新型コロナの感染者数は1万6073人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万6,037人となったと発表した。累計感染者数は199万5,771人となった。

州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く3,522人だった。それに▽ジョホール(2,030人)▽セランゴール(1,947人)▽サバ(1,649人)▽ペナン(1,243人)▽ケダ(1,191人)▽クランタン(1,070人)▽ペラ(1,011人)▽パハン(878人)▽トレンガヌ(704人)▽クアラルンプール(KL、398人)▽マラッカ(206人)▽ネグリ・センビラン(156人)▽ペルリス(41人)▽プトラジャヤ(16人)▽ラブアン(11人)ーーが続いた。過去最多となる2万4,813人が回復し、累計治癒者は174万6,526人となった。

12日午後11時59分時点のアクティブ感染者は23万7,277人だった。83.1%が自宅療養、10.8%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.5%が医療機関、残り0.6%が集中治療室(ICU)で療養中。死者数は292人で、累計で2万711人となった。

また同日は新たに34カ所のクラスターを確認した。職場で17カ所、コミュニティで14カ所、残りは医療機関、宗教活動でクラスターが発生した。州・地域別ではジョホールが12カ所で最も多かった。

KL国際空港を結ぶ高速鉄道、9月13日から運転再開

【クアラルンプール】 エクスプレス・レール・リンク(ERL)は、クアラルンプール(KL)市内とKL新国際空港(KLIA)を結ぶ高速鉄道、「KLIAエクスプレス」と「KLIAトランジット」の運行を9月13日から再開すると発表した。
イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が、10日付けで首都圏クランバレーに位置するセランゴール州、KL、プトラジャヤを国家復興計画(NRP)第2フェーズに移行すると発表したことを受けたもの。これにより第1フェーズでは相互の行き来ができなかった3地域の移動規制が撤廃され、通勤客による鉄道利用が回復するメドがついたと判断した。従業員の99%がすでにワクチン接種を済ませている。
運行時間は毎日午前6時から午後10時10分までで、当面は1時間間隔の運転となる。運転頻度は利用者数が増えるのにあわせて増やしていく方針だ。最大83%割引となる通勤客用の「マンスリー・トラベル・カード」購入ごとに無料の「ウィークリー・トラベル・カード」が貰えるキャンペーンを11月30日まで実施する。
新型コロナウイルス「Covid-19」対策として6月1日付けで完全ロックダウン(FMCO)が発令されたことを受け、それまで細々と運転を続けていたERLも6月4日より全面運休に踏み切っていた。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、9月9日)

コロナ情報提供サイト「Covidnow」を発表=保健相

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は、9日、新型コロナウイルス「Covid-19」関連の全情報を提供するサイト「コビドナウ(Covidnow)」(https://covidnow.moh.gov.my/)を立ち上げたと発表した。情報の透明性を高めるのが目的。これまで入手できなかった詳細データも提供される。
従来の指標をほぼそのまま採用しているが、毎日の検査数や低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)での治療数などの新情報も追加されている。また、死亡者数のカウントを、確認時点ではなく、死亡時点に変更するなど、基準の一部を変更。保健省による従来の報告は段階的に廃止していく。Covidnowの開発は、オープンデータコミュニティと協働の上、ボランティアで行なわれている。
カイリー氏は、詳細データを提供することで国民の協力を得られると述べた。状況をよりよく理解し、社会全体で協力し合うことが、安全かつ円滑にエンデミック(風土病)段階に移行するために非常に重要だとした。コロナウイルスを撲滅しようとする考え方から脱却し、ウイルスと共存するための戦略を推進すべきであり、データの透明性を高めることがその最初のステップになると述べた
保健省は、これまで同様、より詳細なデータについては情報共有プラットフォームのギットハブ(Github)上で公開する。Githubでは、世界中の疫学者や公衆衛生の専門家が、コロナウイルスを理解し対処するための重要な情報を提供・共有している。マレーシアは、コロナ禍の初期からGithubでデータを共有しているが、州ごとの検査数、有効症例数、死亡率、呼吸補助装置の使用状況などを新たに追加。症例リストでは年齢、居住地、症例発生日、合併症、国籍などの詳細が、死亡者についてもその詳細やワクチン接種状況が公開される。
(マレー・メイル、9月9日)

復興計画で新たな措置を導入、10月のエンデミックに備え

【クアラルンプール】 政府は成人のワクチン接種率が100%になる10月に、新型コロナウイルスCovid-19感染をパンデミックから、影響範囲が狭い風土病を意味する「エンデミック」に指定変更するが、これに向け国家復興計画で新措置を導入する。国家復興サミットの基調演説でテンク・ザフルル財務相が明らかにした。
ザフルル氏は「経済・社会活動において公的医療制度がいかに重要かがCovid-19流行で示された。公的医療をさらに強化する。来年度予算でも考慮する」と語った。
新たな措置では、患者を迅速に管理するためのコールセンターを開設する。変異株の発生を突き止めるためゲノム配列決定を行う。通常より長い期間、Covid-19の症状が続く患者への対処方法を改善する。複数回または複数年にわたるワクチン接種の公衆衛生への組み入れを検討する。
経済については、第4四半期から徐々に回復すると述べた。
(エッジ、9月9日、ボルネオ・ポスト、9月10日)

サラワク州で感染者急増、ブースター接種を検討=保健相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 全国的にワクチン接種が進んでいるにもかかわらずサラワク州で新型コロナウイルス「Covid-19」新規感染者が増加傾向にあることについて、カイリー・ジャマルディン保健相は、ワクチンの有効性が弱まっている可能性があると指摘。ブースター接種の必要性について検討を急いでいることを明らかにした。
カイリー氏はワクチンの有効性が時間とともに低下している可能性があるとした上で、他国での実施状況を参考に特に高齢者、免疫不全患者、医療従事者にブースター接種を行なうことを検討していると述べた。カイリー氏は近くサラワク州を訪問し、州政府と対応を協議する方針だ。
サラワク州の新規感染者数は5日に3,747人と初めて3千人を突破し、6日には3,714人で初めてセランゴール州を抜いて国内ワーストを記録した。その後も7日は3,200人、8日は3,100人、9日は3,118人と4日連続でワーストとなっている。
■接種証明不具合、1週間以内に解決=保健相■
カイリー保健相はまた、新型コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」の不具合でワクチン接種証明が表示されないケースが起きていることについて、1週間以内に解決すると言明。それまでは接種センターで発行された接種カードを代用できるとした。
セランゴール州では、政府が独自で行なっている「SelVAX」を通じて接種した人の一部で「MySejahtera」上のデジタル接種証明書が表示されないトラブルが発生している。国家復興計画(NRP)で進められている行動規制緩和策では、多くのケースで条件にワクチン接種証明の提示が求められている。

新型コロナの感染者数は2万1176人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は10日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2万1,176人となったと発表した。アクティブ感染者数は24万2,161人で、累計感染者数は194万950人となった。
州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く3,734人だった。それに▽セランゴール(3,595人)▽ジョホール(2,297人)▽サバ(2,246人)▽ペナン(1,939人)▽ケダ(1808人)▽ペラ(1,366人)▽クランタン(1,254人)▽パハン(853人)▽トレンガヌ(776人)▽マラッカ(485人)▽クアラルンプール(KL、467人)▽ネグリ・センビラン(252人)▽ペルリス(77人)▽プトラジャヤ(21人)▽ラブアン(6人)ーーが続いた。2万1,476人が新たに回復し、累計治癒者は167万8,962人、死者数は341人で、累計で1万9,827人となった。
9日には新たに27カ所のクラスターを確認した。職場で15カ所、コミュニティで11カ所、教育機関1カ所でクラスターが発生した。州・地域別ではセランゴールが7カ所で最も多かった。

CPTPP批准、来年第1四半期までの閣議決定を目指す=通産省

【クアラルンプール】 通産省(MITI)は、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)の批准に向けて閣議決定のための準備を進めており、年末から来年第1四半期までの閣議決定を目指していると発表した。マレーシアはCPTPPに加盟しているが、まだ批准手続きを取っていない。
MITIによると、現在、費用便益分析や関係各所との協議、関係省庁による関連法の改正が行なわれているという。閣議決定後、批准書が提出され、その60日後にCPTPPが発効する。
CPTPPは、加盟国に優遇措置を与える貿易協定であり、電子商取引、国有企業(SOE)、知的財産権(IP)や貿易の技術的障害に関する協定など、物品及びサービスの貿易および投資を含む貿易の全域を対象としている。11カ国が署名しており、批准済なのは、▽オーストラリア▽カナダ▽日本▽メキシコ▽ニュージーランド▽シンガポール▽ベトナムーーの7カ国。ペルーは今年7月に批准書を提出、9月19日より8カ国目の批准国となる。署名国で批准していないのは、マレーシア、ブルネイ、チリの3カ国。英国もCPTPPへの正式加盟を発表し、6月より加盟手続きが開始されている。
CPTPP経済圏は、世界経済の13.5%に当たる5億人、10兆米ドル相当の市場となっているが、英国の加盟によりさらなる規模拡大が見込まれるとし、MITIは英国の加入を支持する姿勢を表明した。
(ベルナマ通信、9月8日)

中銀バンクネガラ、政策金利を1.75%で据え置き

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 中央銀行バンク・ネガラは9日、定例金融政策会合(MPC)を開催し、政策金利である翌日物政策金利(OPR)を1.75%で維持することを決定した。中銀は昨年7月に0.25ポイント引き下げた後は、1.75%で維持している。

中銀は声明の中で、OPRを維持した理由について、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を防ぐために全国的なロックダウンが実施されたことで成長の勢いが弱まっていたものの、より多くの経済部門が活動できるよう規制が段階的に緩和され、企業も新しい事業環境に対する適応力を示したことで、経済は回復傾向にあると説明。今後もインフレ率や経済成長の全体的な見通しなどを考慮して政策を決定し、持続的な経済回復のための環境を整備するとした。

ヘッドライン・インフレ率については、年初からの平均は2.3%で、2021年全体でも2.0%から3.0%の間になると予想。基調インフレ率(コア指標)は、経済の余力が引き続きあることから、年間平均で0.5%から1.5%の間となり、引き続き抑制されるとの予想を示した。

世界経済について中銀は、製造業およびサービス業の活動の改善に支えられ、回復を続けているが、回復ペースは国によって異なると指摘。ワクチン接種が順調に進んでいる国では、抑制策が緩和され、国内活動の継続的な回復が可能となっている。大規模な財政・金融措置により回復の勢いを支える先進国もあるが、パンデミックの見通しの不透明性や主要国の金融政策の変更に伴う金融市場のボラティリティ上昇が、マイナスリスクとなっているとした。

マレーシアについて中銀は、今後、ロックダウンのさらなる緩和に加え、ワクチン接種プログラムの急速な進展や外需の継続的な強さによって、経済が回復へ向かうと予想。しかし、新型コロナの新しい変異株の出現や世界市場の回復の遅れなどが依然ダウンサイドリスクとなっているとした。

ワクチン完了者、ジムを除き屋内スポーツが可能に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、国家復興計画(NRP)第1フェーズにとどまっている州についても、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種が完了した人を対象に10日付けで屋内スポーツ活動を認めると発表した。
保健省と国家安全委員会(NSC)が実施したリスク評価に基づき決定された。ただし個々に標準的運用手順(SOP)の遵守が求められており、またスポーツジムについては対象から除外されている。
スポーツジムが許可対象から除外されていることについてはカイリー・ジャマルディン保健相は、保健省とNSCが共同で室内換気に関するガイドラインを策定中だと発表。近く営業再開が認められる見通しであることを明らかにした。
映画館や劇場については一足先に9日から営業再開が認められることになっており、アハマド・ファイザル・アズム青年スポーツ相がスポーツジムとアウトドアスポーツに関しても再開を許可するようカイリー保健相に要望していた。

新型コロナの感染者数は1万9307人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万9,307人となったと発表した。アクティブ感染者数は24万2,802人で、累計感染者数は191万9,774人となった。

州・地域別の感染者数はサラワクが最も多く3,118人だった。それに▽セランゴール(2,700人)▽サバ(2,298人)▽ペナン(2,243人)▽ジョホール(2,032人)▽クランタン(1,438人)▽ケダ(1,355人)▽ペラ(1,341人)▽トレンガヌ(910人)▽パハン(661人)▽クアラルンプール(KL、513人)▽マラッカ(340人)▽ネグリ・センビラン(207人)▽ペルリス(108人)▽プトラジャヤ(28人)▽ラブアン(15人)ーーが続いた。2万4,855人が新たに回復し、累計治癒者は165万7,486人、死者数は323人で、累計で1万9,486人となった。

8日に確認された感染者のうちカテゴリー1(無症状)、カテゴリー2(軽度の症状)の軽症者が97.8%を占めた。

また同日は新たに35カ所のクラスターを確認した。職場で20カ所、コミュニティで11カ所、残りは福祉施設、教育機関でクラスターが発生した。州・地域別ではクランタンが8カ所で最も多かった。

これまで確認されたクラスターは累計4,995カ所で、現在感染者を出しているアクティブなクラスターは1,459カ所となった。