免許の更新猶予は9月30日まで=道路交通局

【ペタリンジャヤ】 道路交通局(JPJ)は、ロックダウンのため更新猶予が設けられている全ての自動車免許について、9月30日までに更新手続きを終えなければならず、猶予期間の延長はしないと発表した。
JPJによると、▽運転免許証(CDL)▽自動車許可証(LKM、道路税)▽物品運転免許証(GDL)▽公共輸送機関(PSV)ーー免許のいずれもが対象となるという。道路税の更新ができない場合は、自動車保険の更新を行ない、路上で警察官から要求があった場合に自動車保険の保険証書(Eカバーノート)を提示する必要がある。
猶予期間は9月30日に終了し、JPJによる違反取締は10月1日以降に開始される。JPJは道路税に関して、MySIKAP(https://public.jpj.gov.my/public/login.zul)あるいはMyeg(https://www.myeg.com.my/からオンラインで更新を行うよう呼びかけている。オンラインでの手続きが難しい場合、予約の上、JPJ窓口での手続きも可能。8月9日からは郵便サービスのポス・マレーシアの全国650以上の支店でも道路税の支払いが可能となる。
一方、サバ州マレーシア華人協会(MCA)は、多くの運転者が9月30日までに免許を更新できない可能性を危惧し、連邦政府に対しJPJ窓口開設を早めるよう訴えている。ルー・イェントン会長は、州内から「9月30日までの窓口予約が取れない」という苦情を多数受けていると述べた。予約が取れたものの、来年5月になってしまった人もいるという。同氏は、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大による苦難を強いられている国民に対し、さらなる負担を強いてはならないと強調した。
(ザ・スター電子版、8月4日)

ワクチン接種完了者への規制緩和、数日中に発表=首相

【パゴー】 ムヒディン•ヤシン首相は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの2回の接種を完了した人を対象とした標準的運用手順(SOP)緩和策を数日中に発表すると明らかにした。

ムヒディン首相は、2回のワクチン接種を完了した人が待ち望んでいた発表になるだろうと言明。自身も2回の接種を完了したが、州や地区を跨いだ移動や旅行については制限を受けていると述べ、家族が一緒に夕食をとることの許可など人々が望んでいた社会的側面を考慮して決定する」とし、現時点で禁止されている家族に会うための旅行や店内飲食についてワクチン接種を条件に許可する考えを示唆した。

またムヒディン首相は、移動や外食の規制緩和に加え、スポーツ活動に関する緩和を検討していることに言及。国家安全委員会(NSC)がテニスやバドミントン、ゴルフ、スポーツジムなど他者との接触のない種目での緩和を検討していることを明らかにした。

(ザ・スター、マレー・メイル、8月5日)

新型コロナの感染者数は2万596人、初めて2万人を突破

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が2万596人となったと発表した。感染拡大の勢いが止まらず2日連続で過去最多を更新し、初めて2万人を超えた。アクティブ感染者数は21万7,061人で、累計感染者数は120万3,706人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く8,549人だった。それに▽クアラルンプール(KL、2,163人)▽ケダ州(1,446人)▽ジョホール州(1,300人)▽サバ州(1,062人)▽ペナン州(1,022人)▽ネグリ・センビラン州(989人)▽ペラ州(916人)▽クランタン州(772人)▽サラワク州(759人)▽マラッカ州(622人)▽トレンガヌ州(501人)▽パハン州(426人)▽プトラジャヤ(50人)▽ラブアン(15人)▽ペルリス州(4人)ーーが続いた。過去最多となる1万3,893人が新たに回復し、累計治癒者は97万6,626人となった。死者数は164人で、累計で1万19人となり、1万人を超えた。

保健省によると、4日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が50.6%、カテゴリー2(軽度の症状)が47.6%、カテゴリー3(肺炎の症状)が0.9%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.5%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.4%だった。
また同日確認されたクラスターは、35カ所だった。コミュニティで20カ所、職場で14カ所、残りは宗教活動でクラスターが発生した。地域別ではクランタン州でが13カ所と最多となった。最も感染者を出したセランゴール州では7カ所のクラスターが発生、うち6カ所が職場に関連したクラスターだった。

外国人妻がワクチン接種拒否に遭うケースが発生

【ムアル】 マレーシア華人と結婚してマレーシア在住10年になる中国籍の女性が、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種予約をとっていたにも関わらず、当日になって接種センターで接種を拒否される事件がジョホール州ムアルであった。

張莎莎さん(32)は4月30日に情報・追跡アプリ「MySejahtera」を通じてワクチン接種登録を行ない、1回目の接種の場所及び時間の通知が届いた。

接種場所はムアルの公会堂に仮設された接種センターだったが、指定日時の8月1日に行ってみると外国籍なので接種できないと告げられた。

いったんは引き下がった張さんだが、納得がいかず結婚証明書を持って再び接種センターに出向いて接種を希望したが、1日から開始された新たな規則で外国人は接種できないことになったと言われ、システム上にも記録がないと言われ門前払いされてしまったという

張さんから陳情を受けた地元選出の民主行動党(DAP)のン・ヤックホー州議会議員によると、マレーシア人と結婚したあるベトナム籍女性からも同様に接種を拒否されたとの訴えを受けており、接種センターに尋ねたところ結婚証明書があれば接種できると言われた。張さんの件については拒否の理由について回答はなかったという。

(東方日報、8月1日)

イオンとMCMC、零細企業の経営者を支援へ

【クアラルンプール】 イオン・カンパニー(M)とマレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は、「小規模企業デジタル化プログラム(PUPUK)@イオン2021」の下で零細企業の経営者100人を支援するために協力すると明らかにした。
イオンのシャフィー・シャムスディン社長兼最高経営責任者(CEO)は3日に行われたオンライン説明会において、同プログラムは年末まで実施すると言明。参加費は無料で、熱意や成功への意欲を持っている全ての経営者を対象にしていると述べた。イオンは経営者が事業をスタートするのに必要な許可取得を支援すると説明。商品を販売できる場をオンラインおよびオフライン両方で提供する他、配送の面でもサポートし、一人当たりの5万リンギ相当の支援を無償で提供するとした。
MCMCのファドルラ・スハイミ・アブドル・マレク委員長は、イオンと共にインターネットなどのスキルを習得できる職業訓練を提供すると言明。自宅にインターネット環境がない場合も、自宅からインターネットが使えるように支援すると明らかにした。
PUPUKは、ムヒディン・ヤシン首相が6月28日に発表した政策で、2億リンギを零細・小企業(MSME)に、1億リンギを中小企業(SME)に割り当てている。
(ザ・スター、8月4日)

首都圏人口の71.2%、1回以上ワクチン接種済

【クアラルンプール】 ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)は、8月2日現在、首都圏(クアラルンプール、プトラジャヤ、セランゴール州)人口の71.2%にあたる約600万人が新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンを少なくとも1回接種したと発表した。
600万人のうち、243万人(人口の28.8%)は2回目の接種まで完了している。2回目接種を完了している割合が最も高い州・地域はラブアンで56.5%、次いでサラワク州(48.6%)、ペルリス州(30.7%)となっている。全国では、人口の44.2%にあたる1,447万人が1回目の接種を、22%にあたる720万人が2回目接種まで完了している。
8月2日には合計46万8,526回のワクチン接種が行なわれ、そのうち22万3,479回が1回目接種、24万5,047回が2回目の接種だった。1回目の接種を受けた人の数が最も多かったのはジョホール州で3万7,837人、次いで▽サバ州(3万2,594人)▽セランゴール州(2万5,904人)▽クランタン州(2万722人)▽ペナン州(1万7,966人)ーーとなっている。2回目の接種については、セランゴール州が7万1,100人と最も多く、次いで▽クアラルンプール(4万2,368人)▽サラワク州(2万6,805人)▽ペラ州(1万8,060人)▽ネグリ・センビラン州(1万5,032人)ーーとなっている。
(エッジ、8月3日)

9月の国会で自らの信任投票を実施=ムヒディン首相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 与野党からこれまでで最大の辞任圧力に晒されているムヒディン・ヤシン首相は4日午後にテレビ演説を行ない、9月の国会で自身に対する信任投票を行なうと言明した上で、それまでは首相の地位にとどまる考えを明らかにした。
永らく下院議会における支持が過半数を割り込んでいると指摘されていながら、これまで審議延期や不信任案審議の無視によって躱してきたムヒディン内閣だが、ついに信任投票を受け入れるまで追いつめられた格好だ。
他の閣僚らと共にテレビ画面に登場したムヒディン首相は、演説に先駆けて面会したアブドラ国王から、統一マレー国民組織(UMNO)所属の下院議員8人が署名した「政権を支持しない」との内容の宣誓供述書を見せられたが、自身もそれを上回る多数の「政権を支持する」との内容の宣誓供述書を受け取っており、いまだに下院議会で過半数の支持を維持していると改めて強調。いま起きている政治的混乱は、困難な状況を利用しようとする一部の政党によって意図的に引き起こされたものだと指摘した。
その上でムヒディン首相は、過半数の支持獲得に関して疑義がもたれていることは自身も重々承知しているとし、アブドラ国王に9月の国会再開の際に自身の信任投票を行なうことを提案。国王から同意を得たと述べた。
ムヒディン政権に対しては、新型コロナウイルス「Covid-19」対策における不手際に対する政権批判に加え、非常事態宣言中に出された緊急令についてアブドラ国王の承認なしに破棄すると発表したことへの批判が強まっていた。
これを受けてムヒディン首相は3日、9月の国会で改めて審議を行なった上で緊急令破棄の判断が妥当だったか明らかにする考えを表明したが、野党側は2日に抗議集会を開いてムヒディン首相退陣を要求。ムヒディン政権を支援していた側のUMNOのアハマド・ザヒド・ハミディ総裁(元副首相)も、政権支持を打ち切ると言明し、UMNO所属の閣僚を含めた議員の動向、ムヒディン首相の対応に注目が集まっていた。

新型コロナの感染者数は1万9819人、初めて1万9千人を突破

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万9,819人となったと発表した。初めて1万9,000人を超え、過去最高を更新した。アクティブ感染者数は21万522人で、累計感染者数は118万3,110人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く8,377人だった。それに▽クアラルンプール(KL、2,467人)▽ケダ州(1,371人)▽ジョホール州(1,162人)▽クランタン州(1,003人)▽サバ州(949人)▽ペナン州(867人)▽ネグリ・センビラン州(800人)▽ペラ州(662人)▽パハン州(558人)▽サラワク州(552人)▽マラッカ州(508人)▽トレンガヌ州(481人)▽プトラジャヤ(46人)▽ペルリス州(11人)▽ラブアン(5人)ーーが続いた。1万2,704人が新たに回復し、累計治癒者は96万2,733人となった。死者数は過去最多となる257人で、累計で9,855人となった。

保健省によると、3日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)が48.3%、カテゴリー2(軽度の症状)が49.8%、カテゴリー3(肺炎の症状)が0.8%、カテゴリー4(酸素吸入が必要)が0.5%、カテゴリー5(人工呼吸器を装着する必要)が0.6%だった。

また同日確認されたクラスターは、30カ所。職場で14カ所、コミュニティで14カ所、残りは医療機関、ホームレス一時滞在施設でクラスターが発生した。地域別ではクランタン州とセランゴール州がそれぞれ6カ所と最多となった。

インドネシアとの現地通貨決済の枠組み拡大、三菱UFJを指名

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】マレーシア中央銀行バンク・ネガラ(BNM)とインドネシア中央銀行は2日、それぞれの通貨(リンギ、ルピア)を利用した決済の枠組みを同日付で拡大することで合意したと発表した。決済に携わる銀行として三菱UFJ銀行(マレーシア法人とジャカルタ支店)とHSBC(マレーシア、インドネシア法人)を追加指名した。
両中央銀行は17年12月に枠組みを締結した。決済に米ドルではなく現地通貨を利用するのが目的で、新たな枠組みでは直接投資に加え、収益、振替も対象になる。枠組みを利用できる者に個人を加えた。書類手続きも簡素化し枠組み利用を容易にする。
両中銀は、▽両国間の貿易、直接投資取引で経験豊富▽顧客数が多い▽相手国の銀行と強固な取引関係があるーーとの観点から三菱UFJとHSBCを決済行に指名した。
マレーシア側の既存の決済行は、マラヤン・バンキングなど大手4行。

シムレジャー、キャメロンハイランドでテーマパーク建設へ

【クアラルンプール】 テーマパークなどを運営するシム・レジャー・グループは2日、パハン州において新しいテーマパーク「エスケープ・キャメロンハイランド」を建設すると発表した。第1期は2023年第1四半期のオープンを予定している。
シム・レジャーの創設者であるシム・チョウケン最高経営責任者(CEO)は、向こう10年間をかけて1億リンギ以上を投じて新たにテーマパークを建設すると発表。数十億リンギをかけて行う大規模なテーマパークとは違い、創造性を駆使し、低い技術で、低予算で皆が楽しめるテーマパークを開発するとした。欧州をイメージした村を5カ所作る。開業から1年間は20万人、5年後は年間100万人の来場を見込んでいる。
同社は同日、ヘクター・ムダ・アセッツとの間で建設・営業・メンテナンス契約を交わした。ヘクター・ムダは第1期に1,500万リンギを出資する。テーマパークの面積は24.28ヘクタール。今年12月に着工する。工期は15ー18ヶ月。
シム・レジャーは、クアラルンプールにおいても「エスケープ」の建設を検討しており、交渉を行なっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月3日)