新型コロナの感染者数は1万4554人、サラワクが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万4,554人だったと発表した。累計感染者数は217万1,232人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く2,825人だった。それに▽セランゴール(2,244人)▽ジョホール(1,807人)▽サバ(1,273人)▽ペナン(1,231人)▽ペラ(1,144人)▽クランタン(910人)▽ケダ(908人)▽トレンガヌ(690人)▽パハン(598人)▽マラッカ(401人)▽クアラルンプール(KL、271人)▽ネグリ・センビラン(157人)▽ペルリス(65人)▽プトラジャヤ(30人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。
23日午後11時59分時点のアクティブ感染者は、前日から2,990人減少し、19万8,284人となった。83.4%が自宅療養、10.8%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.2%が医療機関、残り0.6%が集中治療室(ICU)で療養中。死者数は116人で、累計で2万4,681人となった。
また同日は新たに15カ所のクラスターを確認。職場で7カ所、コミュニティで8カ所でクラスターが発生した。州・地域別ではクランタンが7カ所で最も多かった。

人材不足対策、経営者連盟が政府に要請

【ペタリンジャヤ】 マレーシア経営者連盟(MEF)は、経済活動の再開を認めるという政府の決定には歓迎するが、人材不足の問題を抱える産業があるとして、対策を講じるよう政府に訴えた。
サイド・フセイン会長は発表した声明の中で、先ごろ飲食店での営業再開が認められたが、マレーシア人が好んで働きたがらない傾向にあり、雇用主は人材を確保するのに苦戦していると説明。そのため持ち帰りのみで営業している店舗もあると述べた。
また全ての産業をデジタル化することはできないということを政府には理解してもらいたいと強調。政府が取り組む外国人労働者への依存軽減には賛成しており、外国人労働者を呼び込むための政府間の取り決めの策定の難しさも理解しているとした。全面的に外国人労働者の受け入れを許可することは望んでいないとし、産業別で受け入れを許可することを提案。まずは飲食店での受け入れを検討して欲しいと述べた。
(ザ・サン、9月22日)

ポスマレーシア、日本などへの国際郵便と小包の引受再開

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 郵便のポス・マレーシアは22日、日本を含む56カ国・地域への国際郵便の引き受けを再開したと発表した。
国際スピード郵便(EMS)は、今年3月に再開していたが、今回、国際郵便と小包、「フレキシパック」、航空便の小包の引き受けを再開した。
当面は航空会社が国際便を運航している国・地域に限定してサービスを行う。今後新型コロナウイルス「Covid-19」の感染状況や航空便の運航状況により、配達可能な地域を増やす可能性もあるという。
ポスは、国際郵便や小包の取り扱いを再開したことで、友人、家族などと繋がることができる上、海を跨いだビジネスも成長させることができるとした。

ラブアン入境、ワクチン接種完了者は隔離不要に

【ラブアン】 国家安全委員会(NSC)は、ラブアン島への旅行者に対する新しい標準的運用手順(SOP)を発表した。24日付けで他州からの入境者の隔離が不要となる。ただし、▽RT-PCR検査の結果が陰性▽新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種を完了▽到着時に無症状ーーという条件をすべて満たすことが必要だ。
8月26日にラブアンが国家復興計画(NRP)第4フェーズへ移行したことにより、規制が緩和された。ラブアンへの入境を希望する場合、出発の3日前にRT-PCR検査を受けるか、あるいは到着の48時間前にRTK抗原検査を受ける必要がある。ワクチン接種を完了していない場合は、到着後10日間の隔離が義務付けられ、8日目にRTK抗原検査を受ける。到着時に発症していたり、検査結果が無効と判明した場合は、5日間の隔離を行い、4日目にRTK抗原検査を受けることになる。
海外からの入境の場合は、渡航元の国に対するリスク評価に応じて14日間ないしは21日間の隔離が義務付けられる。しかしワクチン接種が完了している場合は、事前申請の上、保健省より許可を受けた上で、自宅隔離が選択できる。
サバ州から日帰りで運送業者が入境する場合は、▽ラブアン保健局が発行した有効な「健康状態証明書」▽ワクチン接種を完了▽入境3日前までに受けたRT-PCR検査またはRTK抗原検査の陰性結果を証明▽フェリーターミナルに到着した時点で無症状ーーを満たす必要がある。「健康状態証明書」は1週間ごとの更新が必要だ。医療従事者が調査のため、輸送業者に対してランダムにスクリーニング検査を行うこともあるという。
(ベルナマ通信、9月22日)

ワクチン接種率90%超で州跨ぎ国内旅行を解禁=首相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は22日、新たな新型コロナウイルス「Covid-19」の規制緩和策を発表。成人の新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種率が90%を越えた段階で、州を跨いだ移動及び国内旅行を解禁すると発表した。
州を跨いだ国内旅行は現在、ワクチン接種完了を条件に「トラベル・バブル」に指定しているランカウイのみを対象に認められている。またすでに操業再開が認められているセクターにおいて、全従業員の接種が完了したことを条件に100%出勤を認める。
9月23日からは、全国的に食料品店、コンビニ、ガソリンスタンド、飲食店の営業を午前6時から深夜零時まで認める。
9月24日から、ネグリ・センビラン州は国家復興計画の第4フェーズに、パハン州は第3フェーズに、ジョホール州は第2フェーズにそれぞれ移行する。
また10月1日から、スパや健康センター、マッサージパーラー、動物園、観光農園、水族館、釣りツアー、シュノーケリングやスキューバダイビングも、従業員のワクチン接種完了を条件に営業再開を認める。利用できるのはワクチン接種を完了した人のみとなる。

新型コロナの感染者数は1万3754人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万3,754人だったと発表した。累計感染者数は215万6,678人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴールが最も多く1,985人だった。それに▽ジョホール(1,913人)▽サラワク(1,766人)▽サバ(1,629人)▽クランタン(1,264人)▽ペナン(1,052人)▽パハン(869人)▽ペラ(844人)▽ケダ(783人)▽トレンガヌ(664人)▽クアラルンプール(KL、383人)▽マラッカ(292人)▽ネグリ・センビラン(175人)▽ペルリス(113人)▽プトラジャヤ(14人)▽ラブアン(8人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。また1万6,628人が回復し、累計治癒者は193万3,716人となった。
22日午後11時59分時点のアクティブ感染者は、前日から5,199人減少し、20万1,274人となった。83.6%が自宅療養、10.7%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.1%が医療機関、残り0.5%が集中治療室(ICU)で療養中。死者数は487人で、累計で2万4,565人となった。
また同日は新たに26カ所のクラスターを確認。職場で13カ所、コミュニティで7カ所、残りは教育機関と医療機関でクラスターが発生した。州・地域別ではクランタンが7カ所で最も多かった。

経済回復速度でマレーシアはトップ、エコノミストらが予想

【クアラルンプール】 ブルームバーグの最新の調査結果によると、多くのエコノミストらは、マレーシアについて新型コロナウイルス(Covid-19)感染症拡大の影響を最も大きく受けた国であるものの、経済の回復速度の速さでもトップクラスと予想している。
来年の成長率に関する最新予測の平均値はマレーシアは5.65%となり、上方修正率は0.85ポイントとアジア太平洋諸国の中でトップとなった。2位のインドは0.80ポイントアップの6.7%。エコノミストたちは、ほとんどのアジア諸国の成長率予測を引き上げたが、タイとニュージーランドは0.2ポイント引き下げられ、インドネシアはほぼ横這いとなった。
マレーシアは、過去1カ月間に1日あたりの新規感染率が世界最高水準となり、政権交代も行なわれたが、当面の経済リスクはないとされている。今年第2四半期の国内総生産は、内需の復興と堅調な輸出に支えられ、16.1%の大幅なプラス成長となった。インドも新規感染者数は半年以上ぶりに落ち着きつつあり、需要拡大による世界最速の成長が見込まれている。
消費者物価動向に関する調査では、ニュージーランドが最も大きく修正され、来年のインフレ率予測は0.9%増の2.3%、シンガポールとオーストラリアも少なくとも0.4%増とされた。ニュージーランドでは移民申請の受付停止により労働力不足が生じており、賃金やインフレ率の上昇に影響しているという。
(ブルームバーグ、ザ・スター電子版、9月21日)

MM2Hの新基準、長期ビザ取得者の大半が満たせず=調査

【クアラルンプール】 外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H)プログラムにおける長期滞在ビザ取得者のほとんどが10月から適用される新条件を満たしていないことが、MM2Hコンサルタント協会(MM2HCA)などの調査で分かった。
10月から厳格化される主要な新条件は、▽海外での収入条件(月4万リンギ)▽定期預金額(100万リンギ)▽流動資産保有額(150万リンギ)ーー。
MM2HCAは、外国人駐在員向けサービスを提供するTEGメディアおよびクアラルンプール日本人会(JCKL)とともに調査を実施。TEGメディアがMM2H長期滞在ビザ取得者925人(主に欧米諸国出身者)を対象に行った調査では、「海外での収入要件を満たせる」としたのは21%、「定期預金額条件を満たせる」と回答したのは44%、「両条件を満たせる」と答えたのは約2.26%にとどまった。JCKLが日本人退職者799人を対象に行なった調査では、90%以上が海外での収入条件を満たしていなかった。
また別の調査では、新条件が適用された場合、55%がマレーシアから撤退する予定だと回答。そのうち497人がタイに、145人がフィリピンに、119人がインドネシア・バリ島にそれぞれ移住すると答えた。
MM2HCAのアンソニー・リュー会長は、政府に対し、既存のMM2H長期滞在ビザ取得者に対しては新条件を適用しないよう求めた。長期滞在ビザ取得者の多くはマレーシアに居住し、経済にも貢献しているため、後から厳格化された条件を課すのは不公平だと主張。また、旧条件下で承認待ちだった5,396件の申請についても条件を変えず承認するよう求めた。申請が通れば、今後5年間で最大63億9千万リンギ相当の経済貢献が見込まれるという。
(フリー・マレーシア・トゥデー、9月21日)

中所得層の20%が低所得層に転落、絶対的貧困率も上昇

【ペタリンジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、中所得層(M40)のうち58万世帯が、新型コロナウイルス「Covid-19」感染症拡大に伴う経済の落ち込みにより、低所得層(B40)に転落したと明らかにした。
イスマイル首相によると、58万世帯は、全M40世帯(月収4,850ー1万959リンギ)の20%に相当する。統計局(DOSM)のデータによると、絶対的貧困率は2019年の5.6%から2020年には8.4%に上昇した。
野党議員から貧困の基準値について「現状を反映した基準になっているか」という質問に対して、イスマイル首相は21日、書面で回答。失業率の上昇により、M40およびB40世帯の収入が減少し、貧困ライン以下の世帯数が増加していると説明した。新型コロナの感染症拡大と行動制限令が2020年の家計収入や貧困に与えた影響を調べるため、社会経済的影響調査を実施したことを強調。2022年度からは所得調査、基本設備調査報告を実施し、貧困所得ラインについて見直しを行なうと計画があると説明した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、9月21日)

ワクチン接種完了率、成人人口の80%を超える

【プトラジャヤ=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種完了率が21日、成人人口の80%を越えた。
マレーシア政府は、「全国新型コロナ予防接種プログラム(NCIP)」の下で10月までに、成人人口の80%に予防接種を終えるという目標を掲げていたが、前倒しで達成した。
イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、ツイッターに「おめでとう。21日正午に80%を達成した」と投稿。またカイリー・ジャマルディン保健相も「まだワクチン接種をしていない残り20%の国民が、ワクチン接種を終えられるように努める」とツイートした。
政府による新型コロナ関連情報の提供ウェブサイト「コビドナウ(Covidnow)」によると、21日午後11時59分時点で、ワクチン接種を終えたのは1,878万6,636人。全人口のワクチン接種率は57.5%となった。68.0%となる2,222万3,652人が1回目のワクチンを終えているという。