中古住宅の需要、上半期は19.2%増加=iプロパティ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 不動産ポータルのiプロパティが発表した「2021年上半期の需要分析(中古住宅市場)」によると、主要な地域で新型コロナウイルス「Covid-19」感染症抑制のための規制が行われていたのにも関わらず、今年上半期の中古住宅需要は19.2%増加した。
中央銀行バンク・ネガラ(BNM)に申請された住宅ローンの借入額も前年同期比86%増加し、1,794億リンギとなった。
中古住宅の物件別では、テラスハウスの需要は29%、アパートが11.7%、サービス付きアパートが6.8%、コンドミニアムが5,2%それぞれ増加した。
州・地域別では、ジョホールで最も中古住宅需要が増加し、前年同期比で36.5%アップした。それに▽ペナン(23%)▽セランゴール(17.6%)▽クアラルンプール(KL、8.1%)ーーが続いた。
KLで最も人気だったのはダマンサラハイツだった。それ以下は▽バングサ▽タマン・トゥン・ドクター・イスマイル▽セティワングサ▽セプテーーとなった。セランゴールのトップ5は▽プンチャク・アラム▽デンキル▽セメニエ▽セティア・アラム▽クアラ・セランゴールーー。ペナンは▽バトゥ・カワン▽バリク・プラウ▽ニボン・テバル▽ケパラ・バタス▽セベラン・ジャヤーー。ジョホールは▽バトゥ・パハ▽パシル・グダン▽クルアン▽コタ・ティンギ▽セナイーーの順となった。

建設コンサルの営業、第1、2段階の州でも許可

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 建設業開発局(CIDB)は、国家復興計画(NRP、PPN)の第1及び第2フェーズに指定されている州・地域における建設コンサルティング会社の営業が24日付けで許可されたと発表した。
標準的運用手順(SOP)に厳格に準拠することが条件で、建築、エンジニアリング、積算、その他の関連サービスを含むコンサルティングサービスに適用される。
営業再開にあたっては、コンサルティング会社は通産省の新型コロナウィルス「Covid-19」情報マネジメント・システム(CIMS)を通じて申請を行なう必要がある。
国家安全委員会(NSC)は23日付けで第1、2、3フェーズのSOPを改定し、規制緩和の条件となる接種ワクチンの種類にモデルナとシノファームを追加した。モデルナとシノファームのワクチンはファイザーやアストラゼネカ、シノバックと同様、2回接種後に14日経過したことをもって接種完了とみなされる。

セランゴール州、ブースター接種の準備に着手

【シャアラム=マレーシアBIZナビ】 セランゴール州政府は、同州独自の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラム「SelVAX」に基づき、ブースター接種の準備に着手した。
同州議会審議で同州公衆衛生・共同体・女性家族開発委員会のシティ・マリア・マハムード議長(国政の閣僚に相当)が明らかにした。準備を進めるにあたっては、18歳以下のワクチン接種と共に特ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)の承認が条件になるという。
ブースター接種については、同州のアミルディン・シャリ首相が先ごろ、国家医薬品規制庁(NPRA)の承認が得られれば、成人人口の80%が最低1回の接種を終えた段階で実施される可能性があると言明。SelVAXに基づく接種準備に入ると明らかにしていた。
連邦政府はブースター接種に関する議論を先送りにして、まだワクチンを接種していない人、もしくは1回だけの人を優先的に接種する方針だが、セランゴール州以外にもサラワク州が独自でブースター用ワクチンを確保する意向を明らかにしている。

国王が閣僚人事に同意、27日に発表へ

【クアンタン=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ新首相は26日、アブドラ国王に新閣僚候補の名簿を披露し国王から同意を得た。首相府は27日に新閣僚名簿を発表し、30日に宣誓式を行うと明らかにした。

イスマイル・サブリ首相は、午前11時ごろからパハン州クアンタンのスルタン王宮に入り、滞在中のアブドラ国王に拝謁。昼食を含めて2時間半ほど王宮に滞在した。

王宮側の発表によると、イスマイル・サブリ首相は閣僚候補の名簿を国王に提示し、国王はこれに同意したという。具体的な内容は明らかにされていない。

ムヒディン•ヤシン前首相の辞任後、新型コロナウイルス「Covid-19」感染対策および経済復興に注力する必要から、アブドラ国王は次期首相に向けて与野党の垣根を超えた挙国一致内閣を希望していた。

イスマイル・サブリ首相は、野党を閣内に入れることは考えていないと言明していたが、25日には野党連合・希望同盟(PH)の構成3党のトップと会談し、党派を超えた協力で合意していた。

新型コロナの感染者数は最多の2万4599人、死者も最多更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は26日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が2万4,599人となったと発表した。20日の2万3,564人を超えて過去最高となった。アクティブ感染者数は26万5,841人で、累計感染者数は164万843人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く6,936人だった。それに▽サバ(3,487人)▽ジョホール(2,785人)▽ペナン(2,078人)▽サラワク(2,024人)▽ケダ(1,538人)▽クランタン(1,312人)▽ペラ(1,170人)▽クアラルンプール(KL、881人)▽パハン(690人)▽トレンガヌ(567人)▽ネグリ・センビラン(526人)▽マラッカ(515人)▽ペルリス(67人)▽プトラジャヤ(20人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。過去最多となる2万2,657人が新たに回復し、累計治癒者は135万9,791人。死者数も393人で過去最多を更新し、累計で1万5,211人となった。

保健省によると、25日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が46.4%、カテゴリー2(軽度の症状)が51.5%、カテゴリー3(肺炎の症状)が1.0%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.3%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.8%だった。
また同日は新たに42カ所のクラスターを確認した。職場で23カ所、コミュニティで13カ所の他、老人ホーム、医療センター、透析センター、拘留所でクラスターが発生した。州・地域別ではジョホールが9カ所で最多となった。