【クアラルンプール】 テンク・ザフルル財務相は、現在マレーシアが新型コロナウイルス「Covid-19」のダメージから回復に向かう転換期にあると指摘。感染拡大防止のために制限を受けてきた経済が年内には完全再開するとの見通しを示した。
バーチャル形式で行われた「インベスト・マレーシア2021」で行った講演の中でザフルル氏は、▽第2四半期の国内総生産(GDP)の力強い回復▽8月の失業率が4.6%に改善▽8月の製造売上高が前年比6.8%増▽8月の輸出額が同23%増▽8、9月の外国人投資家による株式市場投資額が20億リンギの純流入▽上半期の外国直接投資(FDI)が前期比70%増 ーーなどを例示。国家回復計画(NRP)の成果で広範囲で経済に回復の芽吹きが感じられると述べた。
その上で、2022年のマレーシアGDP成長予想を世界銀行と国際通貨基金(IMF)がそれぞれ5.8%、6.0%と予想していることを挙げて、来年の経済成長がパンデミック前に戻るのに先だって年内には経済が完全に以前の状態に戻るとの見通しを示した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、ザ・スター、10月14日)