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規制緩和指標の見直し、半数以上のワクチン接種が条件

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染防止のための行動規制の緩和を意味する国家復興計画(NRP)のフェーズ移行について、新規感染者数ではなく重症に相当するカテゴリー3、4、5の入院患者数を新たな指標とするとしていたが、第1フェーズの場合は成人人口の半数以上がワクチン接種することが条件になる。
NRP調整担当大臣を兼任するザフルル・アブドル・アジズ財務相によると、新規感染者数から重症者数への指標変更が行なわれるのは、第1フェーズの州・地域において成人人口の少なくとも50%が2回のワクチン接種を完了した場合となる。医療専門家からのアドバイスや他国の事例などに基づき、先週の国家安全保障委員会(NSC)会議およびNRP特別会議で決定されたという。6日現在、首都圏では214万人(47.7%)がワクチン2回接種済で、614万人(99.6%)が1回目のワクチン接種を受けている。
現在、NRP第1フェーズにとどまっているのは、▽首都圏クランバレー▽ジョホール州▽ネグリ・センビラン州▽ケダ州▽マラッカ州——のみで、その他の州・地域は、すでに第2、第3フェーズへ移行している。
指標変更後には「ICU稼働率などの公衆衛生システムへの負荷」「成人人口のワクチン接種率」とともに「有症状入院者数」が移行指標となる。具体的には、▽第1フェーズから第2フェーズへの移行には有症状入院者数が1日あたり2千人(10万人あたり6.1人)以下▽第2フェーズから第3フェーズへの移行には有症状入院者数が1日あたり1千人(10万人あたり3人)以下▽第3フェーズから第4フェーズへの移行には有症状入院者数が1日あたり400人(10万人あたり1.3人)以下ーーが必要となる。
同氏は、英国などの海外諸国でも有症状者数を重視し、そのリスク評価に基づいて経済・社会活動の再開を認めていると指摘。これらの新しい指標を使用することで、経済や社会活動の再開を検討する際のリスク評価を改善できると強調した。
(マレー・メイル、8月7日、エッジ、8月8日)

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