表した。新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種が順調に進んでいることを受けた措置。
第1フェーズでは新たに、▽公共機関の出勤比率を20%から40%に引き上げ▽会計事務所、鉱山・採石も60%を上限に許可▽港湾・物流の24時間稼動▽一般の市場の営業時間を午後4時まで延長▽生鮮朝市については午後2時まで延長▽サイクリング・個人スポーツについて近隣エリアで2—3メートルの社会的距離をとることを条件に許可——が盛り込まれた。
第2フェーズについては、新たに▽SOP遵守を条件にした屋外撮影活動の許可▽給油所のなどの専門店の営業時間を午後10時まで延長——が盛り込まれた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、エッジ、7月19日)

コロナ自己検査キットの輸入販売、保健省が条件付き承認

【クアラルンプール】 保健省(MoH)は、傘下の医療機器庁(MDA)を通じ、新型コロナウイルス「Covid-19」抗迅原迅速検査キット2種の輸入・販売を条件付きで承認した。
これらの検査キットにより40リンギ以下で新型コロナウイルス感染の自己診断ができ、結果もすぐに出るという。承認を受けたのは、「サリキシウムCovid-19抗原迅速検査キット (唾液/鼻腔ぬぐい液)」(製造企業:レスゾン・ディアグノスティック・インターナショナル・マレーシア)および「自宅用ジーメイトCovid-19 Ag唾液検査」 (製造企業:韓国フィロシス)。
サリキシウムCovid-19抗原迅速検査キットの販売を担当するメドカドによると、同キットは、初のマレーシア製の新型コロナウイルス抗原迅速検査キットであり、現状、コロナ情報アプリ「MySejahtera」との統合が可能な唯一の市販検査キットだという。
コロナ自己検査キットの条件付き承認リストは随時更新され、MDAポータル(https://www.mda.gov.my/announcement/631-kit-ujian-kendiri-covid-19-yang-telah-diberi-kelulusan-bersyarat.html)で確認が可能だ。
(マレー・メイル、7月20日)

新型コロナの新規感染者数は1万1985人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万1,985人となったと発表した。アクティブ感染者数は13万7,587人で、累計感染者数は95万1,884人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く5,550人だった。それに▽クアラルンプール(KL、1,174人)▽ケダ州(800人)▽ネグリ・センビラン州(745人)▽ジョホール州(644人)▽パハン州(603人)▽サバ州(474人)▽マラッカ州(453人)▽クランタン州(386人)▽ペナン州(362人)▽ペラ州(274人)▽サラワク州(261人)▽トレンガヌ州(171人)▽プトラジャヤ(51人)▽ラブアン(35人)▽ペルリス州(2人)ーーが続いた。新たに7,902人が回復し、累計治癒者は80万6,857人となった。死者数は過去最多の199人で、累計で7,440人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は20日、18カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。
職場で13カ所、コミュニティで2カ所、ホームレス支援センター、医療センター留置所でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
州別では、セランゴール州とジョホール州でそれぞれ4カ所、ペラ州、KLでそれぞれ2カ所、マラッカ州、クランタン州、ネグリ・センラビラン州、トレンガヌ州、パハン州、サバ州でそれぞれ1カ所発生した。

アパレル業界の損失は1日1億6300万リンギ=業界団体

【ペタリンジャヤ】 マレーシア・ファッション繊維アパレル連盟(FMFTA)は、アパレル業界の製造企業や小売業者が1日あたり推定1億6,300万リンギの損失を被っているため、政府に対し、国家復興計画(NRP)第2フェーズでの営業許可を求めている。
FMFTAのタン・ティアンポー会長は、アパレル業界はNRP第3フェーズで営業を許可されることになっているが、それでは多くの企業が生き残れないと訴えた。有名な外資系アパレル4社が、2020年に国内事業を停止し、約6千人の従業員をリストラしている。その後も連鎖的な影響は続いており、多くの中小企業が事業を停止・縮小した結果、業界から約1万5千人の雇用が失われているという。
マレーシアのアパレル産業は、1970年代以降、特に米国、欧州、トルコなどへの輸出に大きく貢献してきたが、パンデミックの影響で、2019年の270億リンギから2020年の210億リンギへと輸出額が減少している。さらに今年は、繰り返される行動制限令(MCOおよびEMCO)により、輸出したくてもできない事態に陥り、未納による訴訟によって海外の顧客を失う恐れがあるという最悪の状況となっている。
同氏は、アパレル業界のサプライチェーンでは、全国で約50万人の従業員が働いており、営業停止が長引けば、50万人の従業員全員が失業の危険にさらされることになり、失業率が悪化することは間違いないと主張した。NRPの移行についても、ワクチン接種率がすでに移行基準を満たしているため、依然高い水準にある新規感染者数については、基準値の方を見直し、直ちに全国的に第2フェーズへ移行するよう求めている。
(マレーシアン・リザーブ、7月16日、ザ・スター、7月17日)

マレーシア航空と日本航空が提携1周年、五輪代表団を輸送

【ペタリンジャヤ】日本航空(JAL)は17日、オリンピックのマレーシア代表団44人を日本に輸送した。マレーシア航空とJALとの共同事業1周年を記念する行事となった。
両社が共同事業を開始したのは20年7月25日で、マレーシアー日本間の利便性を高めるのが狙い。安全確保のため代表団には専用レーンを用意した。
共同事業はコードシェア(共同運航)よりも踏み込んだ提携で、運賃や運航スケジュールを両社間で調整できるようになる。
パンデミックさなかの提携だったが、マレーシア航空グループを統括するマレーシア・アビエーション・グループのイザム・イスマイル最高経営責任者(CEO)は「経営環境は厳しいが、共同事業を通じ互いの強みを生かし利便性を高めることができ、貿易促進にもなった」と声明で語った。
利用者はどちらの会社のホームページからも、空席状況の照会、搭乗手続きがオンラインでできる。
(ザ・サン、7月19日)

全成人へのワクチン接種目標、10月末までに前倒し

【クアラルンプール】 ムヒディン•ヤシン首相は18日、自身のフェイスブックでマレーシア国内の成人すべてに対して10月までに新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種を完了させると言明した。

新たな新型コロナ変異株が発見されたこと、新規感染者数が増加していることを踏まえ、1日の接種回数を50万回に増やすことを含むワクチン接種プログラム(NIP)の加速により目標の前倒し達成を目指す。

当初の目標は2022年第1四半期までに総人口の80%へのワクチン接種だったが、その後の接種スピードアップを受けて2021年12月に繰り上げられていた。

ムヒディン首相は、セランゴール州とクアラルンプール(KL)は8月1日までに、サラワク州は8月末までに全住民に対して最低1回の接種を目標としているとし、8月末までにほぼ全州で50%以上の接種率、9月末までに全州で70%の接種率を見込んでいると述べた。

マレーシアはこれまでに7,600万回分のワクチンを発注しており、すでに2,000万回分を受領している。ファイザーが全体の70%を占めており、その他のワクチンをシノバック、カンシノ、アストラゼネカ、ワクチンを公平に分配する国際的な枠組み「COVAXファシリティ」が占めている。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、7月18日)

 

新規感染者の98%が無症状か軽症=保健省

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省が17日発表した数字によると、新型コロナウイルス(Covid-19)感染症の新規感染者のうち98%以上は、無症状か軽症にとどまっていた。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、新規感染者12,528人のうち、カテゴリー1(無症状)が6,840人(54.6%)、カテゴリー2(軽症)が5,468人(43.6%)。重症は合計220人で、そのうちカテゴリー3(肺炎発症)が112人、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が44人、カテゴリー5(人工呼吸器が必要)が64人。現在集中医療を受けているのは合計908人で、そのうち425人が呼吸補助を必要としている。前日16日の報告では、▽カテゴリー1が6,504人(51.9%)▽カテゴリー2が5,848人(46.6%)▽カテゴリー3が86人▽カテゴリー4が49人▽カテゴリー5が54人ーーだった。
7月16日までに13万2,935件の検査が実施された。検査数上位3つの地域は、セランゴール州(4万6,681件)、クアラルンプール(1万6,500件)、ジョホール州(1万611件)。
保健省はまた、中国シノファームが製造したワクチンおよび米ジョンソン・エンド・ジョンソンがベルギーで製造したヤンセン製ワクチンについて、緊急時使用を条件付きで承認した。
シノファームのワクチンは、製薬会社デュオファーマによって登録されたという。デュオファーマは以前、政府に640万回分のロシア製スプートニクVワクチンを供給する契約を発表していた。また、世界保健機関(WHO)から緊急使用の承認を得ている別のヤンセン製のワクチン群は先に承認されている。
保健省は、中国シノバック製ワクチンの供給が終了したら追加供給をせずに投与を中止すると発表している。インドネシアなどでシノバック製ワクチン接種済でも重症化や感染拡大が進んでいる例から、シノバックの有効性に疑問が持たれる中、ワクチンの切り替えを図っていると見られる。

新型コロナの新規感染者数は1万972人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は19日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万972人となったと発表した。アクティブ感染者数は12万8,997人で、累計感染者数は92万7,533人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く4,404人だった。それに▽ネグリ・センビラン州(1,340人)▽クアラルンプール(KL、609人)▽ジョホール州(876人)▽ケダ州(705人)▽サバ州(651人)▽パハン州(475人)▽マラッカ州(474人)▽ペナン州(426人)▽ペラ州(324人)▽サラワク州(301人)▽クランタン州(170人)▽トレンガヌ州(144人)▽プトラジャヤ(48人)▽ラブアン(24人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに6,439人が回復し、累計治癒者は79万1,388人となった。死者数は129人増えて、累計で7,148人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は18日、17カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。
職場で10カ所、コミュニティで5カ所、透析センターと留置所でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
州別では、サバ州とジョホール州でそれぞれ4カ所、セランゴール州で3カ所、ケダ州で2カ所、KL、マラッカ州、パハン州、クランタン州でそれぞれ1カ所発生した。